425 / 773
ミカヅキ
プレゼント④
しおりを挟む
「プレゼント交換~!パフパフパフ~!」
クリパも盛り上がってきて、プレゼント交換をすることになった。
「じゃあ去年も使ったこのくじ引きを引いていって!今回は場所を貸し出してくれているQから!」
去年と同じように奏のスマホのアプリでくじを引いていく。俺からということは5分の1で同様に確からしいということだ。
スワイプして出た名前は…
「桜だな。」
「桜。」
「桜やな。」
「えっ?桜?」
奏が設定を帰るのを忘れていたみたいで、去年の設定のまんまやってしまったようだ。
「まぁいいんじゃね?桜は後から買うってことで。」
奏がそう言う。確かに帰ってくるんだからそれでいいのだ。
次に引くのはきい。
「じゃあ行くよ~!あっ!楓だ!」
「私のか~。刺さってくれたらいいんだけど。」
「えっ?そういう系?」
「嘘嘘、はいどーぞ。」
楓から赤い袋が渡される。サイズはそこまで大きくないが、少し平べったいような丸っこいような。
「ありがと~!開けていい?」
「どーぞ。」
袋から出てきたのは白いパーカーだ。しかもサイズは大きめ。きいが着たらブカブカ…オーバーサイズってやつか。
「とりあえず着てみるね。」
きいが頭から被って着ると案の定ダボッとしている。だけど、袖から手を出したらなかなかいい感じだ。
「あったか。修学旅行はこれで行こうかな?」
「いいんちゃう。どうせ北の大地やから寒いし。」
きいはさすがに部屋では暑かったのか、脱いで大事そうに畳んだ。
次は楓。
「私は誰のが当たるかな~?ってことで引きましたのは音羽!」
「はいはい、じゃあこれね。」
「ちょっと味気ないって!メリクリ~!とかないん?」
「めりくりー!」
少し不服そうにしながらも、緑の紙で包装された少し大きめの箱を受け取る。見た感じ少し重そうだ。
「何かな何かな~!」
ウキウキしながら箱を開ける楓を音羽はニヤニヤして見ている。これは何かやったのか。
すると、楓の表情がいきなり死んだ。曇ったとかではない。死んだ。
「私からのプレゼントは、数II復習セットでーす!」
さっきまでとは逆で、音羽のテンションがぶち上がっている。数IIなら全員履修してるし、別に問題ない。こんなテンションってことは中身がヤバいのか。
「音羽、どんなレベル入れたん?」
「知りたいなら覗いてみれば?さすがのQもやばいことが分かるから。」
そう言われて箱を覗いてみると、青やったり赤やったり黒やったりするやつが全種類。さすがの俺でも吐き気を覚える。
「楓、ファイト!」
「あ~~~~!」
クリパも盛り上がってきて、プレゼント交換をすることになった。
「じゃあ去年も使ったこのくじ引きを引いていって!今回は場所を貸し出してくれているQから!」
去年と同じように奏のスマホのアプリでくじを引いていく。俺からということは5分の1で同様に確からしいということだ。
スワイプして出た名前は…
「桜だな。」
「桜。」
「桜やな。」
「えっ?桜?」
奏が設定を帰るのを忘れていたみたいで、去年の設定のまんまやってしまったようだ。
「まぁいいんじゃね?桜は後から買うってことで。」
奏がそう言う。確かに帰ってくるんだからそれでいいのだ。
次に引くのはきい。
「じゃあ行くよ~!あっ!楓だ!」
「私のか~。刺さってくれたらいいんだけど。」
「えっ?そういう系?」
「嘘嘘、はいどーぞ。」
楓から赤い袋が渡される。サイズはそこまで大きくないが、少し平べったいような丸っこいような。
「ありがと~!開けていい?」
「どーぞ。」
袋から出てきたのは白いパーカーだ。しかもサイズは大きめ。きいが着たらブカブカ…オーバーサイズってやつか。
「とりあえず着てみるね。」
きいが頭から被って着ると案の定ダボッとしている。だけど、袖から手を出したらなかなかいい感じだ。
「あったか。修学旅行はこれで行こうかな?」
「いいんちゃう。どうせ北の大地やから寒いし。」
きいはさすがに部屋では暑かったのか、脱いで大事そうに畳んだ。
次は楓。
「私は誰のが当たるかな~?ってことで引きましたのは音羽!」
「はいはい、じゃあこれね。」
「ちょっと味気ないって!メリクリ~!とかないん?」
「めりくりー!」
少し不服そうにしながらも、緑の紙で包装された少し大きめの箱を受け取る。見た感じ少し重そうだ。
「何かな何かな~!」
ウキウキしながら箱を開ける楓を音羽はニヤニヤして見ている。これは何かやったのか。
すると、楓の表情がいきなり死んだ。曇ったとかではない。死んだ。
「私からのプレゼントは、数II復習セットでーす!」
さっきまでとは逆で、音羽のテンションがぶち上がっている。数IIなら全員履修してるし、別に問題ない。こんなテンションってことは中身がヤバいのか。
「音羽、どんなレベル入れたん?」
「知りたいなら覗いてみれば?さすがのQもやばいことが分かるから。」
そう言われて箱を覗いてみると、青やったり赤やったり黒やったりするやつが全種類。さすがの俺でも吐き気を覚える。
「楓、ファイト!」
「あ~~~~!」
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
鷹鷲高校執事科
三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。
東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。
物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。
各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。
表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる