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第38話:あの凧のワイバーンも凝ってるな、あれ本物っすよ
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俺と相棒、二人組の冒険者パーティー。
普段はスライム退治専門のしょぼいパーティーだ。
さて、今日は村に建設中のドラゴンテーマパークの現場の見回りが仕事。どうやら、けっこう高価な備品を設置するみたいで、泥棒が来ないか村役場も心配のようだ。
「しかし、要するに単なる警備員だよなあ。引退した老人の仕事じゃないか。スライム退治より退屈だ」
「けど、報酬はスライム退治より高いっすよ。おまけにケガする危険性もほとんど無いし」
「まあ、そうだけど、冒険者の仕事じゃないなあ」
とは言え、今日はスライム退治の仕事も取ることが出来なかった。
仕方なく臨時の警備員になったのだ。
やれやれ。
さて、テーマパークのダンジョンの入口には大きなドラゴンの人形が設置されている。
少し動くようだ。
ドラゴンの顔が上空に向くと口から炎を吐いた。
「おお、かなり凝ってるじゃないか、この人形ドラゴン」
「村おこしで、村役場もこのドラゴンテーマパークにかなり力を入れてるみたいっすね」
「でも、炎は危険じゃないのか」
「上を向いた時にしか、出ないようですけど」
さて、俺と相棒は警備のため、ダンジョンの中に入る。
「おお、これもけっこう本格的に作ってあるじゃないか。この前の衝立ダンジョンとはえらい違いだな。本物の洞窟みたいじゃないか」
「実際に山から本物の岩とかを持ってきたみたいっすね」
そして、ところどころにモンスターがいる。
「お、コボルトが襲ってきたぞ」
「ちょっと、また剣を振り回すのはやめてくださいっすよ」
「わかってるよ」
人形のコボルトが奇声をあげてこん棒で襲ってくる。
もちろん襲う振りだけで、また元の位置に戻る。
他にもゴブリンやらオーガ、オーク、スライムなどと定番のモンスターの人形が次々と現れた。
定番過ぎて、もっと変わったモンスターでも現れないかと辺りを携帯ランプで照らしていると、突然、俺の目の前に巨大なモンスターが現れた。
「おお、何だ、こいつは。こんな醜いモンスターは見たことがない。モンスター図鑑でも見たことがないぞ。何て言うモンスターだ。お前、知ってるか」
「何言ってんすか。これは鏡に映ったリーダーじゃないすか」
「俺はこんなに大きくないぞ。それとも魔法の鏡で俺を醜いモンスターに見せているのか」
「ただのマジックミラーすよ。鏡の表面が湾曲していて映る人を大きく見せてるだけっすよ。だから、そのまま出腹のさえないおっさんのリーダーが大きく映っているだけっすよ」
「うるさいぞ、と言いたいが、他人にはこう見えていたのか。うーん、何だか情けなくなってくるな」
「だいたい、自分の姿を見て驚くなんて、冒険者としての気構えに欠けてますね」
「うるさいぞ」
そうは言うものの、久々にダンジョン巡りをして俺は機嫌が良くなっていく。
作り物だけど。
「うむ、何か楽しくなってきたぞ」
「楽しんでないで、ちゃんと警備しないとだめっすよ。また、妄想に浸ってるんすか」
「うるさいぞ。ところで、これは迷路になってるんだろ。地図はあるのか。警備員が迷子になったら恥ずかしいぞ」
「大丈夫っすよ。村役場から貰ってきました」
携帯ランプで照らして地図を確認。
「けど、こんな暗いと子供が迷子になったらまずいんじゃないか」
「いずれ、ところどころにランプを設置するみたいっすね」
ダンジョンは間違った道を歩くと、宝箱に擬態したモンスターのいる部屋に行ってしまうようだ。俺たちも行ってみる。その偽物宝箱に近づくと、大きい牙を持った宝箱が口を開けた。
「これもなかなか凝ってるな。けど、この宝箱モンスターに挟まれて誰か死んだらやばいんじゃないか」
「そんなことがないように一度開くと完全には閉まらないように作ってあるみたいっすね。まあ、リーダーの場合、出腹が挟まって死ぬかもしれないっすけどね」
「うるさいぞ」
俺たちが下らない会話をしていると、後ろに人の気配がした。
振り返ると、おお、豪華な衣装の美少女が立っている。
俺はすばやく、片膝をつく。
「姫、どうされましたか」
「ちょっと、リーダー、また妄想の世界に入るのやめてくださいっすよ。この人は村の娘さんですよ。村の美少女コンテスト優勝者らしいっすけど」
「わかってるよ。もう、これは条件反射だな。で、お嬢さん、どうした」
「あの、外に出ようとして、道に迷ってしまって……出口がわからなくなったんです」
村の娘さん演じるお姫様を助け出すイベントもあるそうだな。
それで、試しに入ったら迷ったらしい。
「じゃあ、出口まで案内しましょう」
「はい、お願いします」
地図があるので、あっさりと最初の入口へ到達する。
例の炎を吐くドラゴンが設置されてある場所だ。
「ありがとうございましたー!」
元気よくドタバタと走って行く村娘。
「うーん、確かに美人さんだったけど、もう少し気品が無いとダメなんじゃないか」
「そんな村育ちの娘さんに言っても無理じゃないすかね」
「しかし、いまいち気分が乗らないな」
「ハゲデブの腰痛持ちのおっさんの妄想のために姫を演じているわけじゃないすよ、あの娘さんは」
「うるさいぞ」
俺と相棒が相変わらず下らない会話をしていると、上空にワイバーンが現れた。
ドラゴンの小型版ってな感じのモンスターだ。
まあ、ワイバーンと言っても凧だろう。
「あの凧のワイバーンも凝ってるな。凧のくせに羽ばたいているぞ」
「いやいや、あれ、本物っすよ」
「なに!」
ワイバーンが急降下してくる。
狙いは姫、じゃなくて村の娘さんだ。
「おい、大変だ。助けないと」
「しかし、ワイバーンにしてはかなりでかいっすよ」
うーん、ここは命をかけて姫様をお守りしなくては、じゃなくて娘さんを助けないと。
しかし、飛んでいるワイバーンに剣で立ち向かうのは難しい。
おっと、俺は思い出した。
「よし、この人形ドラゴンをワイバーンに向けるぞ」
「どうするんすか」
「炎をワイバーンに向けるんだ」
俺は人形ドラゴンを操作、口から出る炎をワイバーンに向ける。
ワイバーンはたちまち火だるまになって落下。
「やったぞ!」
しかし、地上に落ちたワイバーンはまだ生きている。
怒って俺に突進してきた。
「くそ、こうなったら剣で勝負だ。かかって来い、ワイバーンめ」
俺はカッコよく剣を構える。
相手がワイバーンなら不足はないぞ。
しかし、突然、俺の腰に激痛が走った。
思わず、剣を落としてしまう。
「ウォ!」
「どうしたんすか」
「ぎっくり腰だ」
なんてことだ、こんな時に。
「ここは撤退すか。俺っちのナイフじゃかなわないっすよ」
「いや、お前だけでも逃げろ!」
「リーダーを見捨てて逃げれないすよ」
相棒が俺を抱える。
「ちょっと、リーダー、重いっすよ、瘦せてくださいよ。その出腹なんとかなりませんか」
「そんなこと言ってる場合じゃないぞ」
迫りくるワイバーン。
ああ、このままだと二人ともやられる。
そこに突然、姫を演じている娘さんが俺の落とした剣を持って、ワイバーンに立ち向かう。
「えい!」
あっさりとワイバーンの首を斬り落として倒してしまった。
「やったあ!」
モンスターを倒して、嬉しくてぴょんぴょん飛び跳ねる娘さん。
「いやあ、ありがとう。おかげで助かったよ」
「いえ、あの人形ドラゴンの炎でだいぶ弱ってたから、私でも倒せたんです」
ニコニコと笑う姫、じゃなくて村娘さん。
「しかし、君は剣の扱いがうまいなあ」
「実は友人の父が冒険者なんです。私は今、秘かにその人に剣を習っているんです。では、警備の方、頑張ってください」
またドタバタと走っていく村娘。
「うーむ、助けてくれたのはありがたいが、あのドタバタと走るのはなんとかならないかな。お姫様歩きを練習してほしいぞ」
「なに偉そうに言ってんすか。姫を助けようとして、逆に助けられたのに」
「そういや、そうか」
でも、お姫様を演じるなら、やはりもっと上品に演じてほしいと勝手なことを考える俺であった。
普段はスライム退治専門のしょぼいパーティーだ。
さて、今日は村に建設中のドラゴンテーマパークの現場の見回りが仕事。どうやら、けっこう高価な備品を設置するみたいで、泥棒が来ないか村役場も心配のようだ。
「しかし、要するに単なる警備員だよなあ。引退した老人の仕事じゃないか。スライム退治より退屈だ」
「けど、報酬はスライム退治より高いっすよ。おまけにケガする危険性もほとんど無いし」
「まあ、そうだけど、冒険者の仕事じゃないなあ」
とは言え、今日はスライム退治の仕事も取ることが出来なかった。
仕方なく臨時の警備員になったのだ。
やれやれ。
さて、テーマパークのダンジョンの入口には大きなドラゴンの人形が設置されている。
少し動くようだ。
ドラゴンの顔が上空に向くと口から炎を吐いた。
「おお、かなり凝ってるじゃないか、この人形ドラゴン」
「村おこしで、村役場もこのドラゴンテーマパークにかなり力を入れてるみたいっすね」
「でも、炎は危険じゃないのか」
「上を向いた時にしか、出ないようですけど」
さて、俺と相棒は警備のため、ダンジョンの中に入る。
「おお、これもけっこう本格的に作ってあるじゃないか。この前の衝立ダンジョンとはえらい違いだな。本物の洞窟みたいじゃないか」
「実際に山から本物の岩とかを持ってきたみたいっすね」
そして、ところどころにモンスターがいる。
「お、コボルトが襲ってきたぞ」
「ちょっと、また剣を振り回すのはやめてくださいっすよ」
「わかってるよ」
人形のコボルトが奇声をあげてこん棒で襲ってくる。
もちろん襲う振りだけで、また元の位置に戻る。
他にもゴブリンやらオーガ、オーク、スライムなどと定番のモンスターの人形が次々と現れた。
定番過ぎて、もっと変わったモンスターでも現れないかと辺りを携帯ランプで照らしていると、突然、俺の目の前に巨大なモンスターが現れた。
「おお、何だ、こいつは。こんな醜いモンスターは見たことがない。モンスター図鑑でも見たことがないぞ。何て言うモンスターだ。お前、知ってるか」
「何言ってんすか。これは鏡に映ったリーダーじゃないすか」
「俺はこんなに大きくないぞ。それとも魔法の鏡で俺を醜いモンスターに見せているのか」
「ただのマジックミラーすよ。鏡の表面が湾曲していて映る人を大きく見せてるだけっすよ。だから、そのまま出腹のさえないおっさんのリーダーが大きく映っているだけっすよ」
「うるさいぞ、と言いたいが、他人にはこう見えていたのか。うーん、何だか情けなくなってくるな」
「だいたい、自分の姿を見て驚くなんて、冒険者としての気構えに欠けてますね」
「うるさいぞ」
そうは言うものの、久々にダンジョン巡りをして俺は機嫌が良くなっていく。
作り物だけど。
「うむ、何か楽しくなってきたぞ」
「楽しんでないで、ちゃんと警備しないとだめっすよ。また、妄想に浸ってるんすか」
「うるさいぞ。ところで、これは迷路になってるんだろ。地図はあるのか。警備員が迷子になったら恥ずかしいぞ」
「大丈夫っすよ。村役場から貰ってきました」
携帯ランプで照らして地図を確認。
「けど、こんな暗いと子供が迷子になったらまずいんじゃないか」
「いずれ、ところどころにランプを設置するみたいっすね」
ダンジョンは間違った道を歩くと、宝箱に擬態したモンスターのいる部屋に行ってしまうようだ。俺たちも行ってみる。その偽物宝箱に近づくと、大きい牙を持った宝箱が口を開けた。
「これもなかなか凝ってるな。けど、この宝箱モンスターに挟まれて誰か死んだらやばいんじゃないか」
「そんなことがないように一度開くと完全には閉まらないように作ってあるみたいっすね。まあ、リーダーの場合、出腹が挟まって死ぬかもしれないっすけどね」
「うるさいぞ」
俺たちが下らない会話をしていると、後ろに人の気配がした。
振り返ると、おお、豪華な衣装の美少女が立っている。
俺はすばやく、片膝をつく。
「姫、どうされましたか」
「ちょっと、リーダー、また妄想の世界に入るのやめてくださいっすよ。この人は村の娘さんですよ。村の美少女コンテスト優勝者らしいっすけど」
「わかってるよ。もう、これは条件反射だな。で、お嬢さん、どうした」
「あの、外に出ようとして、道に迷ってしまって……出口がわからなくなったんです」
村の娘さん演じるお姫様を助け出すイベントもあるそうだな。
それで、試しに入ったら迷ったらしい。
「じゃあ、出口まで案内しましょう」
「はい、お願いします」
地図があるので、あっさりと最初の入口へ到達する。
例の炎を吐くドラゴンが設置されてある場所だ。
「ありがとうございましたー!」
元気よくドタバタと走って行く村娘。
「うーん、確かに美人さんだったけど、もう少し気品が無いとダメなんじゃないか」
「そんな村育ちの娘さんに言っても無理じゃないすかね」
「しかし、いまいち気分が乗らないな」
「ハゲデブの腰痛持ちのおっさんの妄想のために姫を演じているわけじゃないすよ、あの娘さんは」
「うるさいぞ」
俺と相棒が相変わらず下らない会話をしていると、上空にワイバーンが現れた。
ドラゴンの小型版ってな感じのモンスターだ。
まあ、ワイバーンと言っても凧だろう。
「あの凧のワイバーンも凝ってるな。凧のくせに羽ばたいているぞ」
「いやいや、あれ、本物っすよ」
「なに!」
ワイバーンが急降下してくる。
狙いは姫、じゃなくて村の娘さんだ。
「おい、大変だ。助けないと」
「しかし、ワイバーンにしてはかなりでかいっすよ」
うーん、ここは命をかけて姫様をお守りしなくては、じゃなくて娘さんを助けないと。
しかし、飛んでいるワイバーンに剣で立ち向かうのは難しい。
おっと、俺は思い出した。
「よし、この人形ドラゴンをワイバーンに向けるぞ」
「どうするんすか」
「炎をワイバーンに向けるんだ」
俺は人形ドラゴンを操作、口から出る炎をワイバーンに向ける。
ワイバーンはたちまち火だるまになって落下。
「やったぞ!」
しかし、地上に落ちたワイバーンはまだ生きている。
怒って俺に突進してきた。
「くそ、こうなったら剣で勝負だ。かかって来い、ワイバーンめ」
俺はカッコよく剣を構える。
相手がワイバーンなら不足はないぞ。
しかし、突然、俺の腰に激痛が走った。
思わず、剣を落としてしまう。
「ウォ!」
「どうしたんすか」
「ぎっくり腰だ」
なんてことだ、こんな時に。
「ここは撤退すか。俺っちのナイフじゃかなわないっすよ」
「いや、お前だけでも逃げろ!」
「リーダーを見捨てて逃げれないすよ」
相棒が俺を抱える。
「ちょっと、リーダー、重いっすよ、瘦せてくださいよ。その出腹なんとかなりませんか」
「そんなこと言ってる場合じゃないぞ」
迫りくるワイバーン。
ああ、このままだと二人ともやられる。
そこに突然、姫を演じている娘さんが俺の落とした剣を持って、ワイバーンに立ち向かう。
「えい!」
あっさりとワイバーンの首を斬り落として倒してしまった。
「やったあ!」
モンスターを倒して、嬉しくてぴょんぴょん飛び跳ねる娘さん。
「いやあ、ありがとう。おかげで助かったよ」
「いえ、あの人形ドラゴンの炎でだいぶ弱ってたから、私でも倒せたんです」
ニコニコと笑う姫、じゃなくて村娘さん。
「しかし、君は剣の扱いがうまいなあ」
「実は友人の父が冒険者なんです。私は今、秘かにその人に剣を習っているんです。では、警備の方、頑張ってください」
またドタバタと走っていく村娘。
「うーむ、助けてくれたのはありがたいが、あのドタバタと走るのはなんとかならないかな。お姫様歩きを練習してほしいぞ」
「なに偉そうに言ってんすか。姫を助けようとして、逆に助けられたのに」
「そういや、そうか」
でも、お姫様を演じるなら、やはりもっと上品に演じてほしいと勝手なことを考える俺であった。
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