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マナツノ
夏休み勉強会1-7
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「桜!桜!ここの問題!」
「ん?どしたん?」
「だからこの問題!」
「だからどうしたん?」
「このときの心情を答えなさいって分かるわけないやん!」
俺の横で壊れたきいが騒いでいる。時間は3時前。俺はもうすぐ課題が終わりそうで、黙々と解いているが、隣のきいはずっと笑いながら問題を解いている。
そう、きいが壊れてしまったのである。
「きい、それ言っちゃったら国語の問題全部終わりやで。」
「でもなんで私が登場人物の心情なんか想像してあげないといけないのよ。多分これは④!私ならそう思う!」
「残念。正解は②や。」
「はぁ~~~!それだけはなーいっ!」
ローテーブルをバンバン叩き不満を露わにするきい。テーブルの上のチョコレートを1粒摘み、そして口の中に入れる。
「ふひゅうこうもみょうえひょ!?(普通こう思うでしょ!?)」
「国語の問題で感情輸入したら間違えるのは知ってるやろ?」
「心情を答えなあかんのに感情輸入したらあかんの!?面倒くさっ!」
答えに④って書いてから赤でバツして②と書く。
「ひい君、ちょっと見ーせて!」
「あ?いいけど。」
きいがこっちに寄ってきて俺の青チャを覗き込む。そんなきいは放っておいて、桜と目配せした。
「(まさか…ここまでとはな…)」
「(そんな問題やないやろ!誘った身やねんからちゃんと収拾つけてや!)」
「(分かってるって。まぁ、もうちょいや。)」
「(何が?)」
「(悟りの境地に辿り着くのは。)」
「(それあかん!)」
目だけでそんな会話をして、問題集に目を落とす。コーヒーは2杯、翼が生えるエナジードリンクは1本飲んだし、今は爪痕のマークのエナジードリンクを飲んでいる。学校で配られたやつはまだ俺の家では保存していて、それを出してきたって感じだ。
軽く10分くらい休憩を挟んで、きいを元の位置に戻し、また解き始める。独自テストがあるからか、今回は数ⅢCの宿題は少なめ。その代わり、復習の宿題が多い。明日はそれをやろうか。
「………」
きいはさっきまでとは打って変わって、問題集にのめり込んでいる。
「(どゆこと?)」
「(ついにきいも行きついたんだ…悟りの境地に…)」
眠気も何も感じない境地。3時くらいになると、感覚がバグってきて、何も感じなくなるのだ。
「(たしかにこんな経験あるわ。高校入ってからはないけど。)」
「(桜は寝るの早いもんな。)」
「アマイクウキヲサッチシマシタ!タダチニブチコワシマス!」
きいはいきなり手が止まったかと思えば、桜をこちょこちょし始める。ん~百合百合しい。
「ん?どしたん?」
「だからこの問題!」
「だからどうしたん?」
「このときの心情を答えなさいって分かるわけないやん!」
俺の横で壊れたきいが騒いでいる。時間は3時前。俺はもうすぐ課題が終わりそうで、黙々と解いているが、隣のきいはずっと笑いながら問題を解いている。
そう、きいが壊れてしまったのである。
「きい、それ言っちゃったら国語の問題全部終わりやで。」
「でもなんで私が登場人物の心情なんか想像してあげないといけないのよ。多分これは④!私ならそう思う!」
「残念。正解は②や。」
「はぁ~~~!それだけはなーいっ!」
ローテーブルをバンバン叩き不満を露わにするきい。テーブルの上のチョコレートを1粒摘み、そして口の中に入れる。
「ふひゅうこうもみょうえひょ!?(普通こう思うでしょ!?)」
「国語の問題で感情輸入したら間違えるのは知ってるやろ?」
「心情を答えなあかんのに感情輸入したらあかんの!?面倒くさっ!」
答えに④って書いてから赤でバツして②と書く。
「ひい君、ちょっと見ーせて!」
「あ?いいけど。」
きいがこっちに寄ってきて俺の青チャを覗き込む。そんなきいは放っておいて、桜と目配せした。
「(まさか…ここまでとはな…)」
「(そんな問題やないやろ!誘った身やねんからちゃんと収拾つけてや!)」
「(分かってるって。まぁ、もうちょいや。)」
「(何が?)」
「(悟りの境地に辿り着くのは。)」
「(それあかん!)」
目だけでそんな会話をして、問題集に目を落とす。コーヒーは2杯、翼が生えるエナジードリンクは1本飲んだし、今は爪痕のマークのエナジードリンクを飲んでいる。学校で配られたやつはまだ俺の家では保存していて、それを出してきたって感じだ。
軽く10分くらい休憩を挟んで、きいを元の位置に戻し、また解き始める。独自テストがあるからか、今回は数ⅢCの宿題は少なめ。その代わり、復習の宿題が多い。明日はそれをやろうか。
「………」
きいはさっきまでとは打って変わって、問題集にのめり込んでいる。
「(どゆこと?)」
「(ついにきいも行きついたんだ…悟りの境地に…)」
眠気も何も感じない境地。3時くらいになると、感覚がバグってきて、何も感じなくなるのだ。
「(たしかにこんな経験あるわ。高校入ってからはないけど。)」
「(桜は寝るの早いもんな。)」
「アマイクウキヲサッチシマシタ!タダチニブチコワシマス!」
きいはいきなり手が止まったかと思えば、桜をこちょこちょし始める。ん~百合百合しい。
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