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コタエハ

俺たちは何になる③

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 そして午前中のテストが終わった。ここで昼食休憩を挟んで午後からは理科系科目となる。

「クッソ問!」

数学のテストは聡のそんな一言にまとめられた。問題1,2はそんなに難しくはなかった。あっても計算間違いがあるかどうかだが、問題3,4はクソ問だった。

 まずは問題3。その⑴は平面ベクトルの問題だったが、たまたま同じだとわかったベクトルを問題にしていた。計算自体はそんなに難しくはないが、イメージがつききくく、そして式変形もちょっと頭を捻らないと行けないような問題だ。そして⑵。方べきの定理を使わないといけない問題。しかも、接線タイプだ。はっきり言おう。覚えているわけがない。通常の方べきの定理なら覚えていたが、接線の方は頭に入っていなかった。しかもほかの解き方が思いつかない。ほかの解き方を出来たら良かったのだが、ベクトルを使うにも使い方が分からなかった。そう考えると⑵は俺の実力不足になる。

 そして問題の問題4。その⑴は三次関数の問題だ。接点と接線の座標は与えられている。だから式自体は求められるのだが、問題はその後からだ。

 制限時間ギリギリの問題で{(6-√3)/3}³を計算しないといけない。しかも、それの2乗もそして加法減法もやらないといけない。非常にめんどくさい。そろばんを元々やっていて計算がそこそこ速い俺でも2回ほど計算ミスをした。本当に解かせる気のない問題だ。

 ⑵の極限はどうでもいいとして、ヤバすぎる問題だった。

「由良君は問題4解けた?」
「極限は微妙やけどグラフはいけたで。」
「あれ計算したんや。凄すぎ。」

おいおいと泣きながら弁当を食べる聡を横目に、持ってきた昼飯を食べながらいつもの2人と喋る。今は3人の問題用紙を広げて、答え合わせをしている。

「やばっ。7!間違った。」
「あほー」
「あほー」
「しかもそのあと全部間違ってるし。」

最初から見ていくと俺が間違えているところを見つけた。誰でも解けるかけ算を間違えてしまったのだ。

 そして最後まで見直した結果、間違えたのは円順列と方べき、そして極限だった。

「くるみは」
「100ちょいってところやな。平均ぐらいやと思う。」

戸津井さんは平均ぐらいの予想らしい。ここ数年は頑張ったら解ける問題だったから、いきなり変わった。そんな問題でその点数なら戸津井さんにしてはやった方だろう。

「この調子で理科もやな。」
「戸津井さん、がんば。」
「頑張るわ。さすがに受からんとやばいし。」
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