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コタエハ
A.春⑪
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ついにこのライブも残すところあと2曲になった。今日はなんだか調子がいい。いつもより声が出てるし、気持ちよく歌えてる。
ここで挟むのは俺と桜のデュエット曲。3人には基本的に入らなくてもいいけど、入りたい時はアドリブで入ってきていいと言っている。
「次は桜とのデュエット曲になります。このバンドで練習をやっている最中に生まれた曲になります。この曲の大まかな外枠はだいぶ前に作っていて、それを完成させた形の曲です。って、ことで、桜、いける?」
「おーけーだいじょーぶ。いつでもどうぞ。」
「ってことで次の曲いきます。聞いてください。『朝日』。」
桜と目を合わせて呼吸を合わせる。そして、桜が伴奏を弾き始めた。朝日を思い起こさせるようなメロディー、桜との朝の風景を思い浮かべながら作った歌詞。この曲は全て、俺たちのことを書いた歌だ。
サビに入る前に、示し合わせたかのように3人もアドリブで入ってくる。この曲の譜面は3人には渡していない。それに、この曲を練習で弾いたこともないから、3人も初めて聴く曲だ。
朝日
作詞作曲・編曲:由良久志・富貴桜
朝目が覚めてまず見えるのは君の顔
朗らかな笑みを浮かべて
目を擦る子供っぽい仕草
いつまでも変わらない
窓を開けて朝日と風を浴びたら
制服に着替えてさ
真っ白なカッターに袖通して
3年もやってきたこと
まるで夢の中みたいだな
なんとなくで築いてきた関係
それがいつしか当たり前になって
大切だって気づいたんだ君が
ねぇ
聞いてよね
この声を
この音を
数ある星の中ただ1つ
選んでここにやってきたんだから
ねぇ
聞こえてる
この音が
この鼓動が
錆び付いたレールに噛み付くほどに
君のことが好き
朝目が覚めてまず見えるのは君の顔
穏やかな笑みを浮かべて
「おはよう」と優しく言っては
ベッドから降りていく
頭が起きてブラウスにアイロンをかけて
シワを伸ばしていくと
淹れてくれたコーヒー苦め
貴方は持ってくる
まるで夢の中みたいだな
我儘で保ってきた関係
それがいつしか大切になって
好きってことに気づいたんだ
だから
ねぇ
聞いてよね
この言葉
この想いを
隠した気持ちは幾億年
飛んでは消えてしまうんだから
ねぇ
気づいてよ
この胸の
その真実を
仮面なんてどうでもいいほどに
貴方のことが好き
雪原の白兎を見つけるほどに難しいの
あーでもないこーでもない
そんなことばっかの人生
そんな私の人生に貴方が色をつけてくれたら
行先も分からない
闇を晴らしてくれる
人の心ってものはジェンガみたいなもので
1つでも欠けたらさ
崩れて塵に変わる
あなたが隣にいるだけでそのピースが埋まるから
これからも何があっても
ずっとそばに
ずっとそばに居てよね
ねぇ
聞いてよね
聞いてよね
この思いが全部届くまで
ねぇ
聞いてよね
この声が
この音が
ひとつに重なり花開く
僕らの世界に色がつく
夢のね
その先を
現実に
書き出してみよう
76億分の1の貴方を(君を)
この命尽きるまで好きだと叫ぶんだ
後ろを向いてみれば笑顔の3人がいる。それを見て俺も笑顔になる。やっぱり音楽ってこうなんだと、改めてそう思った。
ここで挟むのは俺と桜のデュエット曲。3人には基本的に入らなくてもいいけど、入りたい時はアドリブで入ってきていいと言っている。
「次は桜とのデュエット曲になります。このバンドで練習をやっている最中に生まれた曲になります。この曲の大まかな外枠はだいぶ前に作っていて、それを完成させた形の曲です。って、ことで、桜、いける?」
「おーけーだいじょーぶ。いつでもどうぞ。」
「ってことで次の曲いきます。聞いてください。『朝日』。」
桜と目を合わせて呼吸を合わせる。そして、桜が伴奏を弾き始めた。朝日を思い起こさせるようなメロディー、桜との朝の風景を思い浮かべながら作った歌詞。この曲は全て、俺たちのことを書いた歌だ。
サビに入る前に、示し合わせたかのように3人もアドリブで入ってくる。この曲の譜面は3人には渡していない。それに、この曲を練習で弾いたこともないから、3人も初めて聴く曲だ。
朝日
作詞作曲・編曲:由良久志・富貴桜
朝目が覚めてまず見えるのは君の顔
朗らかな笑みを浮かべて
目を擦る子供っぽい仕草
いつまでも変わらない
窓を開けて朝日と風を浴びたら
制服に着替えてさ
真っ白なカッターに袖通して
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まるで夢の中みたいだな
なんとなくで築いてきた関係
それがいつしか当たり前になって
大切だって気づいたんだ君が
ねぇ
聞いてよね
この声を
この音を
数ある星の中ただ1つ
選んでここにやってきたんだから
ねぇ
聞こえてる
この音が
この鼓動が
錆び付いたレールに噛み付くほどに
君のことが好き
朝目が覚めてまず見えるのは君の顔
穏やかな笑みを浮かべて
「おはよう」と優しく言っては
ベッドから降りていく
頭が起きてブラウスにアイロンをかけて
シワを伸ばしていくと
淹れてくれたコーヒー苦め
貴方は持ってくる
まるで夢の中みたいだな
我儘で保ってきた関係
それがいつしか大切になって
好きってことに気づいたんだ
だから
ねぇ
聞いてよね
この言葉
この想いを
隠した気持ちは幾億年
飛んでは消えてしまうんだから
ねぇ
気づいてよ
この胸の
その真実を
仮面なんてどうでもいいほどに
貴方のことが好き
雪原の白兎を見つけるほどに難しいの
あーでもないこーでもない
そんなことばっかの人生
そんな私の人生に貴方が色をつけてくれたら
行先も分からない
闇を晴らしてくれる
人の心ってものはジェンガみたいなもので
1つでも欠けたらさ
崩れて塵に変わる
あなたが隣にいるだけでそのピースが埋まるから
これからも何があっても
ずっとそばに
ずっとそばに居てよね
ねぇ
聞いてよね
聞いてよね
この思いが全部届くまで
ねぇ
聞いてよね
この声が
この音が
ひとつに重なり花開く
僕らの世界に色がつく
夢のね
その先を
現実に
書き出してみよう
76億分の1の貴方を(君を)
この命尽きるまで好きだと叫ぶんだ
後ろを向いてみれば笑顔の3人がいる。それを見て俺も笑顔になる。やっぱり音楽ってこうなんだと、改めてそう思った。
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