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第74話:釈然としないあたし
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トイレを出て、一旦、安全企画室の扉を開けて、パオロさんと官報整理をしているミーナさんに声をかける。
「ちょっと、官房長官室に行ってくるけど、話がいつ終わるか分からないから、勤務時間が終わったら帰っていいです。あと、チョコの箱の封を開けて食べてもいいですよ」
「わかりました」
また大人しく穏やかに微笑むミーナさん。
さっきのアデリーナさんとの大喧嘩はなんだったのか。
もしかして、リーダーからあたしが身を引かなかったら、毎日、この部屋でミーナさんと大喧嘩していたのだろうか。
二人で首の絞め合いをやって、殺し合いになっていたんじゃね。
想像して、恐怖で震えるあたし。
あたしはフランコのおっさんの部屋に行った。
官房長官室のソファに、フランコ長官とクラウディアさんが並んで座っている。
ソファテーブルの上には百年前の官報が置いてあった。
「さて、何用でしょうか」
「キングゴブリン塔って知ってるか。そこに行ってもらう」
「確か、北方にある廃墟ですよね」
「百年前、キングゴブリンというゴブリンの親玉がいて、北方地域を支配していたが、冒険者たちによって退治されたようだ」
「それを題材にしたつまらない小説を読んだ事がありますよ」
「キングゴブリンの支配地域に大きい集会場があって、そこにゴブリンたちをおびき寄せて、爆破して全滅させたようだ。ただ、そのすぐ近くにあるキングゴブリン塔は、ものすごい頑丈なので、壊せなかったらしい。また、支配していた地域は、硬い外壁で囲まれている。その地域は当時の政府が取得したらしい。その事は、この官報に記載されている。しかし、結局、そのままほったらかしにされて、廃墟となった」
「えーと、その廃墟がどうかしたんですか」
「実は、そこに冒険者の連中が集まっているんだ」
「何人くらいなんですか」
クラウディアさんが、相変わらずニコニコしながら言った。
「情報省の調査によると、千人くらいと推測されています。その人たちが反乱の準備をしているという情報が入ってます」
おいおい、千人の冒険者とあたし一人で対決しろって言うんかい、四角い顔のおっさんと天然女神は!
もう、たまらなくなって、思わず口に出してしまった。
「千人の冒険者なんかと戦えませんよ! 私は逃げますよ!」
「いいぞ、逃げて」
フランコのおっさんがニヤニヤ笑いで言った。
「へ? 逃げていいんですか」
「そもそも戦えなんて、言ってないぞ」
「じゃあ、何しに行くんですか」
「調査と説得だな」
「どういうことですか」
「政府の代表が行ったのだが、入れてくれなかったんだよ。反乱の気配があるか調べて、出来ればリーダーを説得してこい。あと、この官報を持って、この遺跡は政府のものだと説明してくること」
「冒険者たちのリーダーとはどんな人物ですか」
「イヴァーノ・アルベリーニという魔法使いだ。かなり周りの冒険者から尊敬されているらしい」
イヴァーノ・アルベリーニ。
この前、デモしてた人だ。
「イヴァーノ・アルベリーニは、この前、王宮前の大通りでデモをやってましたよ」
「ああ、知っている」
「危険じゃないですか」
「デモで攻撃魔法とか使っていたか」
「いいえ。けど、卵とか石とか投げつけてはいましたけど」
「じゃあ、大丈夫じゃないか。紳士的だな」
なにが大丈夫で紳士的なんだよ。
暴動状態だったぞ、おっさん!
「実は、私はイヴァーノ・アルベリーニを十年前にニエンテ村で見たことがあるんですが」
「そりゃ、良かった。仲良いのか」
「見ただけで、一言も喋ってないですよ。向こうは私の事なんて、覚えていないと思います。あと、なんて説得すればいいんですか」
「冒険者たちは仕事が無くなって困っているわけだが、モンスターがいなくなって、今まで人が入れなかった危険地帯が少なくなり、土地がかなり余っている。そこで、農業をやればいい、簡単なことだ」
また、簡単なことだって言いやがったな、おっさん。
このおっさんには全て簡単に思えるのだろうか。
「農業ですか。冒険者のプライドが傷つきそうですけど」
「農業のどこがいけないんだ。立派で大切な仕事じゃないか、地味ではあるが」
「まあ、そうですけど」
うーん、確かに農業も立派で大切な仕事ではあるけど、冒険者なんて、地味な仕事がいやでなった人が多いのに。
特に魔法使いなんて、プライド高そうだなあとあたしは思った。
「けど、政府の代表者が行ってもだめだったのに、何で私が入れるんですか」
「今回は文化庁の職員と行ってもらうんだよ」
「文化庁? そんな省庁あったんですか」
「国の文化遺産の保護や芸術活動の支援を行っている組織だ。キングゴブリン塔は国の貴重な遺跡という認定がされたんだよ。そこで、遺跡の調査という目的で打診したら、入ってかまわないという回答は得ているんだ。だから、お前も私はドラゴンキラーだと堂々としてろ」
ドラゴンなんて倒してないから堂々となんてできねーよ、おっさん!
「もう、いっそ軍隊が突撃したらどうですか」
「そんなことして、冒険者の連中と戦争になったら、大勢死傷者が出るだろう。そんな事はしたくないんだよ」
ふーん、カクヨーム王国との件と言い、フランコのおっさんは顔に似合わず平和主義者なのかな。出来れば、あたしに対しても平和主義にしてほしいなあ。怒鳴られてばかりで、最近、耳の鼓膜が痛いぞ。
「もし説得に応じなかったらどうするんですか。イヴァーノ・アルベリーニが怒ったら」
「なるべく話を穏やかにもっていくことだな。それに、もしそうなっても、お前はドラゴンキラーだから大丈夫だろ」
おい、おっさん! 結局、また、ドラゴンキラーで済ますつもりかよ。
ドラゴンキラーは最強魔法の呪文じゃねーよ!
と言うわけで、あたしは文化庁の調査員と一緒に、キングゴブリン塔に行くことになった。
やれやれ。
フランコのおっさんと話していると、疲れるよ。
安全企画室に戻って、チョコの箱の封を開けて食べる。
しかし、どうも釈然としないなあ。
「ちょっと、官房長官室に行ってくるけど、話がいつ終わるか分からないから、勤務時間が終わったら帰っていいです。あと、チョコの箱の封を開けて食べてもいいですよ」
「わかりました」
また大人しく穏やかに微笑むミーナさん。
さっきのアデリーナさんとの大喧嘩はなんだったのか。
もしかして、リーダーからあたしが身を引かなかったら、毎日、この部屋でミーナさんと大喧嘩していたのだろうか。
二人で首の絞め合いをやって、殺し合いになっていたんじゃね。
想像して、恐怖で震えるあたし。
あたしはフランコのおっさんの部屋に行った。
官房長官室のソファに、フランコ長官とクラウディアさんが並んで座っている。
ソファテーブルの上には百年前の官報が置いてあった。
「さて、何用でしょうか」
「キングゴブリン塔って知ってるか。そこに行ってもらう」
「確か、北方にある廃墟ですよね」
「百年前、キングゴブリンというゴブリンの親玉がいて、北方地域を支配していたが、冒険者たちによって退治されたようだ」
「それを題材にしたつまらない小説を読んだ事がありますよ」
「キングゴブリンの支配地域に大きい集会場があって、そこにゴブリンたちをおびき寄せて、爆破して全滅させたようだ。ただ、そのすぐ近くにあるキングゴブリン塔は、ものすごい頑丈なので、壊せなかったらしい。また、支配していた地域は、硬い外壁で囲まれている。その地域は当時の政府が取得したらしい。その事は、この官報に記載されている。しかし、結局、そのままほったらかしにされて、廃墟となった」
「えーと、その廃墟がどうかしたんですか」
「実は、そこに冒険者の連中が集まっているんだ」
「何人くらいなんですか」
クラウディアさんが、相変わらずニコニコしながら言った。
「情報省の調査によると、千人くらいと推測されています。その人たちが反乱の準備をしているという情報が入ってます」
おいおい、千人の冒険者とあたし一人で対決しろって言うんかい、四角い顔のおっさんと天然女神は!
