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アケボノ
ルスツ⑱
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何やら騒いでいるI組を見ながら、音羽ちゃんに近づいた。
「お土産、一緒に買いに行かへん?」
「うおっ!カレンか。突然やな。」
「ごめんごめん。ちゃんとしたら良かったな。それで、お土産買いに行かへん?」
「ん~…」
音羽ちゃんは一度小倉さんの顔を見る。小倉さんはどうぞって感じの顔になった。
「行こ。」
「うん。じゃあ後でな。」
そう言って自分の席に戻る。うちの班はもう食べ終わっていて、テーブルは片付いていた。
「もう用事は終わったか?」
「まあな。」
一応自分の部屋のやつには今日することは伝えている。だから、結果報告とかしないとあかんねんけどな。
3人で一緒に部屋に戻って、そしてベッドにダイブした。
「誘ったんやろ。いい加減覚悟決めろって。」
「『緊張して何も言えませんでした』はないからな。」
「分かってるって…でも…」
こんなことすんの初めてやねんから。しゃーないやん。
そんなことを考えていたら上から何かが乗っかるような感覚がする。
「なんや航太。」
「元気づけや。」
「なんでやねん。」
「…俺はなぁ、誘えてねぇんだよ!だから恨みたっぷりの元気づけをしてやる。せいぜい背中押してやるから足引っ張られるぐらい耐えろ!」
航太はこの修学旅行で話すようになったクラスのカースト上位のやつだ。でも、自分みたいなカースト下位のやつにもフランクに接してくれる。そんなやつ。
そんな航太が背中を押してくれる(笑)んだから、しっかりとしないとな。
「そんでいつどこで会うことになったんだ?」
「あっ!」
そういや全くそんな相談をしていなかった。一度音羽ちゃんとのトーク画面を開くと、その瞬間に音羽ちゃんからメッセージが来た。
「『どこで集まる?』か。お前ら本当に通じあってんねんな。」
「上に乗っかってんのを最大限に使うな。」
「ごめんねぇ~!」
自分はとりあえず『変な歌歌ってる人形の前』って送った。
「へぇ、そこにするんや。」
「何や。」
「じゃあ告んのはメリーゴーランドの近くか?」
自分は少し吹き出しそうになった。けど、それをちゃんと我慢した。
「図星やったか。」
「…悪いかよ。」
上に乗っている航太は向きを変えて、俺の上に寝転がった。
「重い。」
「重くないぞ。重いけど。」
「何やねんそれ。」
もうどうでも良くなって、自分はスマホを置いて、枕に頭を沈めた。そのままスーハーと呼吸をする。
「まあ頑張れや。」
「おう。」
こういう日に、こいつらと一緒の部屋になって良かった。
「お土産、一緒に買いに行かへん?」
「うおっ!カレンか。突然やな。」
「ごめんごめん。ちゃんとしたら良かったな。それで、お土産買いに行かへん?」
「ん~…」
音羽ちゃんは一度小倉さんの顔を見る。小倉さんはどうぞって感じの顔になった。
「行こ。」
「うん。じゃあ後でな。」
そう言って自分の席に戻る。うちの班はもう食べ終わっていて、テーブルは片付いていた。
「もう用事は終わったか?」
「まあな。」
一応自分の部屋のやつには今日することは伝えている。だから、結果報告とかしないとあかんねんけどな。
3人で一緒に部屋に戻って、そしてベッドにダイブした。
「誘ったんやろ。いい加減覚悟決めろって。」
「『緊張して何も言えませんでした』はないからな。」
「分かってるって…でも…」
こんなことすんの初めてやねんから。しゃーないやん。
そんなことを考えていたら上から何かが乗っかるような感覚がする。
「なんや航太。」
「元気づけや。」
「なんでやねん。」
「…俺はなぁ、誘えてねぇんだよ!だから恨みたっぷりの元気づけをしてやる。せいぜい背中押してやるから足引っ張られるぐらい耐えろ!」
航太はこの修学旅行で話すようになったクラスのカースト上位のやつだ。でも、自分みたいなカースト下位のやつにもフランクに接してくれる。そんなやつ。
そんな航太が背中を押してくれる(笑)んだから、しっかりとしないとな。
「そんでいつどこで会うことになったんだ?」
「あっ!」
そういや全くそんな相談をしていなかった。一度音羽ちゃんとのトーク画面を開くと、その瞬間に音羽ちゃんからメッセージが来た。
「『どこで集まる?』か。お前ら本当に通じあってんねんな。」
「上に乗っかってんのを最大限に使うな。」
「ごめんねぇ~!」
自分はとりあえず『変な歌歌ってる人形の前』って送った。
「へぇ、そこにするんや。」
「何や。」
「じゃあ告んのはメリーゴーランドの近くか?」
自分は少し吹き出しそうになった。けど、それをちゃんと我慢した。
「図星やったか。」
「…悪いかよ。」
上に乗っている航太は向きを変えて、俺の上に寝転がった。
「重い。」
「重くないぞ。重いけど。」
「何やねんそれ。」
もうどうでも良くなって、自分はスマホを置いて、枕に頭を沈めた。そのままスーハーと呼吸をする。
「まあ頑張れや。」
「おう。」
こういう日に、こいつらと一緒の部屋になって良かった。
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