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バイバイ
どこかの話
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「冴那、迎えに来たよ。」
「ありがとう、聡。毎朝ごめんね。」
「気にすんな、俺が好きでやってることだ。」
聡は白い歯を見せてニカッと笑う。何回その笑顔に助けられてきたんだか。
私と聡は所謂幼なじみだ。しかも両親公認の彼氏でもある。私が小学生の頃に1度告白して、その時は振られたが、それから好きになってくれるようにいっぱい頑張った。そして、高校入学と同時に付き合い始めた。
それからと言うものの、私の『初めて』はもちろんあげたし、彼の『初めて』も貰った。ちょっと先の未来くらいなら見えてしまうくらいにいい関係だ。
「明日、テストだらけなんよなぁ。」
「あら可哀想に。私はそんなテスト無いけど。」
「はぁ~、ズルいなぁ~!」
肩を落として歩く彼の肩に手を乗せる。彼は理系、私は文I。彼はI組で、私はA組。校舎の端っこと端っこで、休み時間はあまり行き来できないから、こうして彼と触れ合うのも、朝のこの時間だけだ。
「来年はG組になりたいなぁ。」
「なんで?」
「だって聡と1番近いクラスだから。」
そうやって顔を覗き込んで言うと、彼はぼふんっと音を立てて顔を赤くする。普段は頼れる感じだけどこうやって弱いところもあるのが可愛い。
「かっ!からかうなっ!」
そう言って逃げようとする彼。そのことを見越していたから先に手を繋いで、逃げないように引き止める。そして、その手を引いて、彼にキスをした。
「これで許してくれる?」
「ひゃ、ひゃい!」
子供をからかうのが楽しいのはこういう感覚だからかと1人で納得して、繋いだ手はそのまま、学校に歩みを進める。その隣でとぼとぼ歩いているのは、私の彼氏、御浜聡だ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
この話から第9章スタートです。
お気づきの人はもう気づいてますよね!気づいていない人、もう1度、1年の2学期くらいから読み返してみてください!その方が楽しめます!
「ありがとう、聡。毎朝ごめんね。」
「気にすんな、俺が好きでやってることだ。」
聡は白い歯を見せてニカッと笑う。何回その笑顔に助けられてきたんだか。
私と聡は所謂幼なじみだ。しかも両親公認の彼氏でもある。私が小学生の頃に1度告白して、その時は振られたが、それから好きになってくれるようにいっぱい頑張った。そして、高校入学と同時に付き合い始めた。
それからと言うものの、私の『初めて』はもちろんあげたし、彼の『初めて』も貰った。ちょっと先の未来くらいなら見えてしまうくらいにいい関係だ。
「明日、テストだらけなんよなぁ。」
「あら可哀想に。私はそんなテスト無いけど。」
「はぁ~、ズルいなぁ~!」
肩を落として歩く彼の肩に手を乗せる。彼は理系、私は文I。彼はI組で、私はA組。校舎の端っこと端っこで、休み時間はあまり行き来できないから、こうして彼と触れ合うのも、朝のこの時間だけだ。
「来年はG組になりたいなぁ。」
「なんで?」
「だって聡と1番近いクラスだから。」
そうやって顔を覗き込んで言うと、彼はぼふんっと音を立てて顔を赤くする。普段は頼れる感じだけどこうやって弱いところもあるのが可愛い。
「かっ!からかうなっ!」
そう言って逃げようとする彼。そのことを見越していたから先に手を繋いで、逃げないように引き止める。そして、その手を引いて、彼にキスをした。
「これで許してくれる?」
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子供をからかうのが楽しいのはこういう感覚だからかと1人で納得して、繋いだ手はそのまま、学校に歩みを進める。その隣でとぼとぼ歩いているのは、私の彼氏、御浜聡だ。
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この話から第9章スタートです。
お気づきの人はもう気づいてますよね!気づいていない人、もう1度、1年の2学期くらいから読み返してみてください!その方が楽しめます!
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