唐栗仕掛けの朝寝坊

フランク太宰

文字の大きさ
上 下
1 / 1

唐栗仕掛けの朝寝坊

しおりを挟む
 今日も壁の向こうから、風の音がする。その音に紛れてトースターから四角いパンが飛び出す音がした。ベットは自動に上半身を起こさせ、そして車輪が飛び出し俺はテーブルまで運ばれた、掠れた機械音が言う
「ご主人様、今日の朝食はホウレン草入りスクランブルエックと...ピーガー」
ピーガーの部分はコーヒーのことだろう。
 俺はそんな機械仕掛けの朝食を食べ、一通りの支度を終えた。紫色のスーツを着て赤いネクタイを締め、呼吸正常運動装置つきヘルメットを被りドアを開けた。目の前にあるのは天空の世界と超高層ビル群。
 会社につくと上司に呼ばれた。
「モウシワケナイガ、キミハ、クビダ、ピーピーガシャン」
 なるほどこれが超現代社会か。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

髑髏戦記

四季人
SF
 遥か未来──。 従うべき帝国は既に滅び、 開拓と増殖を繰り返すだけの機械と、 それに抗う事が唯一の生存目標になった人類の戦争は、今も続いている。

ショートショート「土中人間」

有原野分
SF
※2022年12月の作品です。 読んでいただけると幸いです。 いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、サポート、支援などしていただけるととても嬉しいです。 これからも応援よろしくお願いします。

母を訪ねて[こうりがし]

君の五階だ
SF
『親子の愛ってどう? 1億人に1人は泣いたかも知れない! と思う? 』 ショートショート(今は昔) 時は昭和後期、とあるオンボロアパートでの出来事。 借金取りの冴えないチンピラ風の男と、返せる当てのない冴えない中年女性のドア越しのやり取り。 それ以外、なんの接点もなさそうな二人に見えたが、それは深い深い深過ぎる因縁があった。 それは愛情と野球道具に関するものであった。 舞台は一転近未来に変わり、その地球に危機が迫っていた。 その二人の行動を覗き見た近未来人の重大な秘密が明かされようとしていたのだ。 愛とパニックとギャグの感動虚編? これはSFである。 この作品は小説家になろう、カクヨム、ノベルアッププラスでも公開しています。

鮭さんのショートショート(とても面白い)

salmon mama
SF
脳みそひっくり返すぜ

❤️レムールアーナ人の遺産❤️

apusuking
SF
 アランは、神代記の伝説〈宇宙が誕生してから40億年後に始めての知性体が誕生し、更に20億年の時を経てから知性体は宇宙に進出を始める。  神々の申し子で有るレムルアーナ人は、数億年を掛けて宇宙の至る所にレムルアーナ人の文明を築き上げて宇宙は人々で溢れ平和で共存共栄で発展を続ける。  時を経てレムルアーナ文明は予知せぬ謎の種族の襲来を受け、宇宙を二分する戦いとなる。戦争終焉頃にはレムルアーナ人は誕生星系を除いて衰退し滅亡するが、レムルアーナ人は後世の為に科学的資産と数々の奇跡的な遺産を残した。  レムールアーナ人に代わり3大種族が台頭して、やがてレムルアーナ人は伝説となり宇宙に蔓延する。  宇宙の彼方の隠蔽された星系に、レムルアーナ文明の輝かしい遺産が眠る。其の遺産を手にした者は宇宙を征するで有ろ。但し、辿り付くには3つの鍵と7つの試練を乗り越えねばならない。  3つの鍵は心の中に眠り、開けるには心の目を開いて真実を見よ。心の鍵は3つ有り、3つの鍵を開けて真実の鍵が開く〉を知り、其の神代記時代のレムールアーナ人が残した遺産を残した場所が暗示されていると悟るが、闇の勢力の陰謀に巻き込まれゴーストリアンが破壊さ

INNER NAUTS(インナーノーツ) 〜精神と異界の航海者〜

SunYoh
SF
ーー22世紀半ばーー 魂の源とされる精神世界「インナースペース」……その次元から無尽蔵のエネルギーを得ることを可能にした代償に、さまざまな災害や心身への未知の脅威が発生していた。 「インナーノーツ」は、時空を超越する船<アマテラス>を駆り、脅威の解消に「インナースペース」へ挑む。 <第一章 「誘い」> 粗筋 余剰次元活動艇<アマテラス>の最終試験となった有人起動試験は、原因不明のトラブルに見舞われ、中断を余儀なくされたが、同じ頃、「インナーノーツ」が所属する研究機関で保護していた少女「亜夢」にもまた異変が起こっていた……5年もの間、眠り続けていた彼女の深層無意識の中で何かが目覚めようとしている。 「インナースペース」のエネルギーを解放する特異な能力を秘めた亜夢の目覚めは、即ち、「インナースペース」のみならず、物質世界である「現象界(この世)」にも甚大な被害をもたらす可能性がある。 ーー亜夢が目覚める前に、この脅威を解消するーー 「インナーノーツ」は、この使命を胸に<アマテラス>を駆り、未知なる世界「インナースペース」へと旅立つ! そこで彼らを待ち受けていたものとは…… ※この物語はフィクションです。実際の国や団体などとは関係ありません。 ※SFジャンルですが殆ど空想科学です。 ※セルフレイティングに関して、若干抵触する可能性がある表現が含まれます。 ※「小説家になろう」、「ノベルアップ+」でも連載中 ※スピリチュアル系の内容を含みますが、特定の宗教団体等とは一切関係無く、布教、勧誘等を目的とした作品ではありません。

惑星保護区

ラムダムランプ
SF
この物語について 旧人類と別宇宙から来た種族との出来事にまつわる話です。 概要 かつて地球に住んでいた旧人類と別宇宙から来た種族がトラブルを引き起こし、その事が発端となり、地球が宇宙の中で【保護区】(地球で言う自然保護区)に制定され 制定後は、他の星の種族は勿論、あらゆる別宇宙の種族は地球や現人類に対し、安易に接触、交流、知能や技術供与する事を固く禁じられた。 現人類に対して、未だ地球以外の種族が接触して来ないのは、この為である。 初めて書きますので読みにくいと思いますが、何卒宜しくお願い致します。

処理中です...