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マナツノ

おせっかい②

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 今日は朝から杏はどこかに行ったようで、家に帰ってきたら桜と2人きりになった。

「あっつー!久志、クーラーつけて。」
「はいよ。」

28℃でクーラーをつけて、部屋を冷ましていく。そんな間も桜は扇風機の前を陣取って、スカートをパタパタしていた。スカートの中の短パンが見え隠れしている?

「1回シャワー浴びてきたら。その方がスッキリするやろうし。」
「そうするー。」

桜はある程度涼んだのか、裸足になってペタペタと階段を上がっていく。そして自分の部屋から着替えを持ってきて風呂場に直行した。

「あっ、次俺も入るからお湯そのまんまにしといて。」
「はーい!」

ピシャッと音がして、シャワーの音が聞こえ始める。俺は桜が出てくるのを待ちながら、スマホを触っていた。

 やがてシャワーの音が止まって、風呂場の扉が開く音が聞こえる。そしてしばらくして「もういいよー」と呼ばれた。

 着替えを持って風呂場の方に向かうと、桜はダボッとした半袖のシャツ1枚だった。

「学校のやつらに桜のだらしない姿見せたら卒倒するやろな。」
「見せる気ないくせに~。」
「まぁないけど。しっかり下着は履いてるんだろな?」
「もちろん。」

そう言って桜はシャツの裾を捲り上げる。白いショーツが少し見えた。

「ニシシ。ちょっと照れた。」
「桜いっつも不意打ちやからな。」

髪を乾かしてる桜の真後ろで、カッターシャツのボタンを外していく。そして脱いでインナーシャツ1枚になる。

 すると桜が「ん」とドライヤーを渡してきた。どうやら乾かして欲しいようだ。綺麗な長い髪をときながら、毛先の方まで乾かしていく。桜は身長が高い方と言えど、男子の中でも真ん中よりちょっと高いくらいの俺とは10cmちょい差あるので、頭の位置がちょうどいいところにある。

「桜って髪綺麗よな。俺と同じリンス使ってるのに。」
「まぁ、ちょっとはケアしてるからね。久志も使う?ヘアオイル。」
「いや、めんどくせぇ。」
「そんなこと言わずに。」

鏡越しに目を合わせながら喋る。昼間、杏がいない時は最近こういうのが多い。いたら恥ずかしくて出来ないからだ。

 桜の髪を乾かしたら、洗面所から桜を追い出して、下も脱ぎ、シャワーを浴びる。まだ少しだけ残っている桜の香りが鼻腔をくすぐり、疲れた脳が覚めてくる。

 シャワーから上がり、パンツを履いて、黒の半袖と薄いブルーの短パンを履く。すると、桜がやってきた。

「私が乾かしたげる。」
「頭届くか?」
「かがみなさい。」
「えーい。」

桜がウキウキしているので、たまにはこういうのもいいかと髪を乾かしてもらった。
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