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キザムノ
呼び出し④
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俺が買ってきたのはハワイアンなハンバーガーのセットを2つ。飲み物はコーラとオレンジジュースだ。
「飲み物、これでよかったよな。」
「合ってる。ありがと。」
きいはロコモコバーガーを食べ始めて、止まる。
「これ、毎年食べてんだけど、毎年進化してて凄いわ。」
「そうなん?あんま気付かんけど。」
「いや、絶対進化してる。食べてみそ。」
きいは自分の食べかけのところを差し出してきた。一瞬たじろいでしまうが、きいは問題なさそうな顔をしているのでそのまま口へ。
「ん?やっぱり分からん。」
「えぇ~っ!絶対変わったって!」
口を尖らせてそう主張するが、俺の食べかけのところを見て、固まった。
「気づいてなかったんか?」
「ん。」
「取り替える?」
「いや、いい。」
ほんのりと頬が赤くなっているのは、気のせいに…いや、理由が分かりすぎて気のせいとは言えない。ごめん、きい。
さてと、午後の予定だが、決まっていない。
「きい、午後何する?」
「ふえ?」
ポテトをつまみながら午後の予定について話を振る。もちろん、俺は特に行きたいところはない。今は家にある程度のものが揃っているし、服なんてどうでもいい。
「ん~?あっ、また向こう戻るけどいい?」
「いいぞ。どこ行きたいん?」
「アルプス。動きやすい系の服欲しいから。釣りのときの服ないなって思って。」
アルプスとはここに入っているキャンプ用品店のことで、色々なブランドのキャンプ用品がある。その中には当然服もあるわけで、機能性がとてもいい。
「んじゃ、そこ行くか。」
残っているポテトを食べきって、席を立つ。時間的にもちょうど第1弾のお客さんが帰り始めるくらいだった。
連絡橋を渡ってまた3階へ。今日ここに来るのは2回目だ。
店内は森の中のような雰囲気で、中に置いてあるテントがより雰囲気を醸し出している。
きいは早速目に付いた服を片っ端から手に取って、試着室の中に消えていく。
「ひい君、いる?」
「おるで。」
「ちょっと見て!」
カーテンがシャッと開くと白のブランドロゴが入ったTシャツと黒のハーフパンツに身を包んだきいがいた。
「どうかな?」
「似合ってる。上下別のブランド?」
「おぉ、よく分かったね。」
「生地の質感が違うから。でも、涼しかったらええんちゃう?それかハーフパンツの方を白にして、Tシャツをベージュにしたら、きいのイメージに合ってる気がする。」
「おっけ。着てみるね。」
またカーテンが閉まって、俺は1度落ち着く。すぐに呼ばれて、試着室の前に行った。
「どう?」
「ん。やっぱりお前はこっちの方がしっくりくるわ。」
柔らかい印象のきいには柔らかい色が似合う。きいの表情も嬉しそうで、「すぐに買ってくるね」と立ち去って行った。
それにしても、あいつそんな金あんのかな?
「飲み物、これでよかったよな。」
「合ってる。ありがと。」
きいはロコモコバーガーを食べ始めて、止まる。
「これ、毎年食べてんだけど、毎年進化してて凄いわ。」
「そうなん?あんま気付かんけど。」
「いや、絶対進化してる。食べてみそ。」
きいは自分の食べかけのところを差し出してきた。一瞬たじろいでしまうが、きいは問題なさそうな顔をしているのでそのまま口へ。
「ん?やっぱり分からん。」
「えぇ~っ!絶対変わったって!」
口を尖らせてそう主張するが、俺の食べかけのところを見て、固まった。
「気づいてなかったんか?」
「ん。」
「取り替える?」
「いや、いい。」
ほんのりと頬が赤くなっているのは、気のせいに…いや、理由が分かりすぎて気のせいとは言えない。ごめん、きい。
さてと、午後の予定だが、決まっていない。
「きい、午後何する?」
「ふえ?」
ポテトをつまみながら午後の予定について話を振る。もちろん、俺は特に行きたいところはない。今は家にある程度のものが揃っているし、服なんてどうでもいい。
「ん~?あっ、また向こう戻るけどいい?」
「いいぞ。どこ行きたいん?」
「アルプス。動きやすい系の服欲しいから。釣りのときの服ないなって思って。」
アルプスとはここに入っているキャンプ用品店のことで、色々なブランドのキャンプ用品がある。その中には当然服もあるわけで、機能性がとてもいい。
「んじゃ、そこ行くか。」
残っているポテトを食べきって、席を立つ。時間的にもちょうど第1弾のお客さんが帰り始めるくらいだった。
連絡橋を渡ってまた3階へ。今日ここに来るのは2回目だ。
店内は森の中のような雰囲気で、中に置いてあるテントがより雰囲気を醸し出している。
きいは早速目に付いた服を片っ端から手に取って、試着室の中に消えていく。
「ひい君、いる?」
「おるで。」
「ちょっと見て!」
カーテンがシャッと開くと白のブランドロゴが入ったTシャツと黒のハーフパンツに身を包んだきいがいた。
「どうかな?」
「似合ってる。上下別のブランド?」
「おぉ、よく分かったね。」
「生地の質感が違うから。でも、涼しかったらええんちゃう?それかハーフパンツの方を白にして、Tシャツをベージュにしたら、きいのイメージに合ってる気がする。」
「おっけ。着てみるね。」
またカーテンが閉まって、俺は1度落ち着く。すぐに呼ばれて、試着室の前に行った。
「どう?」
「ん。やっぱりお前はこっちの方がしっくりくるわ。」
柔らかい印象のきいには柔らかい色が似合う。きいの表情も嬉しそうで、「すぐに買ってくるね」と立ち去って行った。
それにしても、あいつそんな金あんのかな?
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