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バイバイ
体育祭Ⅱ④
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ついに私の番。プログラム3番、借人競走だ。ルールはいたってオーソドックスなもの。封筒の中の紙に書かれたお題に合う人を見つける。ただそれだけだ。どうしてもいない場合に限って取替が可能である。まぁ、実行委員がそんなお題を出すわけがないから、そんなことはするはずがないだろう。あともう1つのルールが、競技に出場する生徒からを借りるのは出来ない。
「ねぇ、さくちゃん。もしさ『幼馴染』とかやったらどうすんの?」
「どうしようかねぇ~。」
もしそんなお題だったら…心当たりがない訳では無いけど、いきなり「幼馴染やで!」とか言って話しかけるのは嫌やし。そもそも、あんまり喋りたくないし。もしそうならやけど。
「それこそゆーちゃんは?」
「私は諦めてお題を変えるかな?探すので無駄に時間使いたくないし。」
召集場所で座りながらそんな話をしていると、ルール説明が始まる。たしか、体育祭委員長やったっけ?いかにもスポーツマンみたいな先輩が喋っている。
「ふぅ~、ギリギリセーフ!」
「いや、アウトやと思うで、きい。」
「よぉーっす!」
召集がほぼ終わってからきいがやってくる。その後ろからはゆっくりと歩いてくる音羽の姿が。
「あぶね。膀胱破裂するところやった。」
「音羽はカレンとの生活に慣れすぎ。もうちょっと慎みなさい。」
「だって、ホンマにバーンってするところやったんやもん。」
2人とも自分が何番目かは覚えていたからか、気付かれないようにそこに入っていく。
「ルールはOKですか?」
『はーい!』
「じゃあ、入場です!」
先輩が手を挙げると入場のアナウンスと曲が流れる。曲は『レンカノ』のオープニングテーマ。最高にマッチしているなと笑いながら駆け足で入場。曲が止まってその場に座る。
会場の生徒向けのルール説明の間は少し暇な時間。少しずつ痛くなるお尻を我慢しながら待っていると、やっとルール説明が終わった。
「まずは1年生から!少しのワガママも先輩たちなら聞いてくれるはず!ファイト~!」
会場の主に3年生がごくりと唾を飲む。どうやら、このセリフを放った放送委員も3年生らしいので、おそらく顔は知られているのだろう。それか、中学からの内部組か。どちらにしても、3年生には大きなプレッシャーになったのであろう。
「よーい!」
―パン!
咆号と同時に1年生6人が一斉に走り始めた。
「ねぇ、さくちゃん。もしさ『幼馴染』とかやったらどうすんの?」
「どうしようかねぇ~。」
もしそんなお題だったら…心当たりがない訳では無いけど、いきなり「幼馴染やで!」とか言って話しかけるのは嫌やし。そもそも、あんまり喋りたくないし。もしそうならやけど。
「それこそゆーちゃんは?」
「私は諦めてお題を変えるかな?探すので無駄に時間使いたくないし。」
召集場所で座りながらそんな話をしていると、ルール説明が始まる。たしか、体育祭委員長やったっけ?いかにもスポーツマンみたいな先輩が喋っている。
「ふぅ~、ギリギリセーフ!」
「いや、アウトやと思うで、きい。」
「よぉーっす!」
召集がほぼ終わってからきいがやってくる。その後ろからはゆっくりと歩いてくる音羽の姿が。
「あぶね。膀胱破裂するところやった。」
「音羽はカレンとの生活に慣れすぎ。もうちょっと慎みなさい。」
「だって、ホンマにバーンってするところやったんやもん。」
2人とも自分が何番目かは覚えていたからか、気付かれないようにそこに入っていく。
「ルールはOKですか?」
『はーい!』
「じゃあ、入場です!」
先輩が手を挙げると入場のアナウンスと曲が流れる。曲は『レンカノ』のオープニングテーマ。最高にマッチしているなと笑いながら駆け足で入場。曲が止まってその場に座る。
会場の生徒向けのルール説明の間は少し暇な時間。少しずつ痛くなるお尻を我慢しながら待っていると、やっとルール説明が終わった。
「まずは1年生から!少しのワガママも先輩たちなら聞いてくれるはず!ファイト~!」
会場の主に3年生がごくりと唾を飲む。どうやら、このセリフを放った放送委員も3年生らしいので、おそらく顔は知られているのだろう。それか、中学からの内部組か。どちらにしても、3年生には大きなプレッシャーになったのであろう。
「よーい!」
―パン!
咆号と同時に1年生6人が一斉に走り始めた。
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