429 / 724
ミカヅキ
辿って
しおりを挟む
枚方市で特急に乗り換えて京都に入る。改装された京都競馬場を横目に京都の街の中に入っていく。そして丹波橋で下車。乗り換えて京都駅に向かった。
少し時間があるので、ここからの旅のお供を買うことにする。コンビニでスナックサンドとコーヒーを買う。そういえば桜が来てから初めて作った朝ごはんはホットサンドだった。あれから俺たちは1度も朝ごはんを欠かすことがなかった。朝昼兼用で食べたときは別として。ということは朝ごはんの数だけ同じ日々を過ごしてきたということになるな。
「我ながらわざとらしいこじつけだ。」
そう笑ってパンを1口かじる。
『0番線にサンダーバード金沢行きが到着します』
これに乗ったらいよいよ近畿からもおさらばだ。コーヒーを飲み、電車の到着を待つ。しばらくしたら入線してきた。ちょうど1人席が予約できたので、そこに座る。窓枠にコーヒーを置けば俺の城の完成だ。
発車した電車は琵琶湖の西側を通って北陸を目指していく。たまに見える琵琶湖を肴に飲むコーヒーはなかなかだ。これが早朝だったらもっと景色がよかったと思うが、その時間は基本的に座れないらしかったので諦めた。
次第に景色は白くなっていく。スマホの地図で現在地を確認したらなかなか上の方まで来ていた。マキノくらいだろうか。ここまで来ると京都や大阪とは全く別だ。都会の寒さから解放されて、雪国の寒さが襲ってくる。今は電車の中だから分からないが、敦賀で外に出たときが本当に恐ろしい。
敦賀に着いたら本当に別世界だった。見渡す限りの白。もう昼過ぎなのに暖かくない?いや、雪の湿度で暖かく感じる。試しに気温を調べてみた。
「枚方の方が寒いな。」
なんと最低気温、最高気温共に枚方の方が寒いのだ。そりゃあ暖かく感じるわけだ。
次の電車までは15分あるため、トイレを済ませ、後で面倒くさくなるため1度外に出てきっぷを買う。今からはローカル線の小浜線。ちゃんと単線だ。
たった2両の電車に乗りこみ、空いている席に座る。単線独特の停車時間を味わいながら揺られること1時間。小浜に着いた。
少し時間があるので、ここからの旅のお供を買うことにする。コンビニでスナックサンドとコーヒーを買う。そういえば桜が来てから初めて作った朝ごはんはホットサンドだった。あれから俺たちは1度も朝ごはんを欠かすことがなかった。朝昼兼用で食べたときは別として。ということは朝ごはんの数だけ同じ日々を過ごしてきたということになるな。
「我ながらわざとらしいこじつけだ。」
そう笑ってパンを1口かじる。
『0番線にサンダーバード金沢行きが到着します』
これに乗ったらいよいよ近畿からもおさらばだ。コーヒーを飲み、電車の到着を待つ。しばらくしたら入線してきた。ちょうど1人席が予約できたので、そこに座る。窓枠にコーヒーを置けば俺の城の完成だ。
発車した電車は琵琶湖の西側を通って北陸を目指していく。たまに見える琵琶湖を肴に飲むコーヒーはなかなかだ。これが早朝だったらもっと景色がよかったと思うが、その時間は基本的に座れないらしかったので諦めた。
次第に景色は白くなっていく。スマホの地図で現在地を確認したらなかなか上の方まで来ていた。マキノくらいだろうか。ここまで来ると京都や大阪とは全く別だ。都会の寒さから解放されて、雪国の寒さが襲ってくる。今は電車の中だから分からないが、敦賀で外に出たときが本当に恐ろしい。
敦賀に着いたら本当に別世界だった。見渡す限りの白。もう昼過ぎなのに暖かくない?いや、雪の湿度で暖かく感じる。試しに気温を調べてみた。
「枚方の方が寒いな。」
なんと最低気温、最高気温共に枚方の方が寒いのだ。そりゃあ暖かく感じるわけだ。
次の電車までは15分あるため、トイレを済ませ、後で面倒くさくなるため1度外に出てきっぷを買う。今からはローカル線の小浜線。ちゃんと単線だ。
たった2両の電車に乗りこみ、空いている席に座る。単線独特の停車時間を味わいながら揺られること1時間。小浜に着いた。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
おっぱい揉む?と聞かれたので揉んでみたらよくわからない関係になりました
星宮 嶺
青春
週間、24hジャンル別ランキング最高1位!
ボカロカップ9位ありがとうございました!
高校2年生の太郎の青春が、突然加速する!
片想いの美咲、仲の良い女友達の花子、そして謎めいた生徒会長・東雲。
3人の魅力的な女の子たちに囲まれ、太郎の心は翻弄される!
「おっぱい揉む?」という衝撃的な誘いから始まる、
ドキドキの学園生活。
果たして太郎は、運命の相手を見つけ出せるのか?
笑いあり?涙あり?胸キュン必至?の青春ラブコメ、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる