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アケボノ
グータラ①
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次のoff。楓を誘ってみたらやっぱり『家がいい』って言ってきた。予想はしていたが、やっぱりこれでいいのかと不安になる。
そして次のoff。目を覚ましたら腕の中に楓がいた。
「またやってるし。」
枕元のスマホを見たら8時30分。楓は早く来て俺のベッドで寝たのか。起きて朝飯を作って待つのではなく、結局寝てしまうところが楓クオリティ。でもこんな可愛い寝顔を見せてくれているから、許せる。
試しに頬をつついてみる。柔らかな感触が指から脳に伝わり、俺の脳内ではドーパミンが弾けている。この柔らかさ、たまらん。
「ん」
つつきすぎたのか、楓は声を上げて俺の胸に顔を埋める。一瞬起きたのかとびっくりした。でも、そんな様子は全くない。また規則正しい寝息を立てている。
(ビクッたぁ…)
咄嗟に狸寝入りをしたが、また起きて胸元にいる楓を見た。
(ほんとコイツ髪綺麗よな。)
泳いでいた頃からは黒くなったが、今はチョコレート色とキャラメル色が混ざっている。細くて真っ直ぐな髪は今日は下ろしている。家では基本的にそうで、俺しか見れない姿って少し優越感があったり。
髪を撫でていると、楓が少し顔を上げた。まだ寝ぼけているようで、固まっている。
「おはよ。」
「ん?ん~…」
するとまた俺の胸の中に頭を埋め、寝息を立て始める。楓は朝弱いからな。もう少し寝かしてやるか。
と考えつつも、俺はバッチリ目が覚めているので、早くここから抜け出したい。そして早く朝飯を食べたい。
「ん~、そう~。」
いや、こんなのが腕の中にいるならいいか。もうちょっとグータラしてても。
そして次のoff。目を覚ましたら腕の中に楓がいた。
「またやってるし。」
枕元のスマホを見たら8時30分。楓は早く来て俺のベッドで寝たのか。起きて朝飯を作って待つのではなく、結局寝てしまうところが楓クオリティ。でもこんな可愛い寝顔を見せてくれているから、許せる。
試しに頬をつついてみる。柔らかな感触が指から脳に伝わり、俺の脳内ではドーパミンが弾けている。この柔らかさ、たまらん。
「ん」
つつきすぎたのか、楓は声を上げて俺の胸に顔を埋める。一瞬起きたのかとびっくりした。でも、そんな様子は全くない。また規則正しい寝息を立てている。
(ビクッたぁ…)
咄嗟に狸寝入りをしたが、また起きて胸元にいる楓を見た。
(ほんとコイツ髪綺麗よな。)
泳いでいた頃からは黒くなったが、今はチョコレート色とキャラメル色が混ざっている。細くて真っ直ぐな髪は今日は下ろしている。家では基本的にそうで、俺しか見れない姿って少し優越感があったり。
髪を撫でていると、楓が少し顔を上げた。まだ寝ぼけているようで、固まっている。
「おはよ。」
「ん?ん~…」
するとまた俺の胸の中に頭を埋め、寝息を立て始める。楓は朝弱いからな。もう少し寝かしてやるか。
と考えつつも、俺はバッチリ目が覚めているので、早くここから抜け出したい。そして早く朝飯を食べたい。
「ん~、そう~。」
いや、こんなのが腕の中にいるならいいか。もうちょっとグータラしてても。
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