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アケボノ
ルスツ⑮
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今日の昼飯はゲレンデ内にあるカフェだ。イーストマウンテンにあるカフェは2つ。そのうちの1つだから、やはり人が多く、どのルートを通ってきたのだろうか、中級者組も来ていた。俺たちはあの写真撮影からまだ数本滑っていたからその間にここまで降りたのだろう。
「あっ。」
「『あっ』って何やねん。久しぶりの友人との再会に喜びの感情はねぇんか?」
「ん?どした由良。誰かいるのか?…あっ。」
「お前もかよ、倫也。」
そこに並んでいたのは奏だった。その横には当たり前のように楓がいる。たまたま同じタイミングに入ったとしても、そんな偶然あるんだな。
「そっちは随分と楽しんでるようだな。」
「まぁな。って何で知ってんねん。」
「賀屋のこれやん。」
何の躊躇もなくスマホを取り出した奏は、賀屋の投稿を見せる。それはゴンドラの中のやつだった。
「あれを撮らずに何を撮る?な?」
「おうよ。」
俺たちはラーメンの列に並んで、順番が来るのを待つ。
「そっちは今から?」
「俺たちは、あ~地図の1番左んとこまで行くと思う。」
「私たちも一緒かな?スキーは?」
「たぶんそこまで。じゃあ会うかもな。」
「せやな。」
そして順番が回ってきた。
「ご注文は?」
『味噌ラーメン、半チャーハンセットで!』
席に戻ってみると、まだあまり揃っていなかった。
「あいつら遅ぇな。早く滑りたいのに。」
「それな。まだ体力余ってるから早よ滑りたいわ。」
白野と隣に座って、箸を割る。
「先食べとくか。」
「せやな。」
手を合わせて、「いただきます」といい、食べ始める。そして改めて感じた。
「やっぱゲレンデは麺系やな。」
「口に出てるぞ。たしかにそうやけど。」
食べているとカレンが最初に戻ってきた。
「なんだ…それ…」
「ん?普通に1番高いメニューやで。これ全部ホタテなんやと。」
持ってきたのはホタテがゴロゴロしているオムライスだった。明らかに俺たちのやつよりは高い。絶対に高い。
「美味そうやな。」
「贅沢なもん食いはるなぁ。」
もうほぼ食べ終わっているが、腹五分目といったところ。もう少し腹を膨らませたい。
「「………」」
「そんな目で見つめられても絶対やらんからな。」
「ちぇっ。」
「くそっ。」
次第に全員帰ってきて、それぞれの昼飯を食べ始めた。このメンバーで過ごすのもあと数時間だけ。そんな風に思うとなんか終わるんだなって感じる。あと1日以上あるのに。
「トイレ行ってくるわ。」
「俺も。」
なんか泣きそうになって、俺はトイレに逃げ込んだ。
「あっ。」
「『あっ』って何やねん。久しぶりの友人との再会に喜びの感情はねぇんか?」
「ん?どした由良。誰かいるのか?…あっ。」
「お前もかよ、倫也。」
そこに並んでいたのは奏だった。その横には当たり前のように楓がいる。たまたま同じタイミングに入ったとしても、そんな偶然あるんだな。
「そっちは随分と楽しんでるようだな。」
「まぁな。って何で知ってんねん。」
「賀屋のこれやん。」
何の躊躇もなくスマホを取り出した奏は、賀屋の投稿を見せる。それはゴンドラの中のやつだった。
「あれを撮らずに何を撮る?な?」
「おうよ。」
俺たちはラーメンの列に並んで、順番が来るのを待つ。
「そっちは今から?」
「俺たちは、あ~地図の1番左んとこまで行くと思う。」
「私たちも一緒かな?スキーは?」
「たぶんそこまで。じゃあ会うかもな。」
「せやな。」
そして順番が回ってきた。
「ご注文は?」
『味噌ラーメン、半チャーハンセットで!』
席に戻ってみると、まだあまり揃っていなかった。
「あいつら遅ぇな。早く滑りたいのに。」
「それな。まだ体力余ってるから早よ滑りたいわ。」
白野と隣に座って、箸を割る。
「先食べとくか。」
「せやな。」
手を合わせて、「いただきます」といい、食べ始める。そして改めて感じた。
「やっぱゲレンデは麺系やな。」
「口に出てるぞ。たしかにそうやけど。」
食べているとカレンが最初に戻ってきた。
「なんだ…それ…」
「ん?普通に1番高いメニューやで。これ全部ホタテなんやと。」
持ってきたのはホタテがゴロゴロしているオムライスだった。明らかに俺たちのやつよりは高い。絶対に高い。
「美味そうやな。」
「贅沢なもん食いはるなぁ。」
もうほぼ食べ終わっているが、腹五分目といったところ。もう少し腹を膨らませたい。
「「………」」
「そんな目で見つめられても絶対やらんからな。」
「ちぇっ。」
「くそっ。」
次第に全員帰ってきて、それぞれの昼飯を食べ始めた。このメンバーで過ごすのもあと数時間だけ。そんな風に思うとなんか終わるんだなって感じる。あと1日以上あるのに。
「トイレ行ってくるわ。」
「俺も。」
なんか泣きそうになって、俺はトイレに逃げ込んだ。
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