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第一章
告白
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ブリタニクス卒倒の場に、オクタヴィアも居合わせていた。
彼が倒れた瞬間、すべてを悟ってしまった。衝撃のあまりに意識を失い、気がついたのはもう、夜半頃だった。
発熱しているのだろうか。全身が、だるい。
クラウディウスの体質を受け継いだのか、オクタヴィアもブリタニクスも、体が弱かった。体の調子だけではなく、精神的なことでもよく熱を出してしまったから、今の状況は当然のように思える。
ブリタニクスはもう、こうやって寝込むこともないのだ。
じわりと、目頭が熱くなる。寝台の上、毛布に包まりながら両手で顔を覆った。
――カタン。
小さな物音が、した。同時に、人の気配もする。
オクタヴィアが寝かされているのは、夫婦の寝室だった。本来は二人で使うはずだけれど、ルキウスは一度も近づいたことがない。別に寝室を作り、そちらに生活の拠点を置いていた。
今更、ここに来るとは思えない。けれど、他の誰が皇帝夫妻の寝室に許可なく入って来られるというのか。
「――どうして?」
寝台の前、足を止めたのはやはり、ルキウスだった。
薄暗い中、影だけでもわかる。それほど、恋い焦がれた相手だった。
だからこそ、問わずにはいられない。
「今朝、ブリタニクスは言っていました。義兄上が僕を皇帝にしてくれる、二人でこのローマを治める、と」
嬉しそうな笑顔が思い出されて、また、涙が零れ落ちる。
「ブリタニクスは、あなたのことを本当に尊敬していました。信じていました。なのにあなたは、あの子を――裏切った」
殺した、とは言いたくなかった。罪を責められたルキウスの怒りを恐れたのではなく、ブリタニクスの死を、口にしたくなかったのだ。
ルキウスとブリタニクス。二人は仲の良い友人だと、思っていた。
幼い頃から、熱を出して寝込むブリタニクスを、何度も見舞いに来てくれた。勉強を教え、一緒に遊んでくれる優しい兄だと、ブリタニクスも慕っていた。
ブリタニクスに向けられる笑顔には、親愛の情が溢れているように見えた。美しい顔が優しくなるその瞬間が、好きだった。
まさか、このようなことになるとは。
いくら政治的なしがらみがあるとはいえ、あれほど可愛がっていたブリタニクスを殺すなど、あり得ないと思っていたのに。
ブリタニクスの信頼を、もっとも酷い形で裏切ったルキウスを、許せない。
なのに、焦がれた想いも、消えない。
冷淡に見えるけれど、時折見せてくれる不器用な優しさが、どうしても忘れられなかった。
否定してほしい。そうとも思っていた。
ルキウスが毒殺犯だったのだとしても、認めてほしくない。一生疑い続けることになったとしても、少しは憎しみが和らいでくれるかもしれない。
「――確かに、その通りだ」
寝台の端に腰を下ろし、ルキウスは小さく呟く。
――認めたのだ。ブリタニクスを殺したのは、自分だと。
「酷い!」
自嘲めいた様子も、気にならなかった。体を起こすのと同時、オクタヴィアは叫びを上げる。
自分が、これほどまでに激高できるとは思っていなかった。
「それでは、ブリタニクスの気持ちはどうなるのですか。あなたを慕った、信じた、あの子の想いは――!」
「約束は、守る」
オクタヴィアから見えるのは、横顔だった。
いつもと同じ、神が造ったかのような美貌。けれど表情は虚ろで、声にも覇気がなかった。常の凛とした空気は、微塵も感じられない。
視線の定まらぬ目つきは、空恐ろしくすらあった。
くすりと、笑みとも呼べぬ小さなものが口の端に滲む。
「ブリタニクスとね――君を幸せにすると、約束した」
短衣の留め具を外し、衣服を乱れさせたルキウスに腕を掴まれ、身が竦んだ。
「――いや……っ!」
