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第四章
恋慕
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準備を終えた広間で待っていると、ルキウスが大柄な男性を連れて戻ってくる。
随分と、体格のいい男だった。貴族であり、政治家であるはずだけれど、どこか戦士然とした風格がある。
なのに粗野な印象はなく、洗練された爽やかさに包まれていた。
「彼女がオクタヴィア。私の、后だ」
「お噂はかねがね。お目にかかれて光栄です」
ルキウスの紹介に、彼は目を細めて挨拶をくれる。
「皇帝と皇后、まるで太陽神アポロンと月の女神アルテミスのようだと耳にしておりましたが――本当に、お美しい」
ペトロニウスが口にしたのは、ルキウスとオクタヴィアにとっては聞き慣れた賛辞だった。
どちらかと言うと、太陽は君の方に似合うよねと、ルキウスは笑ったものだ。
アポロンとアルテミスは夫婦ではない。兄妹だ。その事実に一抹の寂しさを感じたことなど口にできず、ただ曖昧に笑い返すしかできなかったけれど――
不思議と、ペトロニウスには他意がないとわかるせいか、素直に嬉しく感じられた。
「当然だ。私の、自慢なのだから」
ルキウスは胸を張り、さも嬉しげに答える。
以前もそうだった。誰だったか、外国の大使が同じようにオクタヴィアを褒めた時、何の躊躇も見せずに肯定した。
こういう場合は否定するものよと、赤面したオクタヴィアが言ったのは、そう昔の話ではない。
「ルキウスったら……」
二人きりの時以外、その名を呼ぶことは避けていた。夫婦とはいえ、「ルキウス」と幼名で呼ぶのは、皇帝相手には不遜と周囲に見られる可能性がある。
普段は気を付けていることが、できなかった。初対面のはずであるペトロニウスに、知らぬ間に気を許しかけているのだろうか。
ハッと見上げた先で、やはりペトロニウスは穏やかに微笑んでいる。
不思議な魅力のある人物だった。表情一つで、人の心を和ませる力がある。
なんて、素敵な人なのだろう。
パン!
思わず、見惚れた瞬間だった。手を打ち鳴らす音が、響き渡る。
驚いて向けた目線の先に、ルキウスの横顔が見えた。
「さあ、宴を始めようか」
響いた美しい声に、オクタヴィアはどこか、不自然さと不安を覚えた――。
その日、ルキウスは珍しく酔っていた。
基本的には酒に強く、どれだけ飲んでも顔色ひとつ変えない。おそらく、自分の酒量を把握しているからだろうと思うのだが、今日はいつも以上の速さで飲み進めていた。
やけに陽気で、饒舌だった。
初めて会ったはずなのに、ガイウスと名を呼んでいる。親しげに振る舞うのを見れば、政治だけの付き合い以上をするつもりなのは明らかだった。
アグリッピナの死が衝撃的すぎたのか、ずっとふさぎ込んでいたルキウスが見せる楽しげな様子は、嬉しい。
けれど――ふっと、複雑な想いに駆られる。
ガイウスを見送るまでは、きっと気力で持ちこたえていたのだろう。だが彼が帰り、気が抜けたのか、途端に足取りが怪しくなった。
それでもなんとか歩いて私室に向かいはしたが、最後にはオクタヴィアの肩にもたれかかってきていた。
――実感、させられた。
支えたその体が、意外にも軽い事実が物語る。どれだけ凛々しい美丈夫のように見えたとしても、ルキウスは女だということを。
普段のルキウスを見ていると、つい忘れてしまいそうになる。目前にいるのは素晴らしい男性で、自分はその人の心を捕らえた幸せな花嫁だと錯覚してしまう。
寝台に倒れ込むと、すぐに寝息をかき始めたルキウスを見つめ、切ない想いに駆られた。
――可哀想な人。
寝台の端に腰かけ、そっとルキウスの髪に触れてみる。ゆっくりと指を這わせ、白い頬にも触れた。
おそらく、本人に自覚はない。だが確実に、ルキウスはガイウスに惹かれていた。
態度を見ていれば、わかる。誰よりもルキウスのことを知っている、オクタヴィアには。
男として振る舞っている以上、友人が男性になるのは自然だった。オトと付き合いを続けるよりは、ガイウスの方が良いのは言うまでもない。
けれど、ルキウスは女だった。女として惹かれているガイウスと、仲が深まるほどに辛い想いをするのはきっと、彼女自身なのではないか。
否、もしかしたら秘密を打ち明けるかもしれない。それほどまで信頼に足る人物だとわかれば、きっと。
そうしたら、オクタヴィアはどうすればいいのだろう――どうしたいと思うのだろう。
眠るルキウスの、美しい顔を覗きこむ。嘆息を堪える代わりに、そっと、頬に唇で触れた。
感触で気付いたのだろうか。眠っていたルキウスが、もぞりと動く。
「大丈夫……傍にいる。ずっと――大好きだよ、オクタヴィア」
ぎゅっと抱き寄せられて驚き、夢うつつのままに呟かれた台詞に、ふっと笑みがこぼれる。
ルキウスの、口癖だった。
大好きだよ、ずっと傍にいる。傍にいて、守ってあげる――まるで、自分自身に言い聞かせているかのように、事ある毎に口にしていた。
義務感なのだろうか。ブリタニクスが生きていればきっと、姉弟、手を取り合い協力していたはずだから。
そのブリタニクスを奪ったのが、自分だとルキウスは思っているから――彼を失った辛さはおそらく、オクタヴィアと同じなのに。
優しく、真面目なルキウス。
傍に置いてもらえる幸せが、胸に痛い。
ルキウスは、本当に理解していないのだろうか。自らの、性別すら超えた魅力を。
罪を重ねる自分の心が、何よりもオクタヴィアを恐れさせる。
――罪の名は、背徳といった。
随分と、体格のいい男だった。貴族であり、政治家であるはずだけれど、どこか戦士然とした風格がある。
なのに粗野な印象はなく、洗練された爽やかさに包まれていた。
「彼女がオクタヴィア。私の、后だ」
「お噂はかねがね。お目にかかれて光栄です」
ルキウスの紹介に、彼は目を細めて挨拶をくれる。
「皇帝と皇后、まるで太陽神アポロンと月の女神アルテミスのようだと耳にしておりましたが――本当に、お美しい」
ペトロニウスが口にしたのは、ルキウスとオクタヴィアにとっては聞き慣れた賛辞だった。
どちらかと言うと、太陽は君の方に似合うよねと、ルキウスは笑ったものだ。
アポロンとアルテミスは夫婦ではない。兄妹だ。その事実に一抹の寂しさを感じたことなど口にできず、ただ曖昧に笑い返すしかできなかったけれど――
不思議と、ペトロニウスには他意がないとわかるせいか、素直に嬉しく感じられた。
「当然だ。私の、自慢なのだから」
ルキウスは胸を張り、さも嬉しげに答える。
以前もそうだった。誰だったか、外国の大使が同じようにオクタヴィアを褒めた時、何の躊躇も見せずに肯定した。
こういう場合は否定するものよと、赤面したオクタヴィアが言ったのは、そう昔の話ではない。
「ルキウスったら……」
二人きりの時以外、その名を呼ぶことは避けていた。夫婦とはいえ、「ルキウス」と幼名で呼ぶのは、皇帝相手には不遜と周囲に見られる可能性がある。
普段は気を付けていることが、できなかった。初対面のはずであるペトロニウスに、知らぬ間に気を許しかけているのだろうか。
ハッと見上げた先で、やはりペトロニウスは穏やかに微笑んでいる。
不思議な魅力のある人物だった。表情一つで、人の心を和ませる力がある。
なんて、素敵な人なのだろう。
パン!
思わず、見惚れた瞬間だった。手を打ち鳴らす音が、響き渡る。
驚いて向けた目線の先に、ルキウスの横顔が見えた。
「さあ、宴を始めようか」
響いた美しい声に、オクタヴィアはどこか、不自然さと不安を覚えた――。
その日、ルキウスは珍しく酔っていた。
基本的には酒に強く、どれだけ飲んでも顔色ひとつ変えない。おそらく、自分の酒量を把握しているからだろうと思うのだが、今日はいつも以上の速さで飲み進めていた。
やけに陽気で、饒舌だった。
初めて会ったはずなのに、ガイウスと名を呼んでいる。親しげに振る舞うのを見れば、政治だけの付き合い以上をするつもりなのは明らかだった。
アグリッピナの死が衝撃的すぎたのか、ずっとふさぎ込んでいたルキウスが見せる楽しげな様子は、嬉しい。
けれど――ふっと、複雑な想いに駆られる。
ガイウスを見送るまでは、きっと気力で持ちこたえていたのだろう。だが彼が帰り、気が抜けたのか、途端に足取りが怪しくなった。
それでもなんとか歩いて私室に向かいはしたが、最後にはオクタヴィアの肩にもたれかかってきていた。
――実感、させられた。
支えたその体が、意外にも軽い事実が物語る。どれだけ凛々しい美丈夫のように見えたとしても、ルキウスは女だということを。
普段のルキウスを見ていると、つい忘れてしまいそうになる。目前にいるのは素晴らしい男性で、自分はその人の心を捕らえた幸せな花嫁だと錯覚してしまう。
寝台に倒れ込むと、すぐに寝息をかき始めたルキウスを見つめ、切ない想いに駆られた。
――可哀想な人。
寝台の端に腰かけ、そっとルキウスの髪に触れてみる。ゆっくりと指を這わせ、白い頬にも触れた。
おそらく、本人に自覚はない。だが確実に、ルキウスはガイウスに惹かれていた。
態度を見ていれば、わかる。誰よりもルキウスのことを知っている、オクタヴィアには。
男として振る舞っている以上、友人が男性になるのは自然だった。オトと付き合いを続けるよりは、ガイウスの方が良いのは言うまでもない。
けれど、ルキウスは女だった。女として惹かれているガイウスと、仲が深まるほどに辛い想いをするのはきっと、彼女自身なのではないか。
否、もしかしたら秘密を打ち明けるかもしれない。それほどまで信頼に足る人物だとわかれば、きっと。
そうしたら、オクタヴィアはどうすればいいのだろう――どうしたいと思うのだろう。
眠るルキウスの、美しい顔を覗きこむ。嘆息を堪える代わりに、そっと、頬に唇で触れた。
感触で気付いたのだろうか。眠っていたルキウスが、もぞりと動く。
「大丈夫……傍にいる。ずっと――大好きだよ、オクタヴィア」
ぎゅっと抱き寄せられて驚き、夢うつつのままに呟かれた台詞に、ふっと笑みがこぼれる。
ルキウスの、口癖だった。
大好きだよ、ずっと傍にいる。傍にいて、守ってあげる――まるで、自分自身に言い聞かせているかのように、事ある毎に口にしていた。
義務感なのだろうか。ブリタニクスが生きていればきっと、姉弟、手を取り合い協力していたはずだから。
そのブリタニクスを奪ったのが、自分だとルキウスは思っているから――彼を失った辛さはおそらく、オクタヴィアと同じなのに。
優しく、真面目なルキウス。
傍に置いてもらえる幸せが、胸に痛い。
ルキウスは、本当に理解していないのだろうか。自らの、性別すら超えた魅力を。
罪を重ねる自分の心が、何よりもオクタヴィアを恐れさせる。
――罪の名は、背徳といった。
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