547 / 736
セナカヲ
俺たちはGW⑥
しおりを挟む
さて、午前中の練習が終わって、次の練習までの間時間。その長さ、3時間だ。
「って訳で、このメンバーって何や?」
「何やろなぁ。」
「何ですかねぇ。」
「さぁ。」
揃ったのは加太先輩、楓さん、憲士、そして私。常翼学園のプールで最後まで残っていた私たちが、みんなに置いて行かれたって感じだ。
「真奈ちゃんは?」
「さぁ。ミコたちと一緒やと思います。」
真奈たちに置いて行かれた今、このメンバーで過ごすしかないようだ。
「とりあえずどこ行く?」
「ガモヨンのあそこでいいんちゃう?安いし。」
「たしかに。後でどうせ長堀乗るんやし。」
「お2人にお任せします。」
「私も憲士と同じく。先輩たちについて行きます。それに、そこなら私、クーポンあるので。」
「んじゃ行こっか。」
近くの公園で持ってきた弁当を食べて、私たちは遊具で遊びながら、次に行くところを決めた。次の集合まではあと2時間ほど。移動も含めてだいたい1時間半くらいある。
水着とか道具とかが入ったバッグを持って、最寄りの駅、太子橋今市に向かう。ちなみにガモヨンというのは蒲生四丁目のことで、大阪人はガモヨンと略すのだ。
今里筋線に乗って、ガモヨンに着いた。
「どっちやったっけ?」
「上がればつくやろ。地上に上がってみよ。」
そうやって上がってみると、ちょうど目当てのところに1番近い出口だった。
「やった。1番近い!」
目当ての場所というのはMの文字のところ。ここならしばらくは過ごせるし、値段も抑えられる。ちなみに真奈たちはハンバーグを食べに行ったみたい。写真が送られてきた。
店内に入って、とりあえず席を確保する。
「憲士は何食べる?」
「んー。この限定のパイかな?杏は?」
「私も一緒。ちょうど2個のクーポンあるから私買うわ。飲み物は?」
「日向夏のやつ。」
「りょーかい。」
楓さんたちが買いに行っているあいだ、荷物の番を任された私たちは、買うものの相談をしていた。
「んじゃ、お金は俺出すわ。」
「え?いいん?」
「クーポン使わして貰ってるんやし。お金くらいは出すで。杏は何飲むん?」
「私は…ホットコーヒー。」
「りょーかい。」
そう言って、私のスマホを持って買いに行ってしまった。
完全に手持ち無沙汰になってしまった私は、3人のバッグを見て待つ。すると楓さんが帰ってきた。
「あれ?憲士くんは?」
「私のスマホ持って買いに行ってしまいました。」
「あ~、そゆことね。クーポンか。」
「まぁ、お金は出してくれるって。」
「へぇ~、まぁ、私もやけど。」
「って訳で、このメンバーって何や?」
「何やろなぁ。」
「何ですかねぇ。」
「さぁ。」
揃ったのは加太先輩、楓さん、憲士、そして私。常翼学園のプールで最後まで残っていた私たちが、みんなに置いて行かれたって感じだ。
「真奈ちゃんは?」
「さぁ。ミコたちと一緒やと思います。」
真奈たちに置いて行かれた今、このメンバーで過ごすしかないようだ。
「とりあえずどこ行く?」
「ガモヨンのあそこでいいんちゃう?安いし。」
「たしかに。後でどうせ長堀乗るんやし。」
「お2人にお任せします。」
「私も憲士と同じく。先輩たちについて行きます。それに、そこなら私、クーポンあるので。」
「んじゃ行こっか。」
近くの公園で持ってきた弁当を食べて、私たちは遊具で遊びながら、次に行くところを決めた。次の集合まではあと2時間ほど。移動も含めてだいたい1時間半くらいある。
水着とか道具とかが入ったバッグを持って、最寄りの駅、太子橋今市に向かう。ちなみにガモヨンというのは蒲生四丁目のことで、大阪人はガモヨンと略すのだ。
今里筋線に乗って、ガモヨンに着いた。
「どっちやったっけ?」
「上がればつくやろ。地上に上がってみよ。」
そうやって上がってみると、ちょうど目当てのところに1番近い出口だった。
「やった。1番近い!」
目当ての場所というのはMの文字のところ。ここならしばらくは過ごせるし、値段も抑えられる。ちなみに真奈たちはハンバーグを食べに行ったみたい。写真が送られてきた。
店内に入って、とりあえず席を確保する。
「憲士は何食べる?」
「んー。この限定のパイかな?杏は?」
「私も一緒。ちょうど2個のクーポンあるから私買うわ。飲み物は?」
「日向夏のやつ。」
「りょーかい。」
楓さんたちが買いに行っているあいだ、荷物の番を任された私たちは、買うものの相談をしていた。
「んじゃ、お金は俺出すわ。」
「え?いいん?」
「クーポン使わして貰ってるんやし。お金くらいは出すで。杏は何飲むん?」
「私は…ホットコーヒー。」
「りょーかい。」
そう言って、私のスマホを持って買いに行ってしまった。
完全に手持ち無沙汰になってしまった私は、3人のバッグを見て待つ。すると楓さんが帰ってきた。
「あれ?憲士くんは?」
「私のスマホ持って買いに行ってしまいました。」
「あ~、そゆことね。クーポンか。」
「まぁ、お金は出してくれるって。」
「へぇ~、まぁ、私もやけど。」
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
俺にはロシア人ハーフの許嫁がいるらしい。
夜兎ましろ
青春
高校入学から約半年が経ったある日。
俺たちのクラスに転入生がやってきたのだが、その転入生は俺――雪村翔(ゆきむら しょう)が幼い頃に結婚を誓い合ったロシア人ハーフの美少女だった……!?
