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キザムノ
親友⑤
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次はハルの親番だ。俺は1位で折り返したから、あとはこのリードを守ればいいだけ。つまり、ザコ役で上がり続けたらいいだけだ。
今回は一萬が1枚だけ、字牌が1枚もなかったので断ヤオが一番近そうだ。赤ドラも入っているから、1000点ではないな。
順調に進み、ポン2回で聴牌に。待ち牌は五索と四萬。残り2枚ずつだから、安心している。
「亮介、それロンな。」
2巡ほどして、亮介が四萬を捨てたのでロンする。予想通り、断ヤオと赤ドラしか入っていないから2000点。すまんのぉ~。
そして、次は俺の親番だ。配られたときからもう3面子出来上がっていて、あと少しだ。
「あっ。」
スキップを押したつもりが、チーを押してしまった。そして、役無しの聴牌に。どうにかして役を作らないと…
この状況なら、また断ヤオか。ドラをどれだけのせれるかだな。そんなことを考えていると、ドラが入ってきた。これはもうそれしかなさそうだ。断ヤオ、ドラ3、赤ドラだ。これでいこう。
そんな聴牌になってからすぐに、ツモ牌である二筒を引いた。俺は思わずガッツポーズを決める。本当はラストのドラである五索の方がよかったが、これでも十分に高い。現に12000点だ。
そして、俺の親番は続く。今回の配牌は、悪いな。上がれる気がしない。少しでも近づけるように打っていると、亮介が立直する。情報量が少ないから、どれが当たりか分からないな。少し守るか。
そんな考えをするのも束の間、俺の前に捨てたハルがロンされた。
「うわっ!キッつ!」
「そこまで高くないと思うで。」
立直、一発、七対子の6400点。今のハルの点数からしたら痛い出費だ。
それにムカついたのか、ハルは次の1局で海人に七対子を叩き込んだ。立直、七対子の3200点。海人は次、跳満か2倍満を叩き込まれたらぶっ飛ぶ。
オーラス。亮介の親番。現在2位の亮介とは2万点差があるため、満貫を振り込まなかったらいいだけだ。
配牌は…運営さんに文句言いたいくらいだ。流局に出来ないからこそムカつく配牌。しかも、いくら順調が回ってきても揃う気がしない。捨てた牌から順番に来てる感じだ。
「あっ、ツモった。」
亮介がそう言う。跳満とかじゃなかったら俺が1位だ。画面に表示された役は『立直、門前清自模和』の2つだけ。点数は3900点だ。これであと1局ある。これを俺が上がって、俺の勝ちにしよう。
そして、ラスト1局。字牌も一、九牌もない。もう断ヤオをしろって言っているようなもんだ。鳴きも容赦なくする。それで進むのなら。
もう聴牌だ。そして、俺の次の海人が捨てたのは六筒。俺のロン牌だ。
「海人、乙」
断ヤオ、ドラ2、赤ドラで7700点。結果は俺の圧勝だった。
今回は一萬が1枚だけ、字牌が1枚もなかったので断ヤオが一番近そうだ。赤ドラも入っているから、1000点ではないな。
順調に進み、ポン2回で聴牌に。待ち牌は五索と四萬。残り2枚ずつだから、安心している。
「亮介、それロンな。」
2巡ほどして、亮介が四萬を捨てたのでロンする。予想通り、断ヤオと赤ドラしか入っていないから2000点。すまんのぉ~。
そして、次は俺の親番だ。配られたときからもう3面子出来上がっていて、あと少しだ。
「あっ。」
スキップを押したつもりが、チーを押してしまった。そして、役無しの聴牌に。どうにかして役を作らないと…
この状況なら、また断ヤオか。ドラをどれだけのせれるかだな。そんなことを考えていると、ドラが入ってきた。これはもうそれしかなさそうだ。断ヤオ、ドラ3、赤ドラだ。これでいこう。
そんな聴牌になってからすぐに、ツモ牌である二筒を引いた。俺は思わずガッツポーズを決める。本当はラストのドラである五索の方がよかったが、これでも十分に高い。現に12000点だ。
そして、俺の親番は続く。今回の配牌は、悪いな。上がれる気がしない。少しでも近づけるように打っていると、亮介が立直する。情報量が少ないから、どれが当たりか分からないな。少し守るか。
そんな考えをするのも束の間、俺の前に捨てたハルがロンされた。
「うわっ!キッつ!」
「そこまで高くないと思うで。」
立直、一発、七対子の6400点。今のハルの点数からしたら痛い出費だ。
それにムカついたのか、ハルは次の1局で海人に七対子を叩き込んだ。立直、七対子の3200点。海人は次、跳満か2倍満を叩き込まれたらぶっ飛ぶ。
オーラス。亮介の親番。現在2位の亮介とは2万点差があるため、満貫を振り込まなかったらいいだけだ。
配牌は…運営さんに文句言いたいくらいだ。流局に出来ないからこそムカつく配牌。しかも、いくら順調が回ってきても揃う気がしない。捨てた牌から順番に来てる感じだ。
「あっ、ツモった。」
亮介がそう言う。跳満とかじゃなかったら俺が1位だ。画面に表示された役は『立直、門前清自模和』の2つだけ。点数は3900点だ。これであと1局ある。これを俺が上がって、俺の勝ちにしよう。
そして、ラスト1局。字牌も一、九牌もない。もう断ヤオをしろって言っているようなもんだ。鳴きも容赦なくする。それで進むのなら。
もう聴牌だ。そして、俺の次の海人が捨てたのは六筒。俺のロン牌だ。
「海人、乙」
断ヤオ、ドラ2、赤ドラで7700点。結果は俺の圧勝だった。
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