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マナツノ
夏休み勉強会2-2
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気づけば時間が経っていて、11時半前。もうすぐ昼飯の準備をしようかというときだ。
「ん~?」
「ん~…」
「ね、意味わからへんやろ?」
女子陣のペンが止まっている。難しい問題にぶつかったようだ。あまりにも悩んでいるようだから、気になってそっちの方を見る。すると、さくらと目が合った。
「久志、こっちこっち。」
「はいよ。どの問題?」
桜に呼ばれたので女子サイドに向かう。そして楓の問題集を指さされたので、それを見る。ほんの少しだけ出ているらしい、数学の宿題だった。
「えーっと、格子点の問題か。シグマやな。」
「おぉ、さすが理系。ここまで早い。」
「なんかメモする紙ある?」
「これこれ。」
音羽からシャーペンと裏紙を受け取って、そこにグラフを書いていく。y=3xとy=-3x+12kその2本の直線とx軸に囲まれたところの格子点を答える問題だ。
「まずは、k=1のときな。このときは数える方が早い。」
「うん。数えた。分からんのは次からやねん。」
「えーっと…あぁ、そういうことか。」
問題はx=j(0≦j≦2k)のときのこの直線上の格子点の個数。
「これはxにjを代入したら、yの1、2、3…のところの格子点の個数がわかるやろ?」
「それやったら3jなるやん。」
「0は整数やで。」
「…ほんまや。」
「忘れてた。」
「たしかに0含めんとあかんわ。」
女子4人は完全に忘れていたようで、納得したように「あ~」と言った。
「ほんならできるな。俺もう戻るわ。」
「OKありがとう。」
「てんきゅー。」
自分が勉強していた席に戻ると、奏が何か言いたそうな目で見てきた。
「なあ、Q。もう1回説明してくれたりせん?」
「なんで?」
「さっき向こうで説明してた問題、俺も今やってんねんけど分からんから。」
ごめんと手を合わせてお願いしてくる。
「解けた!」
そんな楓の声が聞こえてきて、俺はひとつ思いついた。
「出来た?じゃあこっち来て奏に説明してみ。」
「えー!?奏、こんなんも分からへんの?」
「自分は頼りまくりやったくせに。」
「頼ったんちゃうくて教えてもらったんです~!」
そんな感じでからかいながら奏の横に近づいてくる楓。テーブルに手を置き、一つ一つ丁寧に説明していく。女子の方を見ると、3人ともナイスとサムズアップしていた。
「それやったら3jなるやん。」
こいつも同じところでつまづいてやがる。どこまで仲良いんだ。
「ん~。」
楓はちらっと俺の方を見た。
「0は整数やで。」
そう楓は言う。さっきの説明を聞いていた女子陣と俺は吹き出してしまった。
「ん~?」
「ん~…」
「ね、意味わからへんやろ?」
女子陣のペンが止まっている。難しい問題にぶつかったようだ。あまりにも悩んでいるようだから、気になってそっちの方を見る。すると、さくらと目が合った。
「久志、こっちこっち。」
「はいよ。どの問題?」
桜に呼ばれたので女子サイドに向かう。そして楓の問題集を指さされたので、それを見る。ほんの少しだけ出ているらしい、数学の宿題だった。
「えーっと、格子点の問題か。シグマやな。」
「おぉ、さすが理系。ここまで早い。」
「なんかメモする紙ある?」
「これこれ。」
音羽からシャーペンと裏紙を受け取って、そこにグラフを書いていく。y=3xとy=-3x+12kその2本の直線とx軸に囲まれたところの格子点を答える問題だ。
「まずは、k=1のときな。このときは数える方が早い。」
「うん。数えた。分からんのは次からやねん。」
「えーっと…あぁ、そういうことか。」
問題はx=j(0≦j≦2k)のときのこの直線上の格子点の個数。
「これはxにjを代入したら、yの1、2、3…のところの格子点の個数がわかるやろ?」
「それやったら3jなるやん。」
「0は整数やで。」
「…ほんまや。」
「忘れてた。」
「たしかに0含めんとあかんわ。」
女子4人は完全に忘れていたようで、納得したように「あ~」と言った。
「ほんならできるな。俺もう戻るわ。」
「OKありがとう。」
「てんきゅー。」
自分が勉強していた席に戻ると、奏が何か言いたそうな目で見てきた。
「なあ、Q。もう1回説明してくれたりせん?」
「なんで?」
「さっき向こうで説明してた問題、俺も今やってんねんけど分からんから。」
ごめんと手を合わせてお願いしてくる。
「解けた!」
そんな楓の声が聞こえてきて、俺はひとつ思いついた。
「出来た?じゃあこっち来て奏に説明してみ。」
「えー!?奏、こんなんも分からへんの?」
「自分は頼りまくりやったくせに。」
「頼ったんちゃうくて教えてもらったんです~!」
そんな感じでからかいながら奏の横に近づいてくる楓。テーブルに手を置き、一つ一つ丁寧に説明していく。女子の方を見ると、3人ともナイスとサムズアップしていた。
「それやったら3jなるやん。」
こいつも同じところでつまづいてやがる。どこまで仲良いんだ。
「ん~。」
楓はちらっと俺の方を見た。
「0は整数やで。」
そう楓は言う。さっきの説明を聞いていた女子陣と俺は吹き出してしまった。
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