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インタイ

これまで

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 今日1日の練習が終わって、プールから上がる。これまで何百回、何千回とやってきたこの動作。この動きをするのも、あと20日だ。

「奏、お疲れ。」
「楓、今日もありがとな。」

最近また再開されたdistanceの練習。去年までよりは始まるのが遅かったけど、始まってからはまた地獄の練習が続いている。

 distanceのメンバーは俺と藍と憲士。憲士は杏ちゃんと同じクラスで、よく2人で喋っているのを見かけるし、仲がいいんだろう。藍は去年の末頃から一緒に泳ぐようになった、俺よりもずっと速い後輩だ。今、このdistanceでいちばん遅いのは俺やし。

「藍、ストレッチしよーぜ。」
「ちょっと待って~。」

窓から顔を出して酸素を補給していた藍にそうやって声をかける。藍は何回かスーハースーハーって深呼吸して、戻ってきた。

 middleとsprintはまだ練習していて、先に練習が終わった俺たちはそれを待つ形だ。先生たちも今泳いでいるメンバーのタイムに出払っていて、憲士はまだ泳いでいる。

「楓、今日の泳ぎどうやった?」
「奏はテンポ遅すぎ。もうあとコンマ2秒ぐらい上げて。藍はいつも通りって感じやったなあ。」
「おけ。ありがと。」
「ええよええよ。私も引退までできることは全部したいから。」

俺たちが泳いでいた1コースのメニューを剥がしながら、楓は俺たちが使っていた道具をまとめてくれる。その横で俺たちは肩を中心にストレッチをして、ほかのメンバーが終わるのを待つ。

 次第にmiddleやshortが終わってプールサイドに上がってきた。

「今日キツかった~!」

そんなことを言ってる杏ちゃん。憲士はそんな杏ちゃんと喋りながら、集合の隊形である円になった。

 集合が終わって、楓に撮影をしてもらいながら何本か泳ぐ。そして調子がめっちゃ良かった去年の地区大会前と見比べる作業を始める。

「どう?どこが違う?」
「最近の方が動きがちっちゃいかな?」

楓のタブレットと俺のタブレットを飛び込み台に置いて横並べにして、それを楓と見ながら今日の泳ぎを見直した。

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

第13章、今日からスタート!

この章は基本的に水泳部の活動がメインになってきます!僕自身が引退試合が近いこともあり書き始めました!

いつまで続くかまだ未定ですが、水泳をしたことがない人にも楽しんで貰えるように書くつもりなので、応援よろしくお願いします。
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