719 / 725
ノンビリ
one flame㉔
しおりを挟む
「ふんふんふふーん♪ふん?ほほう!ん?アァ!」
ペッドに寝転びながら足をジタバタ。そして最後にスマホを投げ捨てる。
「ひーーまーーー!」
私はそう叫ぶ。
独自テストも終わって、燃え尽きた…とか言ったら聞こえはいいが、実際のところは違くて、単純に勉強に対するモチベがないだけ。だってしょうがないやん。期末テストの結果は大学には行くが、進学自体にはそんなに関わってこーへんし、ひい君に教えてもらうことも今回は難しそうやし。
って思ってゲームに没頭するようになったけど、それも暇。もう飽きた。みんなみたいに何かに没頭できたらいいんやけど、できんし。どーしよ。
なんて考えながらかれこれ2週間。何も見つかっていない。ただ卒業だけが目の前に迫ってきていて、その前に待ってる期末テストが…
「ううううう」
鬱だ。せめてここで勉強しよとか思えるほど勉強が好きだったらそんなことはなかっただろうにな。
『ひま?』
ひい君とのトーク画面にそう打っては消す。もう割り切ったはずなのに、こんなの恋する乙女みたいやん(実際そう)。ひい君は幼馴染やってくれてるのに(ひい君優しすぎ!)。
「ほんじゃ行ってくる!紀乃、晩ご飯よろしくね。」
「え?何か今日あったっけ?」
「はぁ…やっぱ覚えてへんかったか。今日は大学のときの友達とご飯行くんよ。1人が東京から帰ってきたからお帰り会。」
「あ~」
なんかそんなこと言ってたような気がせんでもない。
「じゃ、行ってくるから。何かあったら連絡して。いつでも帰ってくるから。」
「はーい!」
ママはそう言って出ていく。私は玄関まで見送って鍵を締めた。
1つ悪い考えが浮かんだ。私にしては珍しくめちゃくちゃ頭回転させたと思う。でも、とりあえず許可取らないとな。
『今日そっちでご飯食べていい?』
ひい君にそう送る。ずっと寝転んでいたのに今だけはそうできなくて、椅子に三角座りで座る。くるくると回れば時間だけか過ぎていって、たまにチラつく学校の課題は少しだけ輝いて見える。
そしてスマホが鳴った。
「来た!えーっと、えーっと、えーっと…」
ダッシュで確認する。そして口元が綻んだ。
『いいぞ』
「うっっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そのままベッドにダイブする。枕に顔を埋めてパタパタパタパタ。
「さすがにちょっとぐらいまともな格好で行くか。」
私は着ていたTシャツを脱いだ。
ペッドに寝転びながら足をジタバタ。そして最後にスマホを投げ捨てる。
「ひーーまーーー!」
私はそう叫ぶ。
独自テストも終わって、燃え尽きた…とか言ったら聞こえはいいが、実際のところは違くて、単純に勉強に対するモチベがないだけ。だってしょうがないやん。期末テストの結果は大学には行くが、進学自体にはそんなに関わってこーへんし、ひい君に教えてもらうことも今回は難しそうやし。
って思ってゲームに没頭するようになったけど、それも暇。もう飽きた。みんなみたいに何かに没頭できたらいいんやけど、できんし。どーしよ。
なんて考えながらかれこれ2週間。何も見つかっていない。ただ卒業だけが目の前に迫ってきていて、その前に待ってる期末テストが…
「ううううう」
鬱だ。せめてここで勉強しよとか思えるほど勉強が好きだったらそんなことはなかっただろうにな。
『ひま?』
ひい君とのトーク画面にそう打っては消す。もう割り切ったはずなのに、こんなの恋する乙女みたいやん(実際そう)。ひい君は幼馴染やってくれてるのに(ひい君優しすぎ!)。
「ほんじゃ行ってくる!紀乃、晩ご飯よろしくね。」
「え?何か今日あったっけ?」
「はぁ…やっぱ覚えてへんかったか。今日は大学のときの友達とご飯行くんよ。1人が東京から帰ってきたからお帰り会。」
「あ~」
なんかそんなこと言ってたような気がせんでもない。
「じゃ、行ってくるから。何かあったら連絡して。いつでも帰ってくるから。」
「はーい!」
ママはそう言って出ていく。私は玄関まで見送って鍵を締めた。
1つ悪い考えが浮かんだ。私にしては珍しくめちゃくちゃ頭回転させたと思う。でも、とりあえず許可取らないとな。
『今日そっちでご飯食べていい?』
ひい君にそう送る。ずっと寝転んでいたのに今だけはそうできなくて、椅子に三角座りで座る。くるくると回れば時間だけか過ぎていって、たまにチラつく学校の課題は少しだけ輝いて見える。
そしてスマホが鳴った。
「来た!えーっと、えーっと、えーっと…」
ダッシュで確認する。そして口元が綻んだ。
『いいぞ』
「うっっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そのままベッドにダイブする。枕に顔を埋めてパタパタパタパタ。
「さすがにちょっとぐらいまともな格好で行くか。」
私は着ていたTシャツを脱いだ。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!
佐々木雄太
青春
四月——
新たに高校生になった有村敦也。
二つ隣町の高校に通う事になったのだが、
そこでは、予想外の出来事が起こった。
本来、いるはずのない同じ歳の三人の姉が、同じ教室にいた。
長女・唯【ゆい】
次女・里菜【りな】
三女・咲弥【さや】
この三人の姉に甘やかされる敦也にとって、
高校デビューするはずだった、初日。
敦也の高校三年間は、地獄の運命へと導かれるのであった。
カクヨム・小説家になろうでも好評連載中!
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
怪我でサッカーを辞めた天才は、高校で熱狂的なファンから勧誘責めに遭う
もぐのすけ
青春
神童と言われた天才サッカー少年は中学時代、日本クラブユースサッカー選手権、高円宮杯においてクラブを二連覇させる大活躍を見せた。
将来はプロ確実と言われていた彼だったが中学3年のクラブユース選手権の予選において、選手生命が絶たれる程の大怪我を負ってしまう。
サッカーが出来なくなることで激しく落ち込む彼だったが、幼馴染の手助けを得て立ち上がり、高校生活という新しい未来に向かって歩き出す。
そんな中、高校で中学時代の高坂修斗を知る人達がここぞとばかりに部活や生徒会へ勧誘し始める。
サッカーを辞めても一部の人からは依然として評価の高い彼と、人気な彼の姿にヤキモキする幼馴染、それを取り巻く友人達との刺激的な高校生活が始まる。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
全体的にどうしようもない高校生日記
天平 楓
青春
ある年の春、高校生になった僕、金沢籘華(かなざわとうか)は念願の玉津高校に入学することができた。そこで出会ったのは中学時代からの友人北見奏輝と喜多方楓の二人。喜多方のどうしようもない性格に奔放されつつも、北見の秘められた性格、そして自身では気づくことのなかった能力に気づいていき…。
ブラックジョーク要素が含まれていますが、決して特定の民族並びに集団を侮蔑、攻撃、または礼賛する意図はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる