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ノンビリ
one flame③
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朝起きてぐーっと伸びをする。今日もまたちょっとだけ寝坊。
「くはぁ」
大きく息を吐けば秋の寒さを肌に感じる。寝ぼけた頭を起こすように着替え始めたら、机の上のスマホが鳴った。ひい君からだ。
『起きたか?』
たったそれだけ。でも、私の心はそれだけでも十分温かくなる。あんなことがあったのに、私は振られたのに、私と幼馴染のままでいてくれる。特に距離を取られることもなく、そのままで。それだけでも私は嬉しいのだ。
『起きたよ』
手早くそれだけ返して、制服に袖を通す。冬服のブラウスはもうちょっと小さく感じるようになっていた。荷物を持ってリビングに降りると、朝ごはんを用意してくれたママがいた。
「紀乃、おはよう。間に合う?」
「おはよう。いつも通り間に合わせるわ。」
顔を洗って、薄くメイク。そして寝癖を直し、手首にゴムを通す。
「ん~、やっぱいいか。」
くくろうと思ったけど、なんか違うなって思ってやめた。
リビングに戻ってご飯をかき込むように食べる。タイムリミットまではあと10分だ。
「ごちそうさま!」
歯を磨いてからトイレに行き、用を足してからリビングへ。ここで欠かさないのが星占いを見ることだ。
「まだ出んくていいん?」
「待って!まだ来てないから!」
順位を見れていないままで出るなんてありえない。
「来た!」
牡羊座の順位は3位だった。イメチェンするといいみたいだ。今日は久しぶりに髪をくくってないが、
「これは昔に戻っただけって感じか。」
私は髪をくくった。そしてカバンを持って家を出る。
「行ってきまーす!」
後ろ向きに走りながらママに手を振り、いつもの待ち合わせのコンビニに向かって走り出す。
コンビニが見えてくると、そこには4人が揃っていた。
「おはよー!遅れてごめーん!」
今日は4人とも揃っている。つまり、奏と楓は朝からイチャイチャしていたということだ。
「行くかー。」
「電車は?」
「あと5分。」
「なら余裕やな。」
それぞれカバンを持って歩き始める。もうみんな冬服だ。
カップル、カップル、そして幼馴染。ちょっと肩身が狭いし、歪だけど、これが私たちのバランス。私に彼氏ができたらとかは考えた。けど、できっこないし、もう作る気もない。今は多分ここが心地いいんだ。
「ふふっ」
「何笑ってんの?」
「いや、なんにも。」
「くはぁ」
大きく息を吐けば秋の寒さを肌に感じる。寝ぼけた頭を起こすように着替え始めたら、机の上のスマホが鳴った。ひい君からだ。
『起きたか?』
たったそれだけ。でも、私の心はそれだけでも十分温かくなる。あんなことがあったのに、私は振られたのに、私と幼馴染のままでいてくれる。特に距離を取られることもなく、そのままで。それだけでも私は嬉しいのだ。
『起きたよ』
手早くそれだけ返して、制服に袖を通す。冬服のブラウスはもうちょっと小さく感じるようになっていた。荷物を持ってリビングに降りると、朝ごはんを用意してくれたママがいた。
「紀乃、おはよう。間に合う?」
「おはよう。いつも通り間に合わせるわ。」
顔を洗って、薄くメイク。そして寝癖を直し、手首にゴムを通す。
「ん~、やっぱいいか。」
くくろうと思ったけど、なんか違うなって思ってやめた。
リビングに戻ってご飯をかき込むように食べる。タイムリミットまではあと10分だ。
「ごちそうさま!」
歯を磨いてからトイレに行き、用を足してからリビングへ。ここで欠かさないのが星占いを見ることだ。
「まだ出んくていいん?」
「待って!まだ来てないから!」
順位を見れていないままで出るなんてありえない。
「来た!」
牡羊座の順位は3位だった。イメチェンするといいみたいだ。今日は久しぶりに髪をくくってないが、
「これは昔に戻っただけって感じか。」
私は髪をくくった。そしてカバンを持って家を出る。
「行ってきまーす!」
後ろ向きに走りながらママに手を振り、いつもの待ち合わせのコンビニに向かって走り出す。
コンビニが見えてくると、そこには4人が揃っていた。
「おはよー!遅れてごめーん!」
今日は4人とも揃っている。つまり、奏と楓は朝からイチャイチャしていたということだ。
「行くかー。」
「電車は?」
「あと5分。」
「なら余裕やな。」
それぞれカバンを持って歩き始める。もうみんな冬服だ。
カップル、カップル、そして幼馴染。ちょっと肩身が狭いし、歪だけど、これが私たちのバランス。私に彼氏ができたらとかは考えた。けど、できっこないし、もう作る気もない。今は多分ここが心地いいんだ。
「ふふっ」
「何笑ってんの?」
「いや、なんにも。」
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