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第三章
罪
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逃避の結果、バイアエからナポリへと渡る。
もうずっと、まともに眠れていなかった。なかなか寝付けず、眠ったかと思うと悪夢にうなされて目が覚める。
肉体的にも、精神的にも疲れ果てていた。
落ちていく夕日を見るとはなしに眺めていて、ふと、背後に気配を感じて振り返る。
だが、何も変わったところはない。目に映るのは、変哲もない部屋の風景だった。
気のせいだろうか。どこからともなく、気配が感じられる。
――明々とした、敵意を。
暗殺犯が潜んでいるのか。
十分にあり得ることだ。皇帝である以上、いつも暗殺の危険性はつきまとう。
まして今は、母殺しの罪を犯したばかり。さらには宮殿よりも警護が薄い、別荘地にいるのだ。
刺客に狙われても、まったくおかしくない。なのに、ルキウスの脳裏に浮かんだのは、フリアエだった。
フリアエ――ギリシア神話に登場する、復讐の女神だ。
父を裏切って殺した母を憎み、その手で惨殺した悲劇の英雄、オレステス。その罪のために復讐の女神に追われ、休むことも許されず、放浪する運命を背負わされた。
まるで自分のことではないかと、ルキウスは思わずにいられない。
ああ、けれど――絶望が、胸を満たす。
オレステスは放浪の末にたどり着いたアテネの街で、女神に許されて永遠の安住を得た。
女神アテネ――ローマのミネルヴァ神と同一視されている女神である。
許されるはずがない。
ルキウスがアグリッピナ殺害の舞台としたのは、ミネルヴァを祝う祭りだった。その祭典を血で汚した者に、慈悲などかけられるはずがなかった。
「オクタヴィア……オクタヴィア!」
恐怖に支配され、あまりの心細さに叫ぶ。
自分の耳にも、悲鳴に似て聞こえた。隣りの部屋にいたのであろう彼女が、慌てて駆け寄ってくる。
「どうしたの、ルキウス。何か――」
あったの?
問いを、最後まで聞くことはできなかった。
目前に現れたオクタヴィアが、救いの女神に思えて――否、ただ心細かっただけだろうか。縋るように、きつく抱きしめる。
腕が震えるのが、力を入れ過ぎたためなのか、恐怖によるものか、自分でも判断はつかない。
「――大丈夫よ」
ルキウスの状態が尋常ではないことくらい、すぐにわかったのだろう。回された手が、そっと優しく背中を撫でてくれる。
「何があったのかはわからないけれど――でも、私はここにいる。ずっと、あなたと一緒にいるから」
だから大丈夫。もう一度くり返して、髪を撫でる手はどこまでも優しくて――
柔らかな指先に、ルキウスの中で何かが弾けた。
オクタヴィアを抱き上げ、寝台へと運ぶ。寝かせた彼女の上に、体重を預けた。
「何を……」
さすがに戸惑いの声を上げかけるオクタヴィアの口を、唇でふさぐ。
二人の間では、口付けは初めてのことではない。頬や額はもちろん、唇とも何度も交わしたものだ。
だがそれは、親愛を示すための、挨拶だった。今、ルキウスが行ったものとは、根本的に意味合いが違う。
悲鳴を上げるために開きかけた口の間に、舌を割りこませる。舌を舐め、歯列をなぞり――貪るような、口付けだった。
彼女がルキウスの舌を噛み切ることはない。傷つけることを恐れ、されるがままになるだろうことを半ば確信していたのだから、我ながら外道だ。
逃げ出そうともがくオクタヴィアの手首を、押さえつける。
「いや……っ!」
「オクタヴィア」
必死に顔を背けたオクタヴィアが発したのは、拒絶だった。
素直に受け入れてもらえるなどとは思っていない。女同士でどうやればいいのかもわからない。
それでも、どうしても今、この時に、彼女に触れたかった。
「好きだ、オクタヴィア。君が欲しい」
顔を背けたことでむき出しになったうなじに、口付ける。耳元に囁きかける声は、意図せず熱っぽいものになった。
首筋に舌を這わせると、びくりと身が竦む。
涙を溢れさせる反応が痛々しくて、悲しくて、愛しくて――胸に去来するこの想いは何なのか、自分でも理解できなかった。
「オクタヴィア……」
「いけない、ルキウス――これは、罪なの」
愛している。無意識なままに紡ぎかけた言葉は、涙声で遮られた。
――罪。
