3 / 25
第3話:ホテルのプールで自撮りする
しおりを挟む
自撮りが趣味になった私は、今日はわりと高級なホテルのプールに行くことにした。私の愛車の中古の軽自動車で向かう。この軽自動車には相応しくないホテルね。でも、私は相応しい美人だわ。そう高級ホテルに相応しい高級品の女よ。
ふざけんな、いい加減にしろって怒られそうね。
でも、私が美人なのはアインシュタインだって認めると思うの。
なんでアインシュタインなんだよって?
有名な科学者って、それくらいしか思い付かないのよ、私、頭が悪いから。
科学者である必要もないけど。
さて、あんまりこんなとこへ来ないので、ちょっと緊張していたわ。そして、着ている水着は、当然、ハイレグ競泳水着。表面がギラギラ光っていやらしいわね。ああ、でもこのキラキラと体が光って見えるのがセクシーなのよ。自分で鏡で映して見る。
ああ、美しいわ。
芸術品よ、私は。
みんな見てよ、私は芸術よー!
芸術品は鑑賞されるものなのよー!
私の全てを見てよー!
私の美しい体を見てー!
無料ですよー!
死ね、このバカ女って罵声が聞こえてきたわ。
でも、見てよー!
この水着、胸も当然大きく開いている。市民プールでハイレグを着たら、派手すぎて監視員さんに注意されちゃったから、それで今回はややおとなしめ。それでも、けっこうなハイレグの水着ね。
そうよ、ハイレグは私のアイデンティティよ!
私の人生に不可欠なものよ!
って、バカなことを叫んでしまいそうだわ。
何でみんなハイレグを着ないのよ、きれいじゃないの、いやらしくないわ、芸術よ、芸術。オリンピックとか飛び込み競技の選手はみんなハイレグじゃないの。きれいに見せるためにハイレグを着てるのよ。ハイレグじゃなくて、長袖シャツに長ズボンやら黒いコートやら十二ひとえやら宇宙服やらイヌイットの格好やらドラゴンボールの悟空のコスプレやらティラノサウルスの着ぐるみやらを着て飛び込んだら採点点数はゼロよ。競技大会を侮辱したってことで永久追放されちゃうわよ、そんなことしたら。つまり、ハイレグの方が正しいってことよ。オリンピックの審査員もハイレグ水着を認めてるのよ。女性はみなハイレグ水着を着るべきよ!
ハイレグは正義よ!
って、私が力説しても仕方が無いわね。
それに、やっぱり私としてはいやらしい格好が好きだったりする。
どこが芸術だっての。
興奮したいだけじゃないの、私ったら。
ところで、このホテルのプールって監視員がいないのよね。まあ、どこからか監視カメラで見てるでしょうけど。さて、何でこんなハイレグ水着を着ているかって言うとやっぱり他人に見られたいから。他人の視線を浴びたいの。ああん、見られるのって、気持ちいいわ。
男の人の視線を浴びるの。素敵だわ。若い時だけの特権ね。何度も言っちゃうけど、私はスタイルはいいし、顔も美人。ハイレグ競泳水着も似合うわね。プールサイドをゆっくりと歩く私。ああ、けど人が少ないわね。つまらないわ。まあ、ちょっとスマホで自撮りをしてみようっと。
ナルシストでいやらしい女だって?
いいじゃないの、きれいなんだから。
きれいは正義よ!
いろんなポーズで撮影する。そんな私をみんなが見てるわ。見られてる、見られてるの、ああん、気持ちがいいわ。ああ、ますます興奮してくるわ。あそこが熱くなっていくわ。私、やっぱり変態なのかしら。でも、本当に気持ちがいいの。また陶酔してきたわ。おっと、またプールに落ちないように注意しないと。
そんなことをしていたら、ホテルの事務員の女性がやって来た。あら、やっぱりハイレグは禁止なのかしら。それとも自撮りがダメなの。
「あの、お客様」
「はい、何でしょうか。ハイレグ競泳水着はダメなんですか。それとも自撮り禁止とか」
「いえ、かまわないんですが、その、プールサイドではハイヒールを脱いでくれますか」
しまった。ハイヒールを脱ぐのを忘れてた。私、泳ぎは下手だから、プールに入る気は無かったんで、サンダルに履き替えるのを忘れてハイヒールを履いて出てきちゃった。だから、みんな見てたのかしら。この女は昭和の頃のレースクイーン気取りのアホじゃないかって感じで。でっかい傘でもさしてついでにパンティストッキングも履いてろって思ってたのかしら。
うひゃ、恥ずかしい!
