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アケボノ
カエリ
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「じゃあ新千歳空港までレッツゴー!」
バスガイドの人がそう言う。がもうクラスのみんなは何も聞いていない。それもそのはず。後ろの方の席ではもっと面白いことをしていた。
「賀屋早くしろって!」
「分かった分かった。」
クラスのムードメーカー賀屋くんが持って帰ってきたのは恋みくじ。100%当たるとか書いてあるやつだ。
「あなたの後ろにいるかも。やってさ。」
「後ろ…」
ちなみに賀屋くんはバスの1番後ろの席。そして、クラスでも1番後ろの席だ。
「いねぇってよ!」
「お前に運命の人はいねぇなぁ!」
「うるせぇ!」
そんな感じで新千歳空港に向かってバスは進んでいく。
新千歳空港直前になって目覚めた。いつの間にか寝てしまっていたようだ。でも、周りもほぼ全員寝てるし。
「音羽、おはよ。肩痛くなかった?」
「大丈夫大丈夫。」
私は寝ている間に音羽にもたれかかってしまっていたようで、起きたら音羽の顔がすぐそこにあってびっくりした。
手分けして全員を起こしていると、大きな建物が見えてきた。新千歳空港だ。
「もう終わりかぁ。」
「楽しかったなぁ。」
外に出る準備をしながら口々に呟く。もうここにいられるのも数時間しかない。最後の最後まで全力で楽しまないと。
新千歳空港の中は、外国人ばかりだった。
「ここであと2時間。長すぎる。こんなけ待つんやったらもうちょっと小樽いたかったわ。」
「それな。」
座って待機しながら、回ってきた軽食をつまむ。さっき結構食べたからもうあんまりいらないんだけど。
でも喋っていたら案外時間は早く進むものだ。すぐに呼び出されて保安所を通った。クラスごとに固まって並んで、搭乗ゲートが開くのを待つ。
搭乗ゲートが開いて、まず一般のお客さんが乗り込むのを待ったあと、私たちも乗り込む。4日過ごしたこの北海道ともお別れだ。席に座って隣の音羽を見る。もう寝ようとしていた。
ぼーっと前を見ていると、乗り込んできた久志を見つけた。
(後でな。)
そう口パクで言ってくる。帰ろう。あの家に。
バスガイドの人がそう言う。がもうクラスのみんなは何も聞いていない。それもそのはず。後ろの方の席ではもっと面白いことをしていた。
「賀屋早くしろって!」
「分かった分かった。」
クラスのムードメーカー賀屋くんが持って帰ってきたのは恋みくじ。100%当たるとか書いてあるやつだ。
「あなたの後ろにいるかも。やってさ。」
「後ろ…」
ちなみに賀屋くんはバスの1番後ろの席。そして、クラスでも1番後ろの席だ。
「いねぇってよ!」
「お前に運命の人はいねぇなぁ!」
「うるせぇ!」
そんな感じで新千歳空港に向かってバスは進んでいく。
新千歳空港直前になって目覚めた。いつの間にか寝てしまっていたようだ。でも、周りもほぼ全員寝てるし。
「音羽、おはよ。肩痛くなかった?」
「大丈夫大丈夫。」
私は寝ている間に音羽にもたれかかってしまっていたようで、起きたら音羽の顔がすぐそこにあってびっくりした。
手分けして全員を起こしていると、大きな建物が見えてきた。新千歳空港だ。
「もう終わりかぁ。」
「楽しかったなぁ。」
外に出る準備をしながら口々に呟く。もうここにいられるのも数時間しかない。最後の最後まで全力で楽しまないと。
新千歳空港の中は、外国人ばかりだった。
「ここであと2時間。長すぎる。こんなけ待つんやったらもうちょっと小樽いたかったわ。」
「それな。」
座って待機しながら、回ってきた軽食をつまむ。さっき結構食べたからもうあんまりいらないんだけど。
でも喋っていたら案外時間は早く進むものだ。すぐに呼び出されて保安所を通った。クラスごとに固まって並んで、搭乗ゲートが開くのを待つ。
搭乗ゲートが開いて、まず一般のお客さんが乗り込むのを待ったあと、私たちも乗り込む。4日過ごしたこの北海道ともお別れだ。席に座って隣の音羽を見る。もう寝ようとしていた。
ぼーっと前を見ていると、乗り込んできた久志を見つけた。
(後でな。)
そう口パクで言ってくる。帰ろう。あの家に。
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