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イツモノ
俺たちは中央大会①
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やってきてしまった…中央大会が…
「なんでピー也は朝からそんなノリノリなん?」
「は?今日は1500やで!楽しみやん!」
こいつ、泳ぐ前に狂ってやがる。いつも通りピー也と会場まで行くことになって、なんか嫌な予感するなって思ったらやはりこうだ。
「お前は?」
「いたって冷静です。」
「嵐来そう。」
「1500前に骨折ったろか?」
「ありがとうございます!」
今日はピー也に加えてパンパンがいる。パンパンは中央大会の制限タイムは切れなかったが、応援したいってことで公欠になっている。
「お前ら、いっつもこんな感じなん?」
「おうよ。1500泳ぐ前はイカれてへんとあかんねん。」
「そうちゃうと絶望しか待ってへんから。」
金曜日の今日は出る人が少ない。リレーメンバーと100m自由形、200m個人メドレー、200m平泳ぎ、そして1500mだからだ。一校1種目3人までの制限があるから、今日会場に行くのはだいたい15人ほど。
「お前は応援しかせぇへんねんから頑張れよ。」
「任せろ!」
会場がある門真南駅について、電車を降りる。長いエスカレーターを上がって改札を出て、またエスカレーター。地上に上がればプールが見えてきて、
「とうとう、やな。」
「あぁ、やっと始まる。」
俺たちは目を合わせて向かい合う。この大会で、コースロープがあるところでのこいつとの試合は最後だ。試合では1回も勝ったことの無い相手だからこそ、燃える。有終の美なんか飾らせるかよ。
いつも通り1番について、ストレッチを始める。時間が経つにつれ、人も集まってきて、賑わってくる。そこらかしこで学校ごとのミーティングが始まり、大会って空気にやってくる。
「入場してくださ~い」
役員のどこかの学校の先生がドアを開ける。俺たちはストレッチマットを持って、その列に並びにいった。
「なんでピー也は朝からそんなノリノリなん?」
「は?今日は1500やで!楽しみやん!」
こいつ、泳ぐ前に狂ってやがる。いつも通りピー也と会場まで行くことになって、なんか嫌な予感するなって思ったらやはりこうだ。
「お前は?」
「いたって冷静です。」
「嵐来そう。」
「1500前に骨折ったろか?」
「ありがとうございます!」
今日はピー也に加えてパンパンがいる。パンパンは中央大会の制限タイムは切れなかったが、応援したいってことで公欠になっている。
「お前ら、いっつもこんな感じなん?」
「おうよ。1500泳ぐ前はイカれてへんとあかんねん。」
「そうちゃうと絶望しか待ってへんから。」
金曜日の今日は出る人が少ない。リレーメンバーと100m自由形、200m個人メドレー、200m平泳ぎ、そして1500mだからだ。一校1種目3人までの制限があるから、今日会場に行くのはだいたい15人ほど。
「お前は応援しかせぇへんねんから頑張れよ。」
「任せろ!」
会場がある門真南駅について、電車を降りる。長いエスカレーターを上がって改札を出て、またエスカレーター。地上に上がればプールが見えてきて、
「とうとう、やな。」
「あぁ、やっと始まる。」
俺たちは目を合わせて向かい合う。この大会で、コースロープがあるところでのこいつとの試合は最後だ。試合では1回も勝ったことの無い相手だからこそ、燃える。有終の美なんか飾らせるかよ。
いつも通り1番について、ストレッチを始める。時間が経つにつれ、人も集まってきて、賑わってくる。そこらかしこで学校ごとのミーティングが始まり、大会って空気にやってくる。
「入場してくださ~い」
役員のどこかの学校の先生がドアを開ける。俺たちはストレッチマットを持って、その列に並びにいった。
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