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バイバイ
祭囃子③
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「んで、久志はそんな悔しがってるんや。」
「そそ。あ~、思い出すだけでムカつくわ。」
「分からんでもないけど。」
久志は出店で買ったたこせんをバリバリと食べながら、悔しそうな表情を浮かべる。
私と久志は偶然にも休憩時間が被っていたので一緒に回ることになった。このあと久志はきいと回るみたいだから少し嫌だけど。
とりあえずこの1時間は誰にも邪魔されないから、思う存分楽しもう。
「どこから行く?」
「急にノリノリやな。なら、カジノでも行かん?」
「じゃあ、勝負やな。」
まず向かうのは2-Dのカジノに決まった。
2-Dは新宮くんたちのクラス。教室のドアの前に立つと、久志は悪そうな顔を浮かべていた。
「まさかやり返そうとしてる訳ちゃうよな?」
「当たり前やん。」
えっ?どっち?
教室の中は基本的に赤一色。手の付けられない照明以外は全て赤だった。
「やっぱ来たか。」
新宮くんは机を4つ並べたところに陣取っていて、そこにはお盆と木目調に塗った紙コップがある。丁半賭博か。
「もちろん。ここは絶対来るって決めてたからな。」
「ではぜひうちで落として行ってくれ。」
バチバチと音がなりそうな2人の掛け合いに緊張感が高まる。
「あの…とりあえず受付はこちらですので。」
「あっ、すいません。」
受付担当の子がオドオドと声をかける。私たちはチップを10枚受け取って、新宮くんの元に向かった。
私たちが座るのと同時に隣に2人組が座った。
「御浜くん。奇遇やな。」
「そう言う由良こそ。ここ来てたんやな。勝負するか?」
「もちろん。」
どうも久志の知り合いらしく、勝負することになった。その隣にいる彼女らしき子と目が合う。ぺこりと頭を下げられたのでお辞儀を返した。
「壺被せて壺被ります!」
カレンの声がして机を見ると、サイコロは隠されていた。前後に3回押し引きしてそして止めた。
「どっちも!」
その掛け声で賭けの始まりだ。
「由良、分かってるよな。」
「あぁ、もちろん。」
久志は丁に全ベット、相手の子は半に全ベットした。
新宮くんは同額が賭けられていることを確認して、壺を開いた。出目は5と3の丁だった。
「グサンの丁!」
久志はとりあえず賭け金を確保した。
「そそ。あ~、思い出すだけでムカつくわ。」
「分からんでもないけど。」
久志は出店で買ったたこせんをバリバリと食べながら、悔しそうな表情を浮かべる。
私と久志は偶然にも休憩時間が被っていたので一緒に回ることになった。このあと久志はきいと回るみたいだから少し嫌だけど。
とりあえずこの1時間は誰にも邪魔されないから、思う存分楽しもう。
「どこから行く?」
「急にノリノリやな。なら、カジノでも行かん?」
「じゃあ、勝負やな。」
まず向かうのは2-Dのカジノに決まった。
2-Dは新宮くんたちのクラス。教室のドアの前に立つと、久志は悪そうな顔を浮かべていた。
「まさかやり返そうとしてる訳ちゃうよな?」
「当たり前やん。」
えっ?どっち?
教室の中は基本的に赤一色。手の付けられない照明以外は全て赤だった。
「やっぱ来たか。」
新宮くんは机を4つ並べたところに陣取っていて、そこにはお盆と木目調に塗った紙コップがある。丁半賭博か。
「もちろん。ここは絶対来るって決めてたからな。」
「ではぜひうちで落として行ってくれ。」
バチバチと音がなりそうな2人の掛け合いに緊張感が高まる。
「あの…とりあえず受付はこちらですので。」
「あっ、すいません。」
受付担当の子がオドオドと声をかける。私たちはチップを10枚受け取って、新宮くんの元に向かった。
私たちが座るのと同時に隣に2人組が座った。
「御浜くん。奇遇やな。」
「そう言う由良こそ。ここ来てたんやな。勝負するか?」
「もちろん。」
どうも久志の知り合いらしく、勝負することになった。その隣にいる彼女らしき子と目が合う。ぺこりと頭を下げられたのでお辞儀を返した。
「壺被せて壺被ります!」
カレンの声がして机を見ると、サイコロは隠されていた。前後に3回押し引きしてそして止めた。
「どっちも!」
その掛け声で賭けの始まりだ。
「由良、分かってるよな。」
「あぁ、もちろん。」
久志は丁に全ベット、相手の子は半に全ベットした。
新宮くんは同額が賭けられていることを確認して、壺を開いた。出目は5と3の丁だった。
「グサンの丁!」
久志はとりあえず賭け金を確保した。
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