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キザムノ
眠気③
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急に膝に何かが乗っかった感触がするようになった。そのまま肩を掴まれる。
どうやら俺は眠っていたようだ。寝ぼけた頭をフル回転させて、目を薄らと開く。飛び込んできたのは、夢を見ているのかと思えるような状況だった。
「え、えと、ご飯にする?お風呂にする?それとも、わたし?」
は?
桜は顔を真っ赤にしながら、じっと俺の目を見つめてくる。その目は少し潤んでいて、めちゃくちゃ恥ずかしそうだ。
いや、それ以前にだ。これは夢か?俺はまだ夢を見ているのか?目を擦っても、その風景は変わらない。
「なぁ、桜、頬っぺたを抓ってくれ。結構キツめに。」
「ん。」
そう言って、桜は両手を俺の頬に伸ばし、横に引っ張った。
「ふにににに!」
うん、しっかりと痛い。パンと手を離されて、更に痛くなったから現実で間違いないだろう。でも、この状況を信じられない。信じられるとしたら誰かが桜を唆したか。そんなことしそうなのは…
「ギャアハハハハハハ!ハヒー!ハヒー!ハヒー!」
下品な笑い声がして、部屋の入口の方を見れば、そこには母ちゃんがいた。
「おい、何した?」
「いや、こんなことしたら?って言ったらちゃんとやるもんだから面白くて…ブファッ!」
とりあえず、軽く蹲るほどの拳骨を落としておいた。
眠気覚ましにコーヒーを淹れる。リビングでは母ちゃんが『反省中』のプレートを首からかけて正座している。桜はまだ復帰していない。
「母ちゃん、なんで何も言ってこんかったんや?」
「そりゃあ、息子達がシているときに帰ってきて、『あらあら』ってやりたかったから。」
「ふぅーんそうか。」
俺はキッチンの奥から10kgの米袋を持ってきて、母ちゃんの膝の上にのせる。
「さぁて、桜を起こしてくるか。」
「ちょ、このまんま放って行くん?」
「当たり前やろ。反省してもらわんと。」
「しゅん…」
このおテンパはこれぐらいせんとアカンからな。次も何しでかすか分からん。
階段を上って俺の部屋に戻る。そこにはまだショートしている桜が突っ立っていた。
「おーい!戻ってこーい!」
「ん?んがっ!」
鼻をつまめばいい声を出す。桜は戻ってくると顔を真っ赤にした。
「悪いのは母ちゃんだから気にすんな。」
「う、うん。」
まぁ、こういう顔を見れたのは久しぶりやから嬉しいけど。
どうやら俺は眠っていたようだ。寝ぼけた頭をフル回転させて、目を薄らと開く。飛び込んできたのは、夢を見ているのかと思えるような状況だった。
「え、えと、ご飯にする?お風呂にする?それとも、わたし?」
は?
桜は顔を真っ赤にしながら、じっと俺の目を見つめてくる。その目は少し潤んでいて、めちゃくちゃ恥ずかしそうだ。
いや、それ以前にだ。これは夢か?俺はまだ夢を見ているのか?目を擦っても、その風景は変わらない。
「なぁ、桜、頬っぺたを抓ってくれ。結構キツめに。」
「ん。」
そう言って、桜は両手を俺の頬に伸ばし、横に引っ張った。
「ふにににに!」
うん、しっかりと痛い。パンと手を離されて、更に痛くなったから現実で間違いないだろう。でも、この状況を信じられない。信じられるとしたら誰かが桜を唆したか。そんなことしそうなのは…
「ギャアハハハハハハ!ハヒー!ハヒー!ハヒー!」
下品な笑い声がして、部屋の入口の方を見れば、そこには母ちゃんがいた。
「おい、何した?」
「いや、こんなことしたら?って言ったらちゃんとやるもんだから面白くて…ブファッ!」
とりあえず、軽く蹲るほどの拳骨を落としておいた。
眠気覚ましにコーヒーを淹れる。リビングでは母ちゃんが『反省中』のプレートを首からかけて正座している。桜はまだ復帰していない。
「母ちゃん、なんで何も言ってこんかったんや?」
「そりゃあ、息子達がシているときに帰ってきて、『あらあら』ってやりたかったから。」
「ふぅーんそうか。」
俺はキッチンの奥から10kgの米袋を持ってきて、母ちゃんの膝の上にのせる。
「さぁて、桜を起こしてくるか。」
「ちょ、このまんま放って行くん?」
「当たり前やろ。反省してもらわんと。」
「しゅん…」
このおテンパはこれぐらいせんとアカンからな。次も何しでかすか分からん。
階段を上って俺の部屋に戻る。そこにはまだショートしている桜が突っ立っていた。
「おーい!戻ってこーい!」
「ん?んがっ!」
鼻をつまめばいい声を出す。桜は戻ってくると顔を真っ赤にした。
「悪いのは母ちゃんだから気にすんな。」
「う、うん。」
まぁ、こういう顔を見れたのは久しぶりやから嬉しいけど。
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