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Pr.2 陽キャは他人のパーソナルスペースを侵してくる
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渡月ちはや。うちのクラスの一軍、そしてそのトップに立つ女子だ。白い肌、大きな朱い瞳、鼻は少し高く、小さなピンクの唇。淡い黄色の髪を腰の辺りまで伸ばし、毛先にはウェーブがかかっている。白いカッターシャツの第一ボタンだけを開けていて、胸元が少し見える。そして3回腕まくりした袖からは細い白い腕が見えている。胸はそこまで大きくなく、腰のラインも細い。少し短くしているスカートからは細い白い足が見えている。
まぁ、端的にまとめると青春マンガのヒロインポジっぽい見た目をしている。そんな女子だ。美少女ではあると思う。が、恋愛対象にはならない。絶対に。
そんな女子が俺にこうやって話しかけてくるようになったきっかけは2ヶ月前に遡る。
その日は憂鬱な雨の日だった。
いつもなら今頃誰も寄り付かないベストプレイス、理科棟の裏でぼっち飯を楽しんでいる頃だが、あいにくの雨。行き場を失った俺は仕方なく教室で昼を食べることにした。
「でさー、〇〇行ったんよ。そしたら…」
教室の中ではそんな会話が広がっている。まぁ、全員に聞こえるような声で話しているのはほんの一部なんだが。
その中心人物が渡月だった。渡月はニコニコしながらその話を聞き、そして相槌を打っている。その顔はどこかつまらなそうで、無理しているなと思った。
そんなことを思いながらぼーっと眺めていたら、目が合ってしまった。自慢の反射神経で目を逸らそうとしたら、渡月が笑った。絶対気付かれている。このあと俺はどんな仕打ちをされるのだろうか。そう考えるだけで俺は冷や汗が止まらない。
とにかく一刻も早くこの場から撤退しないといけない。幸いにも自販機はここから遠いので、1度行くだけでそこそこ時間は稼げる。そう考えて俺は残りのサンドイッチを口の中に突っ込んだ。
とりあえず食べ終わって、ゴミを袋につめ、ゴミ箱に捨ててから自販機に向かう。これで昼休みの最後の方に帰ったら、俺はどうされることもない。
自販機でエナドリを買う。
ガコンと音がして、俺は取り出し口から取り出した。
あとは飲む場所だが、食堂とかいう魔境は俺は絶対に足を踏み入れられない。そして外は雨が降っている。屋根が続いているところで人がいないところと言えば、美術室横しかない。
俺は足早に美術室の方に向かう。幸いにも人は居なかった。
ベンチに腰をかけ、雨の音をBGMにスマホで小説を読み始める。そして文字の世界に没入していった。
それが悪かった。人が来ているのを気づけばよかったのだ。
「あっ、橘くんじゃん。こんなとこで何してるの?」
渡月が何故かこっちに来ていた。この陰キャしか集わない超マイナースペースに。
一瞬自分の目を疑った。本当に自分の前にいるのが渡月とは信じられなかったのだ。でも、その顔、髪の色、そして声が全て、この存在を渡月だと主張している。
驚きを隠せない俺は、エナドリを一気に飲み干し、次にとる手段を考える。退散するか、気づかなかったことにするか、こいつの友達が来るのを…これは悪手だな。とりあえず気づかなかったことにして、どうにか昼休みの終わりの直前までやり過ごそう。
俺はまたスマホに目を落とし、文字の世界に浸っていく。
「いやいやいやいや、今ので気づかなかったは無理だって。がっつり目合ってたし。」
渡月は俺の隣のスペースに座る。そう、座ったのだ。俺のパーソナルスペースの内側に。ふわりといい匂いがして、頭が現実に引っ張られそうになる。
「橘くん、さっき目合ったよね?あの視線は…なんでここにいんだ?って感じか。」
凄いなこいつ。エスパーかよ。たしかにそう思っていたけど、そんな分かりやすかったか?そもそも俺の目って前髪で隠れてるから見えにくいはずなんだが?
「教えてあげよう。私はここに来るのは息抜き。あっ、これみんなには内緒ね。」
だから近い。微妙に肩がぶつかりそうな距離に来るのやめてくれないかな?こっちは心臓が持たないから。
「これ言うの君が初めてだから。橘くん、口硬いでしょ?何となくわかる。そういうのに翻弄されてきた人の顔してるから。」
ついには俺の昔のことも察してきた。しかも間違っていないからこそ怖い。まさか同じ中学だったとかじゃないよな?いや、中学でこんな女子がいたら有名にならなかったわけがない。
そのあとも渡月は俺の横に居座り続けて、俺に話しかけてきた。その度に当たる肩に少し意識してしまいそうになるが、どうにかやり過ごす。
昼休みの終わりのチャイムが鳴って、俺はスマホをポケットにしまい、立ち上がった。
「帰るの?一緒に帰ろ!」
「……………」
きっとここで答えてしまったら良かったのだろう。「俺なんかと帰っても変な目で見られるだけだ」と。でも、俺はそうしなかった。そんな言葉が出てこなかった。
そして、教室について、俺は席に座る。授業の準備をして、スマホを机の中にしまったら、背中をつつかれた。
「ねぇ、いい加減口開いてよ。」
そう。渡月は俺の後ろの席なのだ。出席番号順に並ぶその席に、「た」の後に「と」が来るなんて不思議じゃない。しかも俺が後ろから2番目で渡月が1番後ろ。周りの席のやつは内職や雑談をする中、俺は比較的授業は真面目に受けていた。
全てが変わったのはその日だ。右側の列から先生に当てられていっている。次に当たるのは渡月だ。
「次の問題を渡月!起きてるか?寝てるか。橘、起こしてやれ。」
先生からそう指名されて仕方なく起こすことにした。
「おい起きろ。当てられてるぞ。」
「ふぇっ!ほ、ほんとだ。えっと………」
起こしてやったんだ。せめてそれくらいで許して欲しい。けど、背中をつつかれた。
「(ごめん。教えて。)」
俺にだけ聞こえる声でそう言われる。これでなんかされるのも酷だから、俺はノートを見せてあげる。
「(ありがと。)6種類です。」
「おう。ちゃんと起きとけ。」
「すみません。」
露骨にしゅんとなった声でそう呟く。
その日からだ。俺が渡月に話しかけられるようになったのは。
よって結論を出そう。陽キャは他人のパーソナルスペースを侵してくる。
まぁ、端的にまとめると青春マンガのヒロインポジっぽい見た目をしている。そんな女子だ。美少女ではあると思う。が、恋愛対象にはならない。絶対に。
そんな女子が俺にこうやって話しかけてくるようになったきっかけは2ヶ月前に遡る。
その日は憂鬱な雨の日だった。
いつもなら今頃誰も寄り付かないベストプレイス、理科棟の裏でぼっち飯を楽しんでいる頃だが、あいにくの雨。行き場を失った俺は仕方なく教室で昼を食べることにした。
「でさー、〇〇行ったんよ。そしたら…」
教室の中ではそんな会話が広がっている。まぁ、全員に聞こえるような声で話しているのはほんの一部なんだが。
その中心人物が渡月だった。渡月はニコニコしながらその話を聞き、そして相槌を打っている。その顔はどこかつまらなそうで、無理しているなと思った。
そんなことを思いながらぼーっと眺めていたら、目が合ってしまった。自慢の反射神経で目を逸らそうとしたら、渡月が笑った。絶対気付かれている。このあと俺はどんな仕打ちをされるのだろうか。そう考えるだけで俺は冷や汗が止まらない。
とにかく一刻も早くこの場から撤退しないといけない。幸いにも自販機はここから遠いので、1度行くだけでそこそこ時間は稼げる。そう考えて俺は残りのサンドイッチを口の中に突っ込んだ。
とりあえず食べ終わって、ゴミを袋につめ、ゴミ箱に捨ててから自販機に向かう。これで昼休みの最後の方に帰ったら、俺はどうされることもない。
自販機でエナドリを買う。
ガコンと音がして、俺は取り出し口から取り出した。
