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セナカヲ
私は入学式②
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「ほんまに行かんくてよかったんか?別に俺たち行ってもいいねんで。」
「なぁ、バカ兄。ほかのみんなはお父さんとかお母さんとか来てるのに、私はバカ兄だけとか。あっ、桜さんはむしろって感じやけど、バカ兄はなんか嫌に決まってるやん。」
本当はバカ兄に来てほしかった。けど、私がずっとこんな態度をとってる手前、絶対に「来て」とか言えない。
「だから、真奈のお母さんに頼んでるからあとで貰って。」
「うい。」
朝食を終えて、皿を台所に持っていく。今日の朝食当番はバカ兄だから、あとは任せることにしよう。
私は歯を磨いて、もう一度髪が崩れてないかチェックする。すると、インターホンが鳴った。真奈が来たようだ。
「おはようございます!由良先輩!」
「おはよう真奈ちゃん。制服似合ってるで。」
「ありがとうございます!」
真奈は狙ってか知らないけど、私と同じハーフアップにしていた。
「杏もおはよ!それに、桜さん?はじめまして。木美野真奈です。杏とはスクール時代からの幼なじみで。」
「はじめまして。久志の家で居候している彼女の有田桜です。これからもよろしくね。」
「はい!」
桜さんは真奈に笑顔を向ける。現在の最高学年のマドンナの天使のような微笑みに、真奈は顔を赤らめていた。
バカ兄はその横で真奈のお母さんに挨拶していた。変なこと吹き込んだりしてないよね。あとでしれっと聞いておこう。あっ、スマホ出した。連絡先交換するつもりだ。まぁ、あとで写真貰うってことになってるからね。
「じゃあ行ってきまーす!」
「おう。事故んなよ。」
「誰が事故るか!?」
バカ兄に冗談交じりに送り出されて、思わずいつもの反応をしてしまう。そんな私たちを見て真奈は笑っていた。
「何さ?」
「いや、話で聞いてるより仲良いんやなって思って。ね、母さん。」
「まぁ、確かに。真奈の話聞いてる感じとは違うわ。完全にブラコンでツンデレ属性。そんでもってこんなに可愛いとか、主人公の妹とかそんな感じしかせーへんねんけど。」
「ううぅぅぅ…」
恥ずかしくなって顔を隠してしまう。この2人、私の事弄ぶの得意すぎる。
「それに、桜さんめっちゃ可愛かった!」
「でしょでしょー!あんなに可愛くて、気遣いも出来て、ご飯も美味しくて、頭もいいとか完璧すぎる!バカ兄にはもったいないくらい。」
周りの目なんか気にせずに、嬉しくてつい声が大きくなってしまう。歩いていくサラリーマンの人たちは全く気にしていないが、真奈と真奈のお母さんはニヤニヤしている。
私は恥ずかしくて顔を伏せた。
「なぁ、バカ兄。ほかのみんなはお父さんとかお母さんとか来てるのに、私はバカ兄だけとか。あっ、桜さんはむしろって感じやけど、バカ兄はなんか嫌に決まってるやん。」
本当はバカ兄に来てほしかった。けど、私がずっとこんな態度をとってる手前、絶対に「来て」とか言えない。
「だから、真奈のお母さんに頼んでるからあとで貰って。」
「うい。」
朝食を終えて、皿を台所に持っていく。今日の朝食当番はバカ兄だから、あとは任せることにしよう。
私は歯を磨いて、もう一度髪が崩れてないかチェックする。すると、インターホンが鳴った。真奈が来たようだ。
「おはようございます!由良先輩!」
「おはよう真奈ちゃん。制服似合ってるで。」
「ありがとうございます!」
真奈は狙ってか知らないけど、私と同じハーフアップにしていた。
「杏もおはよ!それに、桜さん?はじめまして。木美野真奈です。杏とはスクール時代からの幼なじみで。」
「はじめまして。久志の家で居候している彼女の有田桜です。これからもよろしくね。」
「はい!」
桜さんは真奈に笑顔を向ける。現在の最高学年のマドンナの天使のような微笑みに、真奈は顔を赤らめていた。
バカ兄はその横で真奈のお母さんに挨拶していた。変なこと吹き込んだりしてないよね。あとでしれっと聞いておこう。あっ、スマホ出した。連絡先交換するつもりだ。まぁ、あとで写真貰うってことになってるからね。
「じゃあ行ってきまーす!」
「おう。事故んなよ。」
「誰が事故るか!?」
バカ兄に冗談交じりに送り出されて、思わずいつもの反応をしてしまう。そんな私たちを見て真奈は笑っていた。
「何さ?」
「いや、話で聞いてるより仲良いんやなって思って。ね、母さん。」
「まぁ、確かに。真奈の話聞いてる感じとは違うわ。完全にブラコンでツンデレ属性。そんでもってこんなに可愛いとか、主人公の妹とかそんな感じしかせーへんねんけど。」
「ううぅぅぅ…」
恥ずかしくなって顔を隠してしまう。この2人、私の事弄ぶの得意すぎる。
「それに、桜さんめっちゃ可愛かった!」
「でしょでしょー!あんなに可愛くて、気遣いも出来て、ご飯も美味しくて、頭もいいとか完璧すぎる!バカ兄にはもったいないくらい。」
周りの目なんか気にせずに、嬉しくてつい声が大きくなってしまう。歩いていくサラリーマンの人たちは全く気にしていないが、真奈と真奈のお母さんはニヤニヤしている。
私は恥ずかしくて顔を伏せた。
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