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イツモノ
俺たちは1学期期末Ⅱ③
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この扉の奥では私は全てをさらけ出せる。
「1日目終わったぁ~!」
「お疲れぇ~。」
床に鞄を置いて、その隣にうつ伏せになる。すぐに私の鞄の隣にもう1つ同じのが置かれ、またがれる。
「音羽ちゃんはテストん時だけズボラになるな。」
「人間、本当に疲れた時は動けんのよ。てか、あんたはいっつもズボラやろ。」
「てへっ(ノ≧ڡ≦)☆」
夏が始まったこのテスト期間。電気代が勿体ないから、ほぼ一日中私の家で2人で過ごすことになった。さすがに寝る時は帰ってもらうけど。もちろん生活費は半分ずつ出し合って、そのおかげでクーラーをガンガンにつけているとは思えないほど生活費が安くなっている。
「テスト期間ぐらい実家帰ったらええやん。」
「あそこはうるさいし、生活リズム守らせてくるし。そんなんしとったら進級できんようになるやん。普通に過ごしてる人がめっちゃ頑張ってる人に勝てますかって話やん!」
温めたインスタントのカレーを食べながらカレンが文句を零す。食器も幾つかはカレンの家から持ってきたもので、この家の半住民化している。
「テストの出来どう?」
「まあまあかな。カレンは?」
「ここに大先生がいますから。いつもよりはマシかと。」
「それは良かった。こんなとこでポイント稼いどいて、これからも教えてもらおうとしていることもよく分かった。」
「バレたか~。でも、音羽ちゃんなら教えてくれるんやろ。」
「…別にいいけど。」
「素直じゃねぇなぁ。一人暮らし寂しいから一緒に居てって素直に言えばいいのに。」
「んな事ねぇし。それはカレンの方やろ。」
「俺はそんな寂しがり屋ちゃうし。」
あーだこーだ言い合っていたらカレーも冷めてしまう。最近の日常の1つだ。一人でいる時は最後まで「熱っ」って言ってたのに、カレンと出会ってからは無くなった。
(あぁ、私、楽しいんだな。)
「音羽ちゃん、何考えてるん?」
「別に、明日の英語、どうやって寝ようかなって。」
「随分と余裕だこと。」
「前もって準備してたらね。ほら、早く食いきって、勉強始めるで。明日はカレンが苦手な生物やねんから。」
「はぁーい。」
こんな生活ができるのもあと1年半。それまでにこの気持ちはどういうものか見つけないとね。
「1日目終わったぁ~!」
「お疲れぇ~。」
床に鞄を置いて、その隣にうつ伏せになる。すぐに私の鞄の隣にもう1つ同じのが置かれ、またがれる。
「音羽ちゃんはテストん時だけズボラになるな。」
「人間、本当に疲れた時は動けんのよ。てか、あんたはいっつもズボラやろ。」
「てへっ(ノ≧ڡ≦)☆」
夏が始まったこのテスト期間。電気代が勿体ないから、ほぼ一日中私の家で2人で過ごすことになった。さすがに寝る時は帰ってもらうけど。もちろん生活費は半分ずつ出し合って、そのおかげでクーラーをガンガンにつけているとは思えないほど生活費が安くなっている。
「テスト期間ぐらい実家帰ったらええやん。」
「あそこはうるさいし、生活リズム守らせてくるし。そんなんしとったら進級できんようになるやん。普通に過ごしてる人がめっちゃ頑張ってる人に勝てますかって話やん!」
温めたインスタントのカレーを食べながらカレンが文句を零す。食器も幾つかはカレンの家から持ってきたもので、この家の半住民化している。
「テストの出来どう?」
「まあまあかな。カレンは?」
「ここに大先生がいますから。いつもよりはマシかと。」
「それは良かった。こんなとこでポイント稼いどいて、これからも教えてもらおうとしていることもよく分かった。」
「バレたか~。でも、音羽ちゃんなら教えてくれるんやろ。」
「…別にいいけど。」
「素直じゃねぇなぁ。一人暮らし寂しいから一緒に居てって素直に言えばいいのに。」
「んな事ねぇし。それはカレンの方やろ。」
「俺はそんな寂しがり屋ちゃうし。」
あーだこーだ言い合っていたらカレーも冷めてしまう。最近の日常の1つだ。一人でいる時は最後まで「熱っ」って言ってたのに、カレンと出会ってからは無くなった。
(あぁ、私、楽しいんだな。)
「音羽ちゃん、何考えてるん?」
「別に、明日の英語、どうやって寝ようかなって。」
「随分と余裕だこと。」
「前もって準備してたらね。ほら、早く食いきって、勉強始めるで。明日はカレンが苦手な生物やねんから。」
「はぁーい。」
こんな生活ができるのもあと1年半。それまでにこの気持ちはどういうものか見つけないとね。
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