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セナカヲ
三度目の正直②
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Qが外野に出ると気にしないといけなくなるのが聡とQに挟まれること。この2人はうちの学校でもトップクラスのドッジボールの強さだから、そんな2人に狙われたら、生き残るなんてほぼ不可能だろう。
だから次は聡を狙うことにした。聡は基本的に前の方にいてくれている。それはみんなを守るためなんだろうが、俺からしたら格好の標的である。
回ってきたボールを握って、そして回転をかけて投げる。何も、ボールを曲げれるのはQたちだけじゃないのだ。今まで使っていなかっただけで、俺も曲げれる。
俺が投げたボールは聡の少し左へ。そこから更に曲がった。
「ごめん!」
聡はそう言いながらボールに手を伸ばさず、代わりに後ろのやつが当たる。
「手ェ出せや!」
「無理やわ今のボールは。どんどん遠なっていくし。」
聡は両手を挙げながら、そんな文句を言っている。今のボールに手を出してこないとは。ちょっとこいつを当てるのは難しいかもしれない。
「聡放置!周りから崩そ!」
即座にそう判断して、俺はそう叫ぶ。そう言ってフライを投げる。そこにいるのはカレンだ。
「りょーかいや!」
カレンは俺のボールを受け取って、聡の周りから崩していく。
そして半分が経過した。
ソフトバレーボールが投入され、俺の元に届く。このボールなら聡を当てれるかもしれない。
思い出す。Qが投げたあのボール。無回転でふわふわと浮き上がり、そして沈み始めたらスピードが上がる。あのボールの投げ方は、ソフトバレーボールを握り潰して投げるだけなんだが…
1度握り潰してみる。結構力がいるし、そんでもって投げにくい。こんな持ち方で投げているQは化け物だ。
でも聡を当てるなら、これだ。これしかない。俺もこのボールにはつられるし、それは聡だって同じはずだ。
そう信じて俺は投げる。ボールは少し高めの軌道を描き、ふわふわと舞ってそして落ちた。ボールは揺れながら聡の元に飛んでいき、さらに加速する。
そして案の定、聡はつられて、ボールに合わせて動き出す。ボールの正面に来るように身体を持っていき、そして姿勢を低く、ボールをキャッチする体勢に入った。
「残念でした~!」
俺がそう言うとボールはまた曲がり始め、聡の肩にあたってそして地面に零れた。
「っし!」
『ナイスー!』
そう喜んだ瞬間、腰の辺りに強い衝撃が走った。
だから次は聡を狙うことにした。聡は基本的に前の方にいてくれている。それはみんなを守るためなんだろうが、俺からしたら格好の標的である。
回ってきたボールを握って、そして回転をかけて投げる。何も、ボールを曲げれるのはQたちだけじゃないのだ。今まで使っていなかっただけで、俺も曲げれる。
俺が投げたボールは聡の少し左へ。そこから更に曲がった。
「ごめん!」
聡はそう言いながらボールに手を伸ばさず、代わりに後ろのやつが当たる。
「手ェ出せや!」
「無理やわ今のボールは。どんどん遠なっていくし。」
聡は両手を挙げながら、そんな文句を言っている。今のボールに手を出してこないとは。ちょっとこいつを当てるのは難しいかもしれない。
「聡放置!周りから崩そ!」
即座にそう判断して、俺はそう叫ぶ。そう言ってフライを投げる。そこにいるのはカレンだ。
「りょーかいや!」
カレンは俺のボールを受け取って、聡の周りから崩していく。
そして半分が経過した。
ソフトバレーボールが投入され、俺の元に届く。このボールなら聡を当てれるかもしれない。
思い出す。Qが投げたあのボール。無回転でふわふわと浮き上がり、そして沈み始めたらスピードが上がる。あのボールの投げ方は、ソフトバレーボールを握り潰して投げるだけなんだが…
1度握り潰してみる。結構力がいるし、そんでもって投げにくい。こんな持ち方で投げているQは化け物だ。
でも聡を当てるなら、これだ。これしかない。俺もこのボールにはつられるし、それは聡だって同じはずだ。
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そして案の定、聡はつられて、ボールに合わせて動き出す。ボールの正面に来るように身体を持っていき、そして姿勢を低く、ボールをキャッチする体勢に入った。
「残念でした~!」
俺がそう言うとボールはまた曲がり始め、聡の肩にあたってそして地面に零れた。
「っし!」
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