あとは飲む場所だが、食堂とかいう魔境は俺は絶対に足を踏み入れられない。そして外は雨が降っている。屋根が続いているところで人がいないところと言えば、美術室横しかない。
俺は足早に美術室の方に向かう。幸いにも人は居なかった。
ベンチに腰をかけ、雨の音をBGMにスマホで小説を読み始める。そして文字の世界に没入していった。
それが悪かった。人が来ているのを気づけばよかったのだ。
「あっ、橘くんじゃん。こんなとこで何してるの?」
渡月が何故かこっちに来ていた。この陰キャしか集わない超マイナースペースに。
一瞬自分の目を疑った。本当に自分の前にいるのが渡月とは信じられなかったのだ。でも、その顔、髪の色、そして声が全て、この存在を渡月だと主張している。
驚きを隠せない俺は、エナドリを一気に飲み干し、次にとる手段を考える。退散するか、気づかなかったことにするか、こいつの友達が来るのを…これは悪手だな。とりあえず気づかなかったことにして、どうにか昼休みの終わりの直前までやり過ごそう。
俺はまたスマホに目を落とし、文字の世界に浸っていく。
「いやいやいやいや、今ので気づかなかったは無理だって。がっつり目合ってたし。」
渡月は俺の隣のスペースに座る。そう、座ったのだ。俺のパーソナルスペースの内側に。ふわりといい匂いがして、頭が現実に引っ張られそうになる。
「橘くん、さっき目合ったよね?あの視線は…なんでここにいんだ?って感じか。」
凄いなこいつ。エスパーかよ。たしかにそう思っていたけど、そんな分かりやすかったか?そもそも俺の目って前髪で隠れてるから見えにくいはずなんだが?
「教えてあげよう。私はここに来るのは息抜き。あっ、これみんなには内緒ね。」
だから近い。微妙に肩がぶつかりそうな距離に来るのやめてくれないかな?こっちは心臓が持たないから。
「これ言うの君が初めてだから。橘くん、口硬いでしょ?何となくわかる。そういうのに翻弄されてきた人の顔してるから。」
ついには俺の昔のことも察してきた。しかも間違っていないからこそ怖い。まさか同じ中学だったとかじゃないよな?いや、中学でこんな女子がいたら有名にならなかったわけがない。
そのあとも渡月は俺の横に居座り続けて、俺に話しかけてきた。その度に当たる肩に少し意識してしまいそうになるが、どうにかやり過ごす。
昼休みの終わりのチャイムが鳴って、俺はスマホをポケットにしまい、立ち上がった。
「帰るの?一緒に帰ろ!」
「……………」
きっとここで答えてしまったら良かったのだろう。「俺なんかと帰っても変な目で見られるだけだ」と。でも、俺はそうしなかった。そんな言葉が出てこなかった。
そして、教室について、俺は席に座る。授業の準備をして、スマホを机の中にしまったら、背中をつつかれた。
「ねぇ、いい加減口開いてよ。」
そう。渡月は俺の後ろの席なのだ。出席番号順に並ぶその席に、「た」の後に「と」が来るなんて不思議じゃない。しかも俺が後ろから2番目で渡月が1番後ろ。周りの席のやつは内職や雑談をする中、俺は比較的授業は真面目に受けていた。
全てが変わったのはその日だ。右側の列から先生に当てられていっている。次に当たるのは渡月だ。
「次の問題を渡月!起きてるか?寝てるか。橘、起こしてやれ。」
先生からそう指名されて仕方なく起こすことにした。
「おい起きろ。当てられてるぞ。」
「ふぇっ!ほ、ほんとだ。えっと………」
起こしてやったんだ。せめてそれくらいで許して欲しい。けど、背中をつつかれた。
「(ごめん。教えて。)」
俺にだけ聞こえる声でそう言われる。これでなんかされるのも酷だから、俺はノートを見せてあげる。
「(ありがと。)6種類です。」
「おう。ちゃんと起きとけ。」
「すみません。」
露骨にしゅんとなった声でそう呟く。
その日からだ。俺が渡月に話しかけられるようになったのは。
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