もう、たまらなくなって、思わず口に出してしまった。
「千人の冒険者なんかと戦えませんよ! 私は逃げますよ!」
「いいぞ、逃げて」
フランコのおっさんがニヤニヤ笑いで言った。
「へ? 逃げていいんですか」
「そもそも戦えなんて、言ってないぞ」
「じゃあ、何しに行くんですか」
「調査と説得だな」
「どういうことですか」
「政府の代表が行ったのだが、入れてくれなかったんだよ。反乱の気配があるか調べて、出来ればリーダーを説得してこい。あと、この官報を持って、この遺跡は政府のものだと説明してくること」
「冒険者たちのリーダーとはどんな人物ですか」
「イヴァーノ・アルベリーニという魔法使いだ。かなり周りの冒険者から尊敬されているらしい」
イヴァーノ・アルベリーニ。
この前、デモしてた人だ。
「イヴァーノ・アルベリーニは、この前、王宮前の大通りでデモをやってましたよ」
「ああ、知っている」
「危険じゃないですか」
「デモで攻撃魔法とか使っていたか」
「いいえ。けど、卵とか石とか投げつけてはいましたけど」
「じゃあ、大丈夫じゃないか。紳士的だな」
なにが大丈夫で紳士的なんだよ。
暴動状態だったぞ、おっさん!
「実は、私はイヴァーノ・アルベリーニを十年前にニエンテ村で見たことがあるんですが」
「そりゃ、良かった。仲良いのか」
「見ただけで、一言も喋ってないですよ。向こうは私の事なんて、覚えていないと思います。あと、なんて説得すればいいんですか」
「冒険者たちは仕事が無くなって困っているわけだが、モンスターがいなくなって、今まで人が入れなかった危険地帯が少なくなり、土地がかなり余っている。そこで、農業をやればいい、簡単なことだ」
また、簡単なことだって言いやがったな、おっさん。
このおっさんには全て簡単に思えるのだろうか。
「農業ですか。冒険者のプライドが傷つきそうですけど」
「農業のどこがいけないんだ。立派で大切な仕事じゃないか、地味ではあるが」
「まあ、そうですけど」
うーん、確かに農業も立派で大切な仕事ではあるけど、冒険者なんて、地味な仕事がいやでなった人が多いのに。
特に魔法使いなんて、プライド高そうだなあとあたしは思った。
「けど、政府の代表者が行ってもだめだったのに、何で私が入れるんですか」
「今回は文化庁の職員と行ってもらうんだよ」
「文化庁? そんな省庁あったんですか」
「国の文化遺産の保護や芸術活動の支援を行っている組織だ。キングゴブリン塔は国の貴重な遺跡という認定がされたんだよ。そこで、遺跡の調査という目的で打診したら、入ってかまわないという回答は得ているんだ。だから、お前も私はドラゴンキラーだと堂々としてろ」
ドラゴンなんて倒してないから堂々となんてできねーよ、おっさん!
「もう、いっそ軍隊が突撃したらどうですか」
「そんなことして、冒険者の連中と戦争になったら、大勢死傷者が出るだろう。そんな事はしたくないんだよ」
ふーん、カクヨーム王国との件と言い、フランコのおっさんは顔に似合わず平和主義者なのかな。出来れば、あたしに対しても平和主義にしてほしいなあ。怒鳴られてばかりで、最近、耳の鼓膜が痛いぞ。
「もし説得に応じなかったらどうするんですか。イヴァーノ・アルベリーニが怒ったら」
「なるべく話を穏やかにもっていくことだな。それに、もしそうなっても、お前はドラゴンキラーだから大丈夫だろ」
おい、おっさん! 結局、また、ドラゴンキラーで済ますつもりかよ。
ドラゴンキラーは最強魔法の呪文じゃねーよ!
と言うわけで、あたしは文化庁の調査員と一緒に、キングゴブリン塔に行くことになった。
やれやれ。
フランコのおっさんと話していると、疲れるよ。
安全企画室に戻って、チョコの箱の封を開けて食べる。
しかし、どうも釈然としないなあ。
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