注目されるのは好きだけど、笑われるのは好きじゃないわ。
……………………………………………………
夜。
私はホテルの部屋でベッドに横になる。それにしても、なんで大勢の人に見られたいのかしら。欲求不満かしらね、やっぱり。彼氏にも振られたばかりだし。
何でこんな美人の私を振るのよ!
ああ、イライラしてきた。またハイレグ水着に着替える。それを部屋の鏡で映す。いい女が映ってるわ。なんだか興奮してきた。またしても、いろんなセクシーなポーズを取る私。それにもっと刺激が欲しくなってきた。窓のカーテンを開ける。外から丸見えね。いいわ、見られたって。見られたいわ、そう、私は見られたいの。
変かしらね、私。
だから彼氏に振られたのかしら。
さらにイラついてきたわ。
鏡の前で、水着を脱ぐ私。
手は股間や胸に向かっていく……。
……………………………………………………
ベッドで全裸で横になっている私。ふう、満足した。ちょっとやり過ぎたかしら。すると、ホテルのフロントから電話が。
「お客様、テレビの音がうるさいって、隣の部屋のお客様から苦情がきてますので、申し訳ありませんがボリュームをもっと下げてくれませんでしょうか」
「は、はい、わかりました」
やだ、夢中になって、大きく喘ぎ声を出しちゃった。ホテルで、一人ならいいじゃないって感じで、かなり大声を出してしまったの。声を出すと気持ちいいのよねえ、すごく興奮しちゃうの、なぜかしら。家でも淫らなことを言ったりして興奮してるけど、小声で言うしかないわ。隣近所に聞かれたらまずいし。なぜ、大声を出すと気持ちいいんでしょう。誰か、科学的に証明してほしいわね。
私の安マンションだと隣に聞こえちゃうので、普段は大声は出さないんだけど、ホテルなら大丈夫だろうと思ってしまった。しかし、隣の部屋の人に聞かれてたら、うひゃ、恥ずかしい。でも、ちょっと興奮してしまう私。私の淫らな行為を聞かれてたのね。もしかして、それを外から見られていたかもしれないなあ。もっと興奮する私。やっぱり、変態ね。いや、性の探究者よ。
性の探究者って言っても、全然、偉くないけど。
ふざけんな、いい加減にしろって怒られそうね。
でも、私が美人なのはアインシュタインだって認めると思うの。
なんでアインシュタインなんだよって?
有名な科学者って、それくらいしか思い付かないのよ、私、頭が悪いから。
科学者である必要もないけど。
さて、あんまりこんなとこへ来ないので、ちょっと緊張していたわ。そして、着ている水着は、当然、ハイレグ競泳水着。表面がギラギラ光っていやらしいわね。ああ、でもこのキラキラと体が光って見えるのがセクシーなのよ。自分で鏡で映して見る。
ああ、美しいわ。
芸術品よ、私は。
みんな見てよ、私は芸術よー!
芸術品は鑑賞されるものなのよー!
私の全てを見てよー!
私の美しい体を見てー!
無料ですよー!
死ね、このバカ女って罵声が聞こえてきたわ。
でも、見てよー!
この水着、胸も当然大きく開いている。市民プールでハイレグを着たら、派手すぎて監視員さんに注意されちゃったから、それで今回はややおとなしめ。それでも、けっこうなハイレグの水着ね。
そうよ、ハイレグは私のアイデンティティよ!
私の人生に不可欠なものよ!
って、バカなことを叫んでしまいそうだわ。
何でみんなハイレグを着ないのよ、きれいじゃないの、いやらしくないわ、芸術よ、芸術。オリンピックとか飛び込み競技の選手はみんなハイレグじゃないの。きれいに見せるためにハイレグを着てるのよ。ハイレグじゃなくて、長袖シャツに長ズボンやら黒いコートやら十二ひとえやら宇宙服やらイヌイットの格好やらドラゴンボールの悟空のコスプレやらティラノサウルスの着ぐるみやらを着て飛び込んだら採点点数はゼロよ。競技大会を侮辱したってことで永久追放されちゃうわよ、そんなことしたら。つまり、ハイレグの方が正しいってことよ。オリンピックの審査員もハイレグ水着を認めてるのよ。女性はみなハイレグ水着を着るべきよ!
ハイレグは正義よ!
って、私が力説しても仕方が無いわね。
それに、やっぱり私としてはいやらしい格好が好きだったりする。
どこが芸術だっての。
興奮したいだけじゃないの、私ったら。
ところで、このホテルのプールって監視員がいないのよね。まあ、どこからか監視カメラで見てるでしょうけど。さて、何でこんなハイレグ水着を着ているかって言うとやっぱり他人に見られたいから。他人の視線を浴びたいの。ああん、見られるのって、気持ちいいわ。
男の人の視線を浴びるの。素敵だわ。若い時だけの特権ね。何度も言っちゃうけど、私はスタイルはいいし、顔も美人。ハイレグ競泳水着も似合うわね。プールサイドをゆっくりと歩く私。ああ、けど人が少ないわね。つまらないわ。まあ、ちょっとスマホで自撮りをしてみようっと。
ナルシストでいやらしい女だって?
いいじゃないの、きれいなんだから。
きれいは正義よ!
いろんなポーズで撮影する。そんな私をみんなが見てるわ。見られてる、見られてるの、ああん、気持ちがいいわ。ああ、ますます興奮してくるわ。あそこが熱くなっていくわ。私、やっぱり変態なのかしら。でも、本当に気持ちがいいの。また陶酔してきたわ。おっと、またプールに落ちないように注意しないと。
そんなことをしていたら、ホテルの事務員の女性がやって来た。あら、やっぱりハイレグは禁止なのかしら。それとも自撮りがダメなの。
「あの、お客様」
「はい、何でしょうか。ハイレグ競泳水着はダメなんですか。それとも自撮り禁止とか」
「いえ、かまわないんですが、その、プールサイドではハイヒールを脱いでくれますか」
しまった。ハイヒールを脱ぐのを忘れてた。私、泳ぎは下手だから、プールに入る気は無かったんで、サンダルに履き替えるのを忘れてハイヒールを履いて出てきちゃった。だから、みんな見てたのかしら。この女は昭和の頃のレースクイーン気取りのアホじゃないかって感じで。でっかい傘でもさしてついでにパンティストッキングも履いてろって思ってたのかしら。
うひゃ、恥ずかしい!
注目されるのは好きだけど、笑われるのは好きじゃないわ。
……………………………………………………
夜。
私はホテルの部屋でベッドに横になる。それにしても、なんで大勢の人に見られたいのかしら。欲求不満かしらね、やっぱり。彼氏にも振られたばかりだし。
何でこんな美人の私を振るのよ!
ああ、イライラしてきた。またハイレグ水着に着替える。それを部屋の鏡で映す。いい女が映ってるわ。なんだか興奮してきた。またしても、いろんなセクシーなポーズを取る私。それにもっと刺激が欲しくなってきた。窓のカーテンを開ける。外から丸見えね。いいわ、見られたって。見られたいわ、そう、私は見られたいの。
変かしらね、私。
だから彼氏に振られたのかしら。
さらにイラついてきたわ。
鏡の前で、水着を脱ぐ私。
手は股間や胸に向かっていく……。
……………………………………………………
ベッドで全裸で横になっている私。ふう、満足した。ちょっとやり過ぎたかしら。すると、ホテルのフロントから電話が。
「お客様、テレビの音がうるさいって、隣の部屋のお客様から苦情がきてますので、申し訳ありませんがボリュームをもっと下げてくれませんでしょうか」
「は、はい、わかりました」
やだ、夢中になって、大きく喘ぎ声を出しちゃった。ホテルで、一人ならいいじゃないって感じで、かなり大声を出してしまったの。声を出すと気持ちいいのよねえ、すごく興奮しちゃうの、なぜかしら。家でも淫らなことを言ったりして興奮してるけど、小声で言うしかないわ。隣近所に聞かれたらまずいし。なぜ、大声を出すと気持ちいいんでしょう。誰か、科学的に証明してほしいわね。
私の安マンションだと隣に聞こえちゃうので、普段は大声は出さないんだけど、ホテルなら大丈夫だろうと思ってしまった。しかし、隣の部屋の人に聞かれてたら、うひゃ、恥ずかしい。でも、ちょっと興奮してしまう私。私の淫らな行為を聞かれてたのね。もしかして、それを外から見られていたかもしれないなあ。もっと興奮する私。やっぱり、変態ね。いや、性の探究者よ。
性の探究者って言っても、全然、偉くないけど。
1
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる