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第45話:フランチェスコさんと図書館に行く
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さて、あたしは明日は休日。
って部下たちは、非番の隊員以外は出勤してるけど。
大隊長は十日に一回、休日なんよ。
そして、普段は夜勤も非番も無し。
大隊長のあたしがいないので、金庫も開けられないので、フランチェスコさんも明日は警備隊庁舎には来ない。
仕事が終わった後、なんとかならんかなあと、寮のベッドでいろいろと考える。
教皇庁に電話して、フランチェスコさんをデートに誘うとかどうだろう。
って、それはいくらなんでもまずいか。
ああ、何とか付き合いたいなあ。
いや、一度でもいいからデートしたいなあ。
お側にいるだけでもいいんよ。
……………………………………………………
さて、フランチェスコさんのことをうつらうつらと考えてたら、朝になった。
起きても悩んでいる。
何か、フランチェスコさんにお近づきになる、いい方法はないだろうか?
よし、休日だし、とりあえず賭博場で考えるかと、外出。
あれ、素敵な男性が歩道を歩いていらっしゃる。
フランチェスコさんだ!
路上で偶然、出会った。
なんという幸運だ!
やっぱり運命の人じゃないか!
あたしが思わずドキドキしていたら、フランチェスコさんから話かけられる。
「こんにちは、プルムさん。どこかに用事があるんですか」
「あ、いや、単に散歩です。天気がいいなあと思って」
もう、ギャンブルのことなんて、どっかへ吹っ飛んだぞ!
「僕は、ちょっと気になる事があって、国立図書館に行くんです」
「例のアトノベル騎士団の古書の件ですか?」
「そうです。その件は、明日、プルムさんにも報告しようと思っていたんですが、ちょうど会ったことだし、それで、えーと、もしお時間があるなら大変申し訳ありませんが、プルムさんも一緒に図書館へ来てくれませんか」
「はい!」
全然、全く、少しも、ちっとも申し訳なくないですよー!
図書館まで、ドキドキしながら歩く。
さて、なにを話そうかと思っていると、フランチェスコさんの方から聞かれた。
「ところで、プルムさんて、出身はどこですか」
スラム街の孤児院出身とか答えられないぞ。
ウソつくか。
あれ、突然、鼻くそをほじくっている鈍臭い男の顔が、空中に浮かんだ。
今は亡きチェーザレだ。
『ここぞという時は相手に正直に話したほうがいいぞ』
いつだろう、たしか、チェーザレの奴、そんな事言ってたなあ。
よし、正直に言おう。
「……あの、実は私は孤児院育ちなんです。捨て子で、ラドゥーロ市西地区トランクイロ街育ちです。いわゆるスラム街ですね」
うわー、スラム街出身って言ってしまった。
しかし、フランチェスコさん、全く、嫌な顔をしない。
「プルムさん、正直な方ですね」
へ?
「実は僕も捨て子だったんですよ」
何ですと?
「教皇庁舎の扉の前に、籠に入れられて置いてあったそうなんです」
「……そうだったんですか」
「けど、僕は教皇庁で引き取ってもらって、割と楽に暮らしたんですが、プルムさんは大変だったんじゃないですか」
「あ、いや、そんなことないです」
「けど、今は大隊長ってすごいじゃないですか」
褒められて、また少し頬が赤くなる。
大隊長なんて嫌だったんだけど、人事部アリガトー!
なんかフランチェスコさんとの距離がまた縮まったような感じがする。
だって、捨て子だなんて、自分のプライベートの事を喋ってくれたんよ! あたしに気を許してくれてるって証拠じゃないの!
え? 油断するな、勘違いじゃないのかって? お前が孤児って言ったから、つい喋ったんじゃないのか。
うーん、そうかもしれん。
いや、これは恋の女神が二人をくっつけようとしているのよ! と勝手に思い込むあたし。
違うって? うーん、違うかもしれん。
もう少し冷静に行くか。
「そのまま、ずっと教皇庁で育ったんですか」
「そうですね。教皇庁が支援している孤児院で育ちました。施設は教皇庁内にあるんですよ。普通は、裕福な家の方とかに養子で引き取られたりするんですが、そのまま、教皇庁の職員になりました」
「あれ、もしかして、フランチェスコさんが優秀だから、教皇に気に入られたんじゃないんですか」
「いや、そんなことありませんよ」
謙遜するフランチェスコさん。
謙遜している顔も素敵。
おい、お前は、イケメンだったら何をやっても素敵に見えるんじゃないのかって? そんなこたーないわい。前から言ってるでしょ、あたしは強引な男は嫌いなんよ。ああ、うまく言葉に出来ないけど、優しく包み込んでくれるような人が好きなんよ。フランチェスコさんってそんな感じがする。
だからと言って、お前の事を好きになるってわけじゃないだろって? うーん、そうだよなあ。けど、何と言うか、気が合うような感じがやっぱりするんよ。
お友達の関係にはなれそうじゃん。
せめて、手をつなぎたいなあ。
一回くらいは。
そんなこんなで、国立図書館に到着。
国立なんで、三階建てのでっかい建物だ。
あたしは初めて入るぞ、こんなとこ。
本なんて、ホラー小説か漫画くらいしか読まないからね。
建物の中は本ばっかり。
当たり前か。
三階まで上って、フランチェスコさんが、やたら難しそうな本がいっぱいある棚を真剣に見ている。
あたしは、フランチェスコさんの横顔しか見ていない。
ずっと見ていたい。
うーん、やっぱりイケメンは正義よ。
異論は認めないぞ!
たとえ誰も相手にしてくれなくても、考えを変えるつもりはないぞ!
お前、今まで自分の顔を鏡で見た記憶を全部忘れたのかよって? うるさい! 女は顔じゃないんよ、度胸よ、度胸。
フランチェスコさんが、本棚から何やら分厚い辞典のような本を取り出して、閲覧室の机に持って行く。
ポケットから折りたたんでいる紙を取り出した。
「これは、例の本の一部です。無断で持ってきて申し訳ありません」
「あ、いや、こちらとしては別にかまいませんが。ただ、一応、あの本って貴重品じゃないんですか? 折っちゃっていいんですか?」
「いや、あの本はニセモノですね。精巧に作られていましたけど」
「へ? ニセモノ?」
フランチェスコさんが、机の上の分厚い辞典のアトノベル騎士団のシンボルマークがある箇所を見せてくれた。
この騎士団のシンボルマークはいくつかあるようだ。
そして、さっきの紙を開いて、照らし合わせる
「この辞典に記載されているアトノベル騎士団のマークと、このページの端っこに書いてあるマークが違うんです」
よく見ると、確かに違うなあ。
「けど、手書きの本だから、間違えちゃったんじゃないですか」
「いや、他のページも全部間違えているんですよ。騎士団にとって神聖なシンボルマークを間違えている箇所が、こんなにたくさんあるのはおかしいです」
おお、さすが専門家だわ。
「それにしても、なんで、こんなニセモノを作成したんでしょうか」
「うーん」
悩んでいるようなフランチェスコさん。
悩んでいる顔も素敵だぞ。
え? お前いい加減にしろって? だからー、これくらい許してよ。
すると、フランチェスコさんが、あたりを見回している。
図書館の三階の窓からから見える遊園地をなぜか見ているぞ。
大きい観覧車が見える。
突然、フランチェスコさんが、あたしに言った。
「プルムさん、遊園地に行きませんか」
なにー、これデートじゃん!
って部下たちは、非番の隊員以外は出勤してるけど。
大隊長は十日に一回、休日なんよ。
そして、普段は夜勤も非番も無し。
大隊長のあたしがいないので、金庫も開けられないので、フランチェスコさんも明日は警備隊庁舎には来ない。
仕事が終わった後、なんとかならんかなあと、寮のベッドでいろいろと考える。
教皇庁に電話して、フランチェスコさんをデートに誘うとかどうだろう。
って、それはいくらなんでもまずいか。
ああ、何とか付き合いたいなあ。
いや、一度でもいいからデートしたいなあ。
お側にいるだけでもいいんよ。
……………………………………………………
さて、フランチェスコさんのことをうつらうつらと考えてたら、朝になった。
起きても悩んでいる。
何か、フランチェスコさんにお近づきになる、いい方法はないだろうか?
よし、休日だし、とりあえず賭博場で考えるかと、外出。
あれ、素敵な男性が歩道を歩いていらっしゃる。
フランチェスコさんだ!
路上で偶然、出会った。
なんという幸運だ!
やっぱり運命の人じゃないか!
あたしが思わずドキドキしていたら、フランチェスコさんから話かけられる。
「こんにちは、プルムさん。どこかに用事があるんですか」
「あ、いや、単に散歩です。天気がいいなあと思って」
もう、ギャンブルのことなんて、どっかへ吹っ飛んだぞ!
「僕は、ちょっと気になる事があって、国立図書館に行くんです」
「例のアトノベル騎士団の古書の件ですか?」
「そうです。その件は、明日、プルムさんにも報告しようと思っていたんですが、ちょうど会ったことだし、それで、えーと、もしお時間があるなら大変申し訳ありませんが、プルムさんも一緒に図書館へ来てくれませんか」
「はい!」
全然、全く、少しも、ちっとも申し訳なくないですよー!
図書館まで、ドキドキしながら歩く。
さて、なにを話そうかと思っていると、フランチェスコさんの方から聞かれた。
「ところで、プルムさんて、出身はどこですか」
スラム街の孤児院出身とか答えられないぞ。
ウソつくか。
あれ、突然、鼻くそをほじくっている鈍臭い男の顔が、空中に浮かんだ。
今は亡きチェーザレだ。
『ここぞという時は相手に正直に話したほうがいいぞ』
いつだろう、たしか、チェーザレの奴、そんな事言ってたなあ。
よし、正直に言おう。
「……あの、実は私は孤児院育ちなんです。捨て子で、ラドゥーロ市西地区トランクイロ街育ちです。いわゆるスラム街ですね」
うわー、スラム街出身って言ってしまった。
しかし、フランチェスコさん、全く、嫌な顔をしない。
「プルムさん、正直な方ですね」
へ?
「実は僕も捨て子だったんですよ」
何ですと?
「教皇庁舎の扉の前に、籠に入れられて置いてあったそうなんです」
「……そうだったんですか」
「けど、僕は教皇庁で引き取ってもらって、割と楽に暮らしたんですが、プルムさんは大変だったんじゃないですか」
「あ、いや、そんなことないです」
「けど、今は大隊長ってすごいじゃないですか」
褒められて、また少し頬が赤くなる。
大隊長なんて嫌だったんだけど、人事部アリガトー!
なんかフランチェスコさんとの距離がまた縮まったような感じがする。
だって、捨て子だなんて、自分のプライベートの事を喋ってくれたんよ! あたしに気を許してくれてるって証拠じゃないの!
え? 油断するな、勘違いじゃないのかって? お前が孤児って言ったから、つい喋ったんじゃないのか。
うーん、そうかもしれん。
いや、これは恋の女神が二人をくっつけようとしているのよ! と勝手に思い込むあたし。
違うって? うーん、違うかもしれん。
もう少し冷静に行くか。
「そのまま、ずっと教皇庁で育ったんですか」
「そうですね。教皇庁が支援している孤児院で育ちました。施設は教皇庁内にあるんですよ。普通は、裕福な家の方とかに養子で引き取られたりするんですが、そのまま、教皇庁の職員になりました」
「あれ、もしかして、フランチェスコさんが優秀だから、教皇に気に入られたんじゃないんですか」
「いや、そんなことありませんよ」
謙遜するフランチェスコさん。
謙遜している顔も素敵。
おい、お前は、イケメンだったら何をやっても素敵に見えるんじゃないのかって? そんなこたーないわい。前から言ってるでしょ、あたしは強引な男は嫌いなんよ。ああ、うまく言葉に出来ないけど、優しく包み込んでくれるような人が好きなんよ。フランチェスコさんってそんな感じがする。
だからと言って、お前の事を好きになるってわけじゃないだろって? うーん、そうだよなあ。けど、何と言うか、気が合うような感じがやっぱりするんよ。
お友達の関係にはなれそうじゃん。
せめて、手をつなぎたいなあ。
一回くらいは。
そんなこんなで、国立図書館に到着。
国立なんで、三階建てのでっかい建物だ。
あたしは初めて入るぞ、こんなとこ。
本なんて、ホラー小説か漫画くらいしか読まないからね。
建物の中は本ばっかり。
当たり前か。
三階まで上って、フランチェスコさんが、やたら難しそうな本がいっぱいある棚を真剣に見ている。
あたしは、フランチェスコさんの横顔しか見ていない。
ずっと見ていたい。
うーん、やっぱりイケメンは正義よ。
異論は認めないぞ!
たとえ誰も相手にしてくれなくても、考えを変えるつもりはないぞ!
お前、今まで自分の顔を鏡で見た記憶を全部忘れたのかよって? うるさい! 女は顔じゃないんよ、度胸よ、度胸。
フランチェスコさんが、本棚から何やら分厚い辞典のような本を取り出して、閲覧室の机に持って行く。
ポケットから折りたたんでいる紙を取り出した。
「これは、例の本の一部です。無断で持ってきて申し訳ありません」
「あ、いや、こちらとしては別にかまいませんが。ただ、一応、あの本って貴重品じゃないんですか? 折っちゃっていいんですか?」
「いや、あの本はニセモノですね。精巧に作られていましたけど」
「へ? ニセモノ?」
フランチェスコさんが、机の上の分厚い辞典のアトノベル騎士団のシンボルマークがある箇所を見せてくれた。
この騎士団のシンボルマークはいくつかあるようだ。
そして、さっきの紙を開いて、照らし合わせる
「この辞典に記載されているアトノベル騎士団のマークと、このページの端っこに書いてあるマークが違うんです」
よく見ると、確かに違うなあ。
「けど、手書きの本だから、間違えちゃったんじゃないですか」
「いや、他のページも全部間違えているんですよ。騎士団にとって神聖なシンボルマークを間違えている箇所が、こんなにたくさんあるのはおかしいです」
おお、さすが専門家だわ。
「それにしても、なんで、こんなニセモノを作成したんでしょうか」
「うーん」
悩んでいるようなフランチェスコさん。
悩んでいる顔も素敵だぞ。
え? お前いい加減にしろって? だからー、これくらい許してよ。
すると、フランチェスコさんが、あたりを見回している。
図書館の三階の窓からから見える遊園地をなぜか見ているぞ。
大きい観覧車が見える。
突然、フランチェスコさんが、あたしに言った。
「プルムさん、遊園地に行きませんか」
なにー、これデートじゃん!
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