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マナツノ
夏祭り②
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「あーづーいー!」
「そんなこと言うな。もっと暑くなる。」
きいがそんなことを言いながら歩く。京橋から梅田までそして梅田で乗り換えて神戸三宮。そして今はフェリーターミナルまでの道を歩いている。
「溶ける。もう溶けてドロドロなる。」
「楓もそんなこと言うなし。」
「言いたいことわかるけどな。」
音羽も同意して、スポドリを飲む。汗を流しながら1口飲むその姿はなんかエロい。
少し前を歩く男子たちがこっちを見て手招きする。どうやら歩道橋を渡るみたいだ。
歩道橋を渡って少し歩くと、海の匂いが混じった風が吹いてきた。トラックが少しずつ増えてきて、その割に人が減ってくる。『神戸三宮フェリーターミナル』と書かれたその建物が見えてきた。
「フェリー乗るのなんか久しぶりやねんけど。」
「私は初めて。」
「私も初めてやな。」
「俺も。」
「私も。」
「俺も。」
「俺も。」
私以外誰もフェリーに乗ったことがないみたいだ。私ももうどんな感じだったか忘れたし、乗ったことないのとほぼ一緒だろうけど。
小豆島までのチケットを買って、近くのコンビニに昼ごはんを買いに向かう。フェリーの時間が11時20分で今はちょうど40分前。時間はまだある。
思い思いの昼ごはんを買って、コンビニ前でもう一度集合。そしてまたターミナルに戻る。
戻ったときには2階の待合室に小豆島や香川に向かう乗客が集められていた。
「ここから3時間20分ぐらいと。」
「何戦できる?」
「海の上やから回線よわよわやろ。」
「じゃあやめとくか。」
男子たちは船の上でもゲームをする気だったようだが、回線が弱いからって理由でやめることになった。つい最近、リーグマッチでもフレンドと一緒にチームを組めるようになったからそれを使う気だったようだ。
「乗船していってくださーい!」
係員さんからそう声が掛けられて、続々と乗船していく。意外と人数がいるようで、長蛇の列が乗船口にでき、私たちはそれに並んだ。
QRコードを読み取って乗船。そして、船内に入って階段を昇っていく。
「めっちゃ綺麗。あっ、こっち雑魚寝スペースあるぞ。こっち行こーぜ。」
奏が1番盛り上がって船内を回っていく。雑魚寝スペース(のびのびスペース)はそこそこの広さがあって、それぞれがリラックスした姿勢をとってもまだスペースが余るような広さだ。
「ここならいいかんじ。とりあえずここ場所取っとかへん?」
「せやな。」
楓がその中でも大きめのところに荷物を置いたので、そこにぞろぞろと入っていく。
「でもまさか帰るフェリー1本遅なるとはな。」
「しゃーないやん。予約してへんかったんやし。」
久志が言う通りに、私たちは今回予約をしていなかった。だから、元々乗る予定だった帰りの船に乗れなくて、1本遅い船に乗ることになったのだ。神戸に着くのは9時を回った頃になる。
「でも、その分小豆島楽しめるやん。ならええやん。」
「せやな。」
カレンのその言葉に一斉に同意する一同であった。
「そんなこと言うな。もっと暑くなる。」
きいがそんなことを言いながら歩く。京橋から梅田までそして梅田で乗り換えて神戸三宮。そして今はフェリーターミナルまでの道を歩いている。
「溶ける。もう溶けてドロドロなる。」
「楓もそんなこと言うなし。」
「言いたいことわかるけどな。」
音羽も同意して、スポドリを飲む。汗を流しながら1口飲むその姿はなんかエロい。
少し前を歩く男子たちがこっちを見て手招きする。どうやら歩道橋を渡るみたいだ。
歩道橋を渡って少し歩くと、海の匂いが混じった風が吹いてきた。トラックが少しずつ増えてきて、その割に人が減ってくる。『神戸三宮フェリーターミナル』と書かれたその建物が見えてきた。
「フェリー乗るのなんか久しぶりやねんけど。」
「私は初めて。」
「私も初めてやな。」
「俺も。」
「私も。」
「俺も。」
「俺も。」
私以外誰もフェリーに乗ったことがないみたいだ。私ももうどんな感じだったか忘れたし、乗ったことないのとほぼ一緒だろうけど。
小豆島までのチケットを買って、近くのコンビニに昼ごはんを買いに向かう。フェリーの時間が11時20分で今はちょうど40分前。時間はまだある。
思い思いの昼ごはんを買って、コンビニ前でもう一度集合。そしてまたターミナルに戻る。
戻ったときには2階の待合室に小豆島や香川に向かう乗客が集められていた。
「ここから3時間20分ぐらいと。」
「何戦できる?」
「海の上やから回線よわよわやろ。」
「じゃあやめとくか。」
男子たちは船の上でもゲームをする気だったようだが、回線が弱いからって理由でやめることになった。つい最近、リーグマッチでもフレンドと一緒にチームを組めるようになったからそれを使う気だったようだ。
「乗船していってくださーい!」
係員さんからそう声が掛けられて、続々と乗船していく。意外と人数がいるようで、長蛇の列が乗船口にでき、私たちはそれに並んだ。
QRコードを読み取って乗船。そして、船内に入って階段を昇っていく。
「めっちゃ綺麗。あっ、こっち雑魚寝スペースあるぞ。こっち行こーぜ。」
奏が1番盛り上がって船内を回っていく。雑魚寝スペース(のびのびスペース)はそこそこの広さがあって、それぞれがリラックスした姿勢をとってもまだスペースが余るような広さだ。
「ここならいいかんじ。とりあえずここ場所取っとかへん?」
「せやな。」
楓がその中でも大きめのところに荷物を置いたので、そこにぞろぞろと入っていく。
「でもまさか帰るフェリー1本遅なるとはな。」
「しゃーないやん。予約してへんかったんやし。」
久志が言う通りに、私たちは今回予約をしていなかった。だから、元々乗る予定だった帰りの船に乗れなくて、1本遅い船に乗ることになったのだ。神戸に着くのは9時を回った頃になる。
「でも、その分小豆島楽しめるやん。ならええやん。」
「せやな。」
カレンのその言葉に一斉に同意する一同であった。
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