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キザムノ
夏の終わりに④
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「「「海の匂いだあぁぁぁぁ!」」」
「「「「うっさいお前ら!」」」」
きいと奏と楓が叫ぶので、久志と新宮くんと音羽と私でしばく。朝イチからこのテンションになれる3人はすごいと思うが、見知らぬおじさんたちの前では迷惑でしかない。ペコペコとお辞儀しながら広く空いているところに陣取って、道具を取り出した。
「Q、こっち見てみろ。」
「ん?」
奏がサングラスをかけて久志に話しかける。いつもと違う雰囲気なので思わず笑いそうだ。
「フッハッハッハッ!」
「そんな似合ってねぇのか?」
「似合ってねぇ。」
うん。確かに似合ってない。顔のサイズとサングラスのサイズのアンバランス感が面白いし、いつも何もかけていないからこその非日常感がいいアクセントになっていて、似合ってない。
でも、久志はそれを言っちゃダメでしょと心の中で久志をシバいておいた。
仕掛けは昨日のうちに買っている。ここは基本的になんでも釣れるが、サビキが好調と聞いていたので、その仕掛けをつける。
私も久志も根釣りをメインフィールドにしている、今回は釣れなくなるまで我慢だ。同じように、奏はショアジギングをメインフィールドにしていて、こちらは投げている。音羽と楓、そしてきい、カレンはエンジョイ勢。サビキが1番楽しいからってずっとサビキをしている感じだ。まぁ、その気持ちは分からんでもない。
情報では朝はアジがあがっているらしい。海面を見ると少し向こうの方から回遊してきているのが見えて、それを待ち伏せるように落とす。すると、ちょうど来た群れの真ん中に入っていて、直後に暴れている感触が伝わってくる。引き上げると、ちゃんと6連していた。
「入れ食いだね、久志。」
「そうだな。っし!俺も6連!」
「私は5だった。」
「きいはまだまだやね。」
「何を~!?」
むーっと睨み合う楓ときい。そうしながらも楓は引き上げていて、
「1、2、3、4、5、6……7?」
「7連してやがる。」
1番下の針に2匹かかっていて、7連していた。
もしかして、楓って……化け物?
「「「「うっさいお前ら!」」」」
きいと奏と楓が叫ぶので、久志と新宮くんと音羽と私でしばく。朝イチからこのテンションになれる3人はすごいと思うが、見知らぬおじさんたちの前では迷惑でしかない。ペコペコとお辞儀しながら広く空いているところに陣取って、道具を取り出した。
「Q、こっち見てみろ。」
「ん?」
奏がサングラスをかけて久志に話しかける。いつもと違う雰囲気なので思わず笑いそうだ。
「フッハッハッハッ!」
「そんな似合ってねぇのか?」
「似合ってねぇ。」
うん。確かに似合ってない。顔のサイズとサングラスのサイズのアンバランス感が面白いし、いつも何もかけていないからこその非日常感がいいアクセントになっていて、似合ってない。
でも、久志はそれを言っちゃダメでしょと心の中で久志をシバいておいた。
仕掛けは昨日のうちに買っている。ここは基本的になんでも釣れるが、サビキが好調と聞いていたので、その仕掛けをつける。
私も久志も根釣りをメインフィールドにしている、今回は釣れなくなるまで我慢だ。同じように、奏はショアジギングをメインフィールドにしていて、こちらは投げている。音羽と楓、そしてきい、カレンはエンジョイ勢。サビキが1番楽しいからってずっとサビキをしている感じだ。まぁ、その気持ちは分からんでもない。
情報では朝はアジがあがっているらしい。海面を見ると少し向こうの方から回遊してきているのが見えて、それを待ち伏せるように落とす。すると、ちょうど来た群れの真ん中に入っていて、直後に暴れている感触が伝わってくる。引き上げると、ちゃんと6連していた。
「入れ食いだね、久志。」
「そうだな。っし!俺も6連!」
「私は5だった。」
「きいはまだまだやね。」
「何を~!?」
むーっと睨み合う楓ときい。そうしながらも楓は引き上げていて、
「1、2、3、4、5、6……7?」
「7連してやがる。」
1番下の針に2匹かかっていて、7連していた。
もしかして、楓って……化け物?
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