涙の訴えが、ルキウスを正気に返らせる。ハッとするのと同時、慌ててオクタヴィアから体を離した。
自由になった直後、身を起こした彼女はルキウスから距離を取る。自らの腕で庇うように体を抱き、涙に濡れて怯えた瞳で、じっと見つめてきた。
「すまない」
謝り、身を乗り出したのは反射的な行動だった。
怖がる彼女を、抱きしめる――二人の間ではいつも、ごくごく当たり前に行われていることだったから。
けれど今、怯える対象は他でもない、ルキウス自身なのだ。
近づく訳には、いかない。
「どうかしていた。私は――私は、女だった」
オクタヴィアは、ユダヤ教から起こった新興宗教に信心している。その教えでは、同性愛は禁忌なのだと、調べて知っていたはずなのに。
なぜ、自分は男ではないのか。何度も後悔した。男であれば、オクタヴィアと名実ともに結ばれることができたのに。
今、覚えた感情が欲なのか愛なのかわからずとも、決して罪と呼ばれる行為ではなかったはずなのに。
――否、どちらにせよ、罪なのか。
母を殺し、その母が犯した罪も元は、ルキウスのためのものなのだから。
オクタヴィアの同意を得ず、犯そうとしたことも罪以外の何物でもなかった。
自分が男であれば受け入れてもらえる。そう疑いもしないとは、なんと愚かしいことか。
「私は――罪を犯した」
触れたいと思った気持ちに偽りがなくとも、その理由は本当に愛情だったのだろうか。
清らかなオクタヴィアに触れ、自分のものとすることによって罪を清めたいと思ったのではないか。
それとも、穢れた自分と同じところにまで彼女を引きずり落とし、共に地獄を歩ませようとしたのかもしれない。
いずれにせよ、許されざることだった。
「すまない」
オクタヴィアから離れるように、寝台の端に座る。胸の奥から、堪えようのない嗚咽が込み上げてきた。
「本当に、どうかしていた。もう何もしない。だから――」
両手で、顔を覆う。発する声は、自分の耳にも震えて聞こえた。
「どうか、嫌いにならないで……」
ルキウスには、オクタヴィアしかいない。
彼女まで離れて行ってしまったら――想像することすら、怖かった。
ブリタニクスが死んだあの夜から、オクタヴィアに縋ることでしか立っていられなくなってしまったのだから。
「――ルキウス」
名を呼んでくれる声が、優しい。
――そう、知っているのだ。オクタヴィアが、優しいことを。
彼女は、縋ってくる手を振り払うことができない。たとえそれが、自分に害を成す者であったとしても。一度でも情を交わした相手を、見捨てることができない。
知っていてつけ込む自分の、なんたる業の深さか。
「……わかっています。あなたは少し、動揺してしまっただけ。大丈夫よ」
背中が、温かくなる。オクタヴィアが身を寄せてくれているのだとわかると、今度は安堵のために涙が溢れた。
「大丈夫、嫌いになんてならない。――なれないわ、絶対。ずっと、あなたの傍にいる」
ぎゅっと抱きしめてくれるか弱い力が、とても心強く感じられた。
許されると、わかっていた。こうやって、なだめてくれると知っていた。
狡猾な罠にはめて、望んでいたものを奪い取った。
「――ね、あなた疲れているのよ。もう、休みましょう?」
騙されたに等しいというのに、オクタヴィアはどこまでも優しかった。この慈悲が、胸に痛い。
提案に、逆らうつもりも気力もなかった。首肯し、促されるまま寝台に上がり、体を横にする。
オクタヴィアはただ、母が子供を抱くように抱きしめてくれた。そっと髪を、背中を撫でる仕草と温かさが、痛い。
きっと彼女は、優しい母になる。けれど、自分と共にいる間はそれは叶わなかった。
この人から母になる権利を奪っているのは、自分だ。
オクタヴィアから幸せを奪って、なのに自分はこうして幸せを与えられている。
一層のこと、オクタヴィアの子供に生まれたかった。馬鹿馬鹿しいことだけれど、考える。
そうしたらどれだけ幸せだっただろう。この幸福感に、生まれた瞬間から包まれる。罪など犯さず、生きて行けただろうに。
そしてきっと、オクタヴィアも幸せになれたはずなのに。
――すまない、オクタヴィア……
心の中でただ謝罪を繰り返し、それでも、彼女に縋る手を離す気にはなれなかった。
もうずっと、まともに眠れていなかった。なかなか寝付けず、眠ったかと思うと悪夢にうなされて目が覚める。
肉体的にも、精神的にも疲れ果てていた。
落ちていく夕日を見るとはなしに眺めていて、ふと、背後に気配を感じて振り返る。
だが、何も変わったところはない。目に映るのは、変哲もない部屋の風景だった。
気のせいだろうか。どこからともなく、気配が感じられる。
――明々とした、敵意を。
暗殺犯が潜んでいるのか。
十分にあり得ることだ。皇帝である以上、いつも暗殺の危険性はつきまとう。
まして今は、母殺しの罪を犯したばかり。さらには宮殿よりも警護が薄い、別荘地にいるのだ。
刺客に狙われても、まったくおかしくない。なのに、ルキウスの脳裏に浮かんだのは、フリアエだった。
フリアエ――ギリシア神話に登場する、復讐の女神だ。
父を裏切って殺した母を憎み、その手で惨殺した悲劇の英雄、オレステス。その罪のために復讐の女神に追われ、休むことも許されず、放浪する運命を背負わされた。
まるで自分のことではないかと、ルキウスは思わずにいられない。
ああ、けれど――絶望が、胸を満たす。
オレステスは放浪の末にたどり着いたアテネの街で、女神に許されて永遠の安住を得た。
女神アテネ――ローマのミネルヴァ神と同一視されている女神である。
許されるはずがない。
ルキウスがアグリッピナ殺害の舞台としたのは、ミネルヴァを祝う祭りだった。その祭典を血で汚した者に、慈悲などかけられるはずがなかった。
「オクタヴィア……オクタヴィア!」
恐怖に支配され、あまりの心細さに叫ぶ。
自分の耳にも、悲鳴に似て聞こえた。隣りの部屋にいたのであろう彼女が、慌てて駆け寄ってくる。
「どうしたの、ルキウス。何か――」
あったの?
問いを、最後まで聞くことはできなかった。
目前に現れたオクタヴィアが、救いの女神に思えて――否、ただ心細かっただけだろうか。縋るように、きつく抱きしめる。
腕が震えるのが、力を入れ過ぎたためなのか、恐怖によるものか、自分でも判断はつかない。
「――大丈夫よ」
ルキウスの状態が尋常ではないことくらい、すぐにわかったのだろう。回された手が、そっと優しく背中を撫でてくれる。
「何があったのかはわからないけれど――でも、私はここにいる。ずっと、あなたと一緒にいるから」
だから大丈夫。もう一度くり返して、髪を撫でる手はどこまでも優しくて――
柔らかな指先に、ルキウスの中で何かが弾けた。
オクタヴィアを抱き上げ、寝台へと運ぶ。寝かせた彼女の上に、体重を預けた。
「何を……」
さすがに戸惑いの声を上げかけるオクタヴィアの口を、唇でふさぐ。
二人の間では、口付けは初めてのことではない。頬や額はもちろん、唇とも何度も交わしたものだ。
だがそれは、親愛を示すための、挨拶だった。今、ルキウスが行ったものとは、根本的に意味合いが違う。
悲鳴を上げるために開きかけた口の間に、舌を割りこませる。舌を舐め、歯列をなぞり――貪るような、口付けだった。
彼女がルキウスの舌を噛み切ることはない。傷つけることを恐れ、されるがままになるだろうことを半ば確信していたのだから、我ながら外道だ。
逃げ出そうともがくオクタヴィアの手首を、押さえつける。
「いや……っ!」
「オクタヴィア」
必死に顔を背けたオクタヴィアが発したのは、拒絶だった。
素直に受け入れてもらえるなどとは思っていない。女同士でどうやればいいのかもわからない。
それでも、どうしても今、この時に、彼女に触れたかった。
「好きだ、オクタヴィア。君が欲しい」
顔を背けたことでむき出しになったうなじに、口付ける。耳元に囁きかける声は、意図せず熱っぽいものになった。
首筋に舌を這わせると、びくりと身が竦む。
涙を溢れさせる反応が痛々しくて、悲しくて、愛しくて――胸に去来するこの想いは何なのか、自分でも理解できなかった。
「オクタヴィア……」
「いけない、ルキウス――これは、罪なの」
愛している。無意識なままに紡ぎかけた言葉は、涙声で遮られた。
――罪。
涙の訴えが、ルキウスを正気に返らせる。ハッとするのと同時、慌ててオクタヴィアから体を離した。
自由になった直後、身を起こした彼女はルキウスから距離を取る。自らの腕で庇うように体を抱き、涙に濡れて怯えた瞳で、じっと見つめてきた。
「すまない」
謝り、身を乗り出したのは反射的な行動だった。
怖がる彼女を、抱きしめる――二人の間ではいつも、ごくごく当たり前に行われていることだったから。
けれど今、怯える対象は他でもない、ルキウス自身なのだ。
近づく訳には、いかない。
「どうかしていた。私は――私は、女だった」
オクタヴィアは、ユダヤ教から起こった新興宗教に信心している。その教えでは、同性愛は禁忌なのだと、調べて知っていたはずなのに。
なぜ、自分は男ではないのか。何度も後悔した。男であれば、オクタヴィアと名実ともに結ばれることができたのに。
今、覚えた感情が欲なのか愛なのかわからずとも、決して罪と呼ばれる行為ではなかったはずなのに。
――否、どちらにせよ、罪なのか。
母を殺し、その母が犯した罪も元は、ルキウスのためのものなのだから。
オクタヴィアの同意を得ず、犯そうとしたことも罪以外の何物でもなかった。
自分が男であれば受け入れてもらえる。そう疑いもしないとは、なんと愚かしいことか。
「私は――罪を犯した」
触れたいと思った気持ちに偽りがなくとも、その理由は本当に愛情だったのだろうか。
清らかなオクタヴィアに触れ、自分のものとすることによって罪を清めたいと思ったのではないか。
それとも、穢れた自分と同じところにまで彼女を引きずり落とし、共に地獄を歩ませようとしたのかもしれない。
いずれにせよ、許されざることだった。
「すまない」
オクタヴィアから離れるように、寝台の端に座る。胸の奥から、堪えようのない嗚咽が込み上げてきた。
「本当に、どうかしていた。もう何もしない。だから――」
両手で、顔を覆う。発する声は、自分の耳にも震えて聞こえた。
「どうか、嫌いにならないで……」
ルキウスには、オクタヴィアしかいない。
彼女まで離れて行ってしまったら――想像することすら、怖かった。
ブリタニクスが死んだあの夜から、オクタヴィアに縋ることでしか立っていられなくなってしまったのだから。
「――ルキウス」
名を呼んでくれる声が、優しい。
――そう、知っているのだ。オクタヴィアが、優しいことを。
彼女は、縋ってくる手を振り払うことができない。たとえそれが、自分に害を成す者であったとしても。一度でも情を交わした相手を、見捨てることができない。
知っていてつけ込む自分の、なんたる業の深さか。
「……わかっています。あなたは少し、動揺してしまっただけ。大丈夫よ」
背中が、温かくなる。オクタヴィアが身を寄せてくれているのだとわかると、今度は安堵のために涙が溢れた。
「大丈夫、嫌いになんてならない。――なれないわ、絶対。ずっと、あなたの傍にいる」
ぎゅっと抱きしめてくれるか弱い力が、とても心強く感じられた。
許されると、わかっていた。こうやって、なだめてくれると知っていた。
狡猾な罠にはめて、望んでいたものを奪い取った。
「――ね、あなた疲れているのよ。もう、休みましょう?」
騙されたに等しいというのに、オクタヴィアはどこまでも優しかった。この慈悲が、胸に痛い。
提案に、逆らうつもりも気力もなかった。首肯し、促されるまま寝台に上がり、体を横にする。
オクタヴィアはただ、母が子供を抱くように抱きしめてくれた。そっと髪を、背中を撫でる仕草と温かさが、痛い。
きっと彼女は、優しい母になる。けれど、自分と共にいる間はそれは叶わなかった。
この人から母になる権利を奪っているのは、自分だ。
オクタヴィアから幸せを奪って、なのに自分はこうして幸せを与えられている。
一層のこと、オクタヴィアの子供に生まれたかった。馬鹿馬鹿しいことだけれど、考える。
そうしたらどれだけ幸せだっただろう。この幸福感に、生まれた瞬間から包まれる。罪など犯さず、生きて行けただろうに。
そしてきっと、オクタヴィアも幸せになれたはずなのに。
――すまない、オクタヴィア……
心の中でただ謝罪を繰り返し、それでも、彼女に縋る手を離す気にはなれなかった。
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また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
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そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
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