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ノンビリ
one flame⑭
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「ふぅ…ラッキー。」
「ラッキーすぎやな。」
「まさかこんな時間まで家でくつろいでるなんて。」
時間は8時を少し回ったくらい。なんでこんな時間まで家にいるのかというと、京阪電車が運転見合わせだからだ。
いつものように朝のニュースを見ながら朝の用意をしていたら、京阪電車が止まったとの一報が入ってきたのだ。
「別にチャリで行こうと思えば行けんねんけどな。」
「まあいいやん。こういうときぐらい。ってか、人身事故で遅れんのなんて今後経験できひんかもしれんねんで。」
「私はまだまだチャンスあるけどね~。あっ、きい姉来た。」
するときいもやって来て家の中は学校をサボりたい奴らの溜まり場になる。
きいにもお茶を出してから、たまに運行情報を確認しつつ数分。
「音羽から残念なお知らせ。動いたみたい。」
『あ~』
桜からのその知らせに全員が項垂れる。仕方なく出していたマグカップを片付けて、荷物を持つ。全員準備万端だ。
「行くか~」
『うぃー』
その声にも覇気がない。もう少し休んでいたい気持ちがまだ勝っているからだ。
「どうせあと2,3本は見逃すねんしええやん。合法的な遅刻や。やったやん。」
「それはそうか。」
とぼとぼと歩きながらいつもの待ち合わせ場所へ。2人とももう来ていた。
「おはよー。ラッキーやな。」
「ちょーラッキー。1時間目飛ぶんちゃう?」
「せやな。」
奏とそんな言葉を交わしてからまた歩き始める。
「1年の頃のQやったらこんな日でもちゃんと行かなあかんかったんやもんな。」
「せやな。」
前を歩く女子4人を見る。楽しそうに歩くその後ろ姿を見てても問題ない。そんな関係になれたのは紛れもなくあのときに話しかけて貰えたからだ。
「感謝してるよ。みんなには。」
「よせよ。それは卒業までとっとくものだろ?」
「いや、どーせあと1か月しかないねん。」
「それはそうやな。」
学校が終わるまであと1ヶ月。それまで伝えたいことは全部伝えていこう。そう思った。
改札までのエスカレーターを上がる、その前に少しだけホームが見えた。人しかいない。もうホームは溢れそうになっている。
「これは…」
「せやな。ラッキー。」
俺たちはまだまだ遅れられそうだ。
「ラッキーすぎやな。」
「まさかこんな時間まで家でくつろいでるなんて。」
時間は8時を少し回ったくらい。なんでこんな時間まで家にいるのかというと、京阪電車が運転見合わせだからだ。
いつものように朝のニュースを見ながら朝の用意をしていたら、京阪電車が止まったとの一報が入ってきたのだ。
「別にチャリで行こうと思えば行けんねんけどな。」
「まあいいやん。こういうときぐらい。ってか、人身事故で遅れんのなんて今後経験できひんかもしれんねんで。」
「私はまだまだチャンスあるけどね~。あっ、きい姉来た。」
するときいもやって来て家の中は学校をサボりたい奴らの溜まり場になる。
きいにもお茶を出してから、たまに運行情報を確認しつつ数分。
「音羽から残念なお知らせ。動いたみたい。」
『あ~』
桜からのその知らせに全員が項垂れる。仕方なく出していたマグカップを片付けて、荷物を持つ。全員準備万端だ。
「行くか~」
『うぃー』
その声にも覇気がない。もう少し休んでいたい気持ちがまだ勝っているからだ。
「どうせあと2,3本は見逃すねんしええやん。合法的な遅刻や。やったやん。」
「それはそうか。」
とぼとぼと歩きながらいつもの待ち合わせ場所へ。2人とももう来ていた。
「おはよー。ラッキーやな。」
「ちょーラッキー。1時間目飛ぶんちゃう?」
「せやな。」
奏とそんな言葉を交わしてからまた歩き始める。
「1年の頃のQやったらこんな日でもちゃんと行かなあかんかったんやもんな。」
「せやな。」
前を歩く女子4人を見る。楽しそうに歩くその後ろ姿を見てても問題ない。そんな関係になれたのは紛れもなくあのときに話しかけて貰えたからだ。
「感謝してるよ。みんなには。」
「よせよ。それは卒業までとっとくものだろ?」
「いや、どーせあと1か月しかないねん。」
「それはそうやな。」
学校が終わるまであと1ヶ月。それまで伝えたいことは全部伝えていこう。そう思った。
改札までのエスカレーターを上がる、その前に少しだけホームが見えた。人しかいない。もうホームは溢れそうになっている。
「これは…」
「せやな。ラッキー。」
俺たちはまだまだ遅れられそうだ。
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