クラウディウスが亡くなった直後、一度だけでも情けをかけてくれと言ったのはオクタヴィアだった。
それを彼女の幸せだと、ルキウスは理解したのかもしれない。そして自分が殺した義弟の願いだからと、凶行に及ぼうとしているのだろうか。
このようなときに望めるはずもないのに。
逃れようと身をよじるオクタヴィアを抱きすくめて、ルキウスが耳元に囁く。
「違う。前にも言ったはずだ。君を抱くことはないと」
え、と目を上げるオクタヴィアの手を、ルキウスは襟口から自分の胸元へと衣服の中に滑り込ませた。
手に伝わってきたのは、柔らかな感触――男にあるはずのない、胸のふくらみだった。
「――まさか」
振り絞ったのは、短い言葉だった。
真相を知ったことを悟ったルキウスが、オクタヴィアの手を離す。
「驚いただろう」
衣服の乱れを直しながら、ルキウスは寝台の端にまた、座り直す。その姿を、ただ呆然と見つめていた。
男にしておくのはもったいないほどの美貌の主だった。初めて見た時からずっとそう思っていたけれど、まさか本当に女だったとは。
「そのこと――ブリタニクスは」
「知るわけがない」
酷薄な笑みを浮かべた、冷淡な口調だった。
――否、そう見えただけかもしれない。伏せ気味の瞳にはまだ、虚ろな光が浮いていた。
むしろ、自嘲なのだろうか。
「ブリタニクスはもちろん、義父上もだ。だからこそ皇帝になれた。このことを知っているのは帝国広しと言えど、母上と当の私、そして君だけだ」
覇気のない目つきで、オクタヴィアを一瞥する。
何故今、それを教えてくれるのかと、問うことはできなかった。
理由は、考えなくてもわかる。オクタヴィアを、殺すつもりなのだ。
黙って殺すこともできる。それでも秘密をあえて打ち明けたのは、ブリタニクスへの罪悪感なのではないか。
どうせ死にゆく者。死出の旅路への、せめてもの餞《はなむけ》のつもりなのかもしれない。
オクタヴィアはそっと、目を閉じる。死んでくれと告げる、ルキウスの言葉を聞くために。
――けれど。
「あとは君の好きにしろ」
続けられたルキウスの声は、予想もできぬものだった。
彼が倒れた瞬間、すべてを悟ってしまった。衝撃のあまりに意識を失い、気がついたのはもう、夜半頃だった。
発熱しているのだろうか。全身が、だるい。
クラウディウスの体質を受け継いだのか、オクタヴィアもブリタニクスも、体が弱かった。体の調子だけではなく、精神的なことでもよく熱を出してしまったから、今の状況は当然のように思える。
ブリタニクスはもう、こうやって寝込むこともないのだ。
じわりと、目頭が熱くなる。寝台の上、毛布に包まりながら両手で顔を覆った。
――カタン。
小さな物音が、した。同時に、人の気配もする。
オクタヴィアが寝かされているのは、夫婦の寝室だった。本来は二人で使うはずだけれど、ルキウスは一度も近づいたことがない。別に寝室を作り、そちらに生活の拠点を置いていた。
今更、ここに来るとは思えない。けれど、他の誰が皇帝夫妻の寝室に許可なく入って来られるというのか。
「――どうして?」
寝台の前、足を止めたのはやはり、ルキウスだった。
薄暗い中、影だけでもわかる。それほど、恋い焦がれた相手だった。
だからこそ、問わずにはいられない。
「今朝、ブリタニクスは言っていました。義兄上が僕を皇帝にしてくれる、二人でこのローマを治める、と」
嬉しそうな笑顔が思い出されて、また、涙が零れ落ちる。
「ブリタニクスは、あなたのことを本当に尊敬していました。信じていました。なのにあなたは、あの子を――裏切った」
殺した、とは言いたくなかった。罪を責められたルキウスの怒りを恐れたのではなく、ブリタニクスの死を、口にしたくなかったのだ。
ルキウスとブリタニクス。二人は仲の良い友人だと、思っていた。
幼い頃から、熱を出して寝込むブリタニクスを、何度も見舞いに来てくれた。勉強を教え、一緒に遊んでくれる優しい兄だと、ブリタニクスも慕っていた。
ブリタニクスに向けられる笑顔には、親愛の情が溢れているように見えた。美しい顔が優しくなるその瞬間が、好きだった。
まさか、このようなことになるとは。
いくら政治的なしがらみがあるとはいえ、あれほど可愛がっていたブリタニクスを殺すなど、あり得ないと思っていたのに。
ブリタニクスの信頼を、もっとも酷い形で裏切ったルキウスを、許せない。
なのに、焦がれた想いも、消えない。
冷淡に見えるけれど、時折見せてくれる不器用な優しさが、どうしても忘れられなかった。
否定してほしい。そうとも思っていた。
ルキウスが毒殺犯だったのだとしても、認めてほしくない。一生疑い続けることになったとしても、少しは憎しみが和らいでくれるかもしれない。
「――確かに、その通りだ」
寝台の端に腰を下ろし、ルキウスは小さく呟く。
――認めたのだ。ブリタニクスを殺したのは、自分だと。
「酷い!」
自嘲めいた様子も、気にならなかった。体を起こすのと同時、オクタヴィアは叫びを上げる。
自分が、これほどまでに激高できるとは思っていなかった。
「それでは、ブリタニクスの気持ちはどうなるのですか。あなたを慕った、信じた、あの子の想いは――!」
「約束は、守る」
オクタヴィアから見えるのは、横顔だった。
いつもと同じ、神が造ったかのような美貌。けれど表情は虚ろで、声にも覇気がなかった。常の凛とした空気は、微塵も感じられない。
視線の定まらぬ目つきは、空恐ろしくすらあった。
くすりと、笑みとも呼べぬ小さなものが口の端に滲む。
「ブリタニクスとね――君を幸せにすると、約束した」
短衣の留め具を外し、衣服を乱れさせたルキウスに腕を掴まれ、身が竦んだ。
「――いや……っ!」
クラウディウスが亡くなった直後、一度だけでも情けをかけてくれと言ったのはオクタヴィアだった。
それを彼女の幸せだと、ルキウスは理解したのかもしれない。そして自分が殺した義弟の願いだからと、凶行に及ぼうとしているのだろうか。
このようなときに望めるはずもないのに。
逃れようと身をよじるオクタヴィアを抱きすくめて、ルキウスが耳元に囁く。
「違う。前にも言ったはずだ。君を抱くことはないと」
え、と目を上げるオクタヴィアの手を、ルキウスは襟口から自分の胸元へと衣服の中に滑り込ませた。
手に伝わってきたのは、柔らかな感触――男にあるはずのない、胸のふくらみだった。
「――まさか」
振り絞ったのは、短い言葉だった。
真相を知ったことを悟ったルキウスが、オクタヴィアの手を離す。
「驚いただろう」
衣服の乱れを直しながら、ルキウスは寝台の端にまた、座り直す。その姿を、ただ呆然と見つめていた。
男にしておくのはもったいないほどの美貌の主だった。初めて見た時からずっとそう思っていたけれど、まさか本当に女だったとは。
「そのこと――ブリタニクスは」
「知るわけがない」
酷薄な笑みを浮かべた、冷淡な口調だった。
――否、そう見えただけかもしれない。伏せ気味の瞳にはまだ、虚ろな光が浮いていた。
むしろ、自嘲なのだろうか。
「ブリタニクスはもちろん、義父上もだ。だからこそ皇帝になれた。このことを知っているのは帝国広しと言えど、母上と当の私、そして君だけだ」
覇気のない目つきで、オクタヴィアを一瞥する。
何故今、それを教えてくれるのかと、問うことはできなかった。
理由は、考えなくてもわかる。オクタヴィアを、殺すつもりなのだ。
黙って殺すこともできる。それでも秘密をあえて打ち明けたのは、ブリタニクスへの罪悪感なのではないか。
どうせ死にゆく者。死出の旅路への、せめてもの餞《はなむけ》のつもりなのかもしれない。
オクタヴィアはそっと、目を閉じる。死んでくれと告げる、ルキウスの言葉を聞くために。
――けれど。
「あとは君の好きにしろ」
続けられたルキウスの声は、予想もできぬものだった。
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