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ミカヅキ
プレゼント⑤
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次に引くのは奏。拗ねた楓を膝に乗せながら引くみたいだ。
「できればきいのやつが引きたいな。おっ!当たりだ!」
奏が引いたのは狙い通りきいのやつだ。
「よかった、これは刺さる人と刺さらない人で別れるやつやったから、刺さる人に当たって。」
「その発言が少し不安になるんだが。」
きいの発言に怯えながらも、プレゼントの入った紙袋を受け取る奏。中は何か色々入ってそうだ。
「おお!これはありがたい!」
袋を覗いた瞬間に不安そうな顔もすぐに晴れた。
「こちら、おにぎりの具のセットです!加太くんにしか刺さらないものです!」
本当に刺さらない人がいるやつだ。そんなリスクを冒してまでプレゼントを買うとは、きいも結構強くなった?いや、怖いものを知らないだけか。
次に引くのは音羽。そして残ったのが桜に渡す人となる。
「じゃあ引くね。」
音羽が引くとするならば奏のやつか俺のやつ。または杏のやつ。。2分の1だ。
「杏ちゃんでーす!」
「はーい!」
音羽が引いたのは俺のやつではなく杏のやつ。
音羽は杏からプレゼントの入った袋を受け取ると、紐を解いた。よく見たサイズ。何となく中身は推察できる。
「私からは、電気スタンドです!熱くなりにくくて、しかもペン立てつき!どうでしょう!」
「家の明かりだけでやっていたからありがたいです!」
ひとり暮らしの弊害だろうか。おそらくカレンもだから一緒に使うんだろうな。
そして最後は杏。俺か奏のやつだ。
「しょーじきバカ兄のやつは嫌やから加太さんのやつ!やったー!」
兄としては許し難い発言が少しあった気がするが、クリスマスだし少しは許してやろう。
「俺からは、杏ちゃんにはありがたいやつかな?」
そんな奏のプレゼントを杏は開ける。中にあったのは今欲しいあれだった。
「ホットアイマスクだぁ!」
最近目の疲れで目頭をよく押えるようになっていた杏には最高の品だ。
「ありがとうございます!」
杏は奏にお礼を言うと、奏は恥ずかしそうに笑った。
そうして決まった俺のプレゼントの贈り先。桜と俺は交換ってことになった。
「じゃあ俺のプレゼントは桜の机の上に置いてくるわ。」
そう言って席を立つ。桜の部屋に入るのはいつぶりだろう。いなくなってからは入ってなかったな。
中に入って机の上にプレゼントを置く。前と何も変わっていない風景だ。でも、ゴミ箱の中だけが変だった。少し溜まっていたのだ。桜の性格上そんなのするわけが無い。そして1枚のはがきを見つけた。
「できればきいのやつが引きたいな。おっ!当たりだ!」
奏が引いたのは狙い通りきいのやつだ。
「よかった、これは刺さる人と刺さらない人で別れるやつやったから、刺さる人に当たって。」
「その発言が少し不安になるんだが。」
きいの発言に怯えながらも、プレゼントの入った紙袋を受け取る奏。中は何か色々入ってそうだ。
「おお!これはありがたい!」
袋を覗いた瞬間に不安そうな顔もすぐに晴れた。
「こちら、おにぎりの具のセットです!加太くんにしか刺さらないものです!」
本当に刺さらない人がいるやつだ。そんなリスクを冒してまでプレゼントを買うとは、きいも結構強くなった?いや、怖いものを知らないだけか。
次に引くのは音羽。そして残ったのが桜に渡す人となる。
「じゃあ引くね。」
音羽が引くとするならば奏のやつか俺のやつ。または杏のやつ。。2分の1だ。
「杏ちゃんでーす!」
「はーい!」
音羽が引いたのは俺のやつではなく杏のやつ。
音羽は杏からプレゼントの入った袋を受け取ると、紐を解いた。よく見たサイズ。何となく中身は推察できる。
「私からは、電気スタンドです!熱くなりにくくて、しかもペン立てつき!どうでしょう!」
「家の明かりだけでやっていたからありがたいです!」
ひとり暮らしの弊害だろうか。おそらくカレンもだから一緒に使うんだろうな。
そして最後は杏。俺か奏のやつだ。
「しょーじきバカ兄のやつは嫌やから加太さんのやつ!やったー!」
兄としては許し難い発言が少しあった気がするが、クリスマスだし少しは許してやろう。
「俺からは、杏ちゃんにはありがたいやつかな?」
そんな奏のプレゼントを杏は開ける。中にあったのは今欲しいあれだった。
「ホットアイマスクだぁ!」
最近目の疲れで目頭をよく押えるようになっていた杏には最高の品だ。
「ありがとうございます!」
杏は奏にお礼を言うと、奏は恥ずかしそうに笑った。
そうして決まった俺のプレゼントの贈り先。桜と俺は交換ってことになった。
「じゃあ俺のプレゼントは桜の机の上に置いてくるわ。」
そう言って席を立つ。桜の部屋に入るのはいつぶりだろう。いなくなってからは入ってなかったな。
中に入って机の上にプレゼントを置く。前と何も変わっていない風景だ。でも、ゴミ箱の中だけが変だった。少し溜まっていたのだ。桜の性格上そんなのするわけが無い。そして1枚のはがきを見つけた。
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