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アケボノ
買い出し④
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「いや~、ほんまに似合わんとは。」
「うっせー。」
「普通さ、白って誰でも似合うやん。」
「普通はな。」
「…似合わんかったなぁ~。」
「いい加減口縫うぞ。」
桜はまだケラケラと笑っている。結局黒のやつを買って、Tシャツは別館にあるところで揃えた。修学旅行前に結構使ってしまったが、必要な出費。日頃興味がなかったからか、少し財布が軽くなりすぎた。
時間は12時半過ぎ。少し腹も空いてきて、フードコートに来ている。
「ちょうど席空いててよかったな。」
「お昼時なのに珍しいね。」
ちょうどラーメン屋の前の席が空いていて、そこに陣取った。俺の真後ろで注文だのなんだのかんだのしてるから少し騒がしいが、他に空いているところもないのでしょうがない。
「何食う?」
「塩か醤油かで悩んでる。」
「ラーメンやな。動く気のない奴め。」
「そこにラーメン屋があるから悪いんじゃよ。久志、行ってきて。」
「ええ~っ!」
俺の方が近いからだろうか、「お金はあとで払う」って言って、机に突っ伏した。
仕方なく俺は立ち上がり、真後ろの行列に並ぶ。悩んでいるんなら俺が塩で桜が醤油にしたらいいか。そしたらシェアできるし。
注文して、あの音が鳴る呼び出しの機械を貰って席に戻る。
「何にした?」
「塩と醤油。シェアできるやろ?」
「ないす。」
待ち時間でこれからの計画を立てる。実際今からはノープランだ。もともとプランなんてあるようでないものだったが、今からは本当の白紙。何も決めていない。
「どこ行きたい?」
「もう1回あそこ行っていい?」
「なんか買うん忘れてたんか?」
「うん。久志用の白のトレーナー。」
桜をぎっと睨むと、桜は笑って手を横に振った。
「ってのは嘘で、ネックウォーマー持ってないなって。」
今回の修学旅行2日目と3日目はスキーかスノボの選択講習。そのときはマフラーはダメなので、ネックウォーマーにしないといけない。
「そういや俺も持ってないな。」
「じゃあ行って、そんでどーする?」
「お菓子も買わんと。」
「忘れてた!」
このタイミングであのうるさい音が鳴り始める。
「取りに行ってくるわ。」
「よろしく~!」
「うっせー。」
「普通さ、白って誰でも似合うやん。」
「普通はな。」
「…似合わんかったなぁ~。」
「いい加減口縫うぞ。」
桜はまだケラケラと笑っている。結局黒のやつを買って、Tシャツは別館にあるところで揃えた。修学旅行前に結構使ってしまったが、必要な出費。日頃興味がなかったからか、少し財布が軽くなりすぎた。
時間は12時半過ぎ。少し腹も空いてきて、フードコートに来ている。
「ちょうど席空いててよかったな。」
「お昼時なのに珍しいね。」
ちょうどラーメン屋の前の席が空いていて、そこに陣取った。俺の真後ろで注文だのなんだのかんだのしてるから少し騒がしいが、他に空いているところもないのでしょうがない。
「何食う?」
「塩か醤油かで悩んでる。」
「ラーメンやな。動く気のない奴め。」
「そこにラーメン屋があるから悪いんじゃよ。久志、行ってきて。」
「ええ~っ!」
俺の方が近いからだろうか、「お金はあとで払う」って言って、机に突っ伏した。
仕方なく俺は立ち上がり、真後ろの行列に並ぶ。悩んでいるんなら俺が塩で桜が醤油にしたらいいか。そしたらシェアできるし。
注文して、あの音が鳴る呼び出しの機械を貰って席に戻る。
「何にした?」
「塩と醤油。シェアできるやろ?」
「ないす。」
待ち時間でこれからの計画を立てる。実際今からはノープランだ。もともとプランなんてあるようでないものだったが、今からは本当の白紙。何も決めていない。
「どこ行きたい?」
「もう1回あそこ行っていい?」
「なんか買うん忘れてたんか?」
「うん。久志用の白のトレーナー。」
桜をぎっと睨むと、桜は笑って手を横に振った。
「ってのは嘘で、ネックウォーマー持ってないなって。」
今回の修学旅行2日目と3日目はスキーかスノボの選択講習。そのときはマフラーはダメなので、ネックウォーマーにしないといけない。
「そういや俺も持ってないな。」
「じゃあ行って、そんでどーする?」
「お菓子も買わんと。」
「忘れてた!」
このタイミングであのうるさい音が鳴り始める。
「取りに行ってくるわ。」
「よろしく~!」
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