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
脅され彼女~可愛い女子の弱みを握ったので脅して彼女にしてみたが、健気すぎて幸せにしたいと思った~
みずがめ
青春
陰キャ男子が後輩の女子の弱みを握ってしまった。彼女いない歴=年齢の彼は後輩少女に彼女になってくれとお願いする。脅迫から生まれた恋人関係ではあったが、彼女はとても健気な女の子だった。
ゲス男子×健気女子のコンプレックスにまみれた、もしかしたら純愛になるかもしれないお話。
※この作品は別サイトにも掲載しています。
※表紙イラストは、あっきコタロウさんに描いていただきました。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
切り札の男
古野ジョン
青春
野球への未練から、毎日のようにバッティングセンターに通う高校一年生の久保雄大。
ある日、野球部のマネージャーだという滝川まなに野球部に入るよう頼まれる。
理由を聞くと、「三年の兄をプロ野球選手にするため、少しでも大会で勝ち上がりたい」のだという。
そんな簡単にプロ野球に入れるわけがない。そう思った久保は、つい彼女と口論してしまう。
その結果、「兄の球を打ってみろ」とけしかけられてしまった。
彼はその挑発に乗ってしまうが……
小説家になろう・カクヨム・ハーメルンにも掲載しています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
先輩に振られた。でも、いとこと幼馴染が結婚したいという想いを伝えてくる。俺を振った先輩は、間に合わない。恋、デレデレ、甘々でラブラブな青春。
のんびりとゆっくり
青春
俺、海春夢海(うみはるゆめうみ)。俺は高校一年生の時、先輩に振られた。高校二年生の始業式の日、俺は、いとこの春島紗緒里(はるしまさおり)ちゃんと再会を果たす。彼女は、幼い頃もかわいかったが、より一層かわいくなっていた。彼女は、俺に恋している。そして、婚約して結婚したい、と言ってきている。戸惑いながらも、彼女の熱い想いに、次第に彼女に傾いていく俺の心。そして、かわいい子で幼馴染の夏森寿々子(なつもりすずこ)ちゃんも、俺と婚約して結婚してほしい、という気持ちを伝えてきた。先輩は、その後、付き合ってほしいと言ってきたが、間に合わない。俺のデレデレ、甘々でラブラブな青春が、今始まろうとしている。この作品は、「小説家になろう」様「カクヨム」様にも投稿しています。「小説家になろう」様「カクヨム」様への投稿は、「先輩に振られた俺。でも、その後、いとこと幼馴染が婚約して結婚したい、という想いを一生懸命伝えてくる。俺を振った先輩が付き合ってほしいと言ってきても、間に合わない。恋、デレデレ、甘々でラブラブな青春。」という題名でしています。
優秀賞受賞作【スプリンターズ】少女達の駆ける理由
棚丘えりん
青春
(2022/8/31)アルファポリス・第13回ドリーム小説大賞で優秀賞受賞、読者投票2位。
(2022/7/28)エブリスタ新作セレクション(編集部からオススメ作品をご紹介!)に掲載。
女子短距離界に突如として現れた、孤独な天才スプリンター瑠那。
彼女への大敗を切っ掛けに陸上競技を捨てた陽子。
高校入学により偶然再会した二人を中心に、物語は動き出す。
「一人で走るのは寂しいな」
「本気で走るから。本気で追いかけるからさ。勝負しよう」
孤独な中学時代を過ごし、仲間とリレーを知らない瑠那のため。
そして儚くも美しい瑠那の走りを間近で感じるため。
陽子は挫折を乗り越え、再び心を燃やして走り出す。
待ち受けるのは個性豊かなスプリンターズ(短距離選手達)。
彼女達にもまた『駆ける理由』がある。
想いと想いをスピードの世界でぶつけ合う、女子高生達のリレーを中心とした陸上競技の物語。
陸上部って結構メジャーな部活だし(プロスポーツとしてはマイナーだけど)昔やってたよ~って人も多そうですよね。
それなのに何故! どうして!
陸上部、特に短距離を舞台にした小説はこんなにも少ないんでしょうか!
というか少ないどころじゃなく有名作は『一瞬の風になれ』しかないような状況。
嘘だろ~全国の陸上ファンは何を読めばいいんだ。うわーん。
ということで、書き始めました。
陸上競技って、なかなか結構、面白いんですよ。ということが伝われば嬉しいですね。
表紙は荒野羊仔先生(https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/520209117)が描いてくれました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる