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ムカシハ
私たちは球技大会Ⅱ④
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さっきより暑い。インドア派の私は溶けてしまいそうだ。滝のように滴り落ちる汗は、地面に落ちるとすぐに乾き、また元の地面に戻る。目の前にいるのは桜と音羽ちゃん。編成だけで考えたらSとかSSとかそんなランクがつきそうな敵チームを前にする。
さっきは負けてしまった。私がもっと働いていればなんて、もう終わったことだから言わない。ただこの試合に勝てばいい。それだけだ。
「お願いします!」
センターラインを挟んで礼をして、コートに散っていった。
試合が始まると私たちのチームもH組もどんどん人が減っていく。でも、だんだんと当てられる人が減ってきて、勝負は拮抗しだす。
「ゆーちゃん!」
桜が投げたボールは外野の去年おんなじクラス(?)の人に届いて、私たちが1人減る。外野は9対8で負けている。
試合が残り半分になって、放送委員からアナウンスがかかる。
「ソフトバレーボール追加です!」
待ち望んでいた、本当の魔球がコートに入ってきた。
みんな苦戦しているのが目に見えて分かる。私もそうだった。あれは投げにくいし飛ばない。それでも、うちの小学校の男子共は色々模索して投げれていた。
私の所にボールが飛んでくる。それをしっかりキャッチして、そしてボールを握った。
「これはこうやって投げんのよ!」
私の手から離れたボールは、無回転で飛んでいく。1度上に上がって、そして大きくぶれながら落ちてくる。ボールはそのまま内野が固まっていたところに飛んでいき、そしてボコンと音を立てた。
「ウウォォォ!」
ため息混じりの大きな歓声が響く。このボールが来た以上、今このグラウンドは私のものだ。
〇〇〇〇〇
さっきのボールの軌道は全く読めなかった。右行ったり左行ったり、しかも結構なスピードだった。
「あんな球毎回こられたらこっち全滅やな。」
「ゆーちゃんは残れるやろ。元々反射神経バグってたんやから。」
「もう衰えてるから。さすがに。」
誰かが投げたポールきいの目の前へ。
「みんな来るよ!」
〇〇〇〇〇
うわぁ~、警戒されてる~。まあ、無理もないか。あんなボール見せられたら警戒せぇへん方が難しいか。
「警戒されたらされるだけ燃えるんよな。」
私はボールを左手で持った。
さっきは負けてしまった。私がもっと働いていればなんて、もう終わったことだから言わない。ただこの試合に勝てばいい。それだけだ。
「お願いします!」
センターラインを挟んで礼をして、コートに散っていった。
試合が始まると私たちのチームもH組もどんどん人が減っていく。でも、だんだんと当てられる人が減ってきて、勝負は拮抗しだす。
「ゆーちゃん!」
桜が投げたボールは外野の去年おんなじクラス(?)の人に届いて、私たちが1人減る。外野は9対8で負けている。
試合が残り半分になって、放送委員からアナウンスがかかる。
「ソフトバレーボール追加です!」
待ち望んでいた、本当の魔球がコートに入ってきた。
みんな苦戦しているのが目に見えて分かる。私もそうだった。あれは投げにくいし飛ばない。それでも、うちの小学校の男子共は色々模索して投げれていた。
私の所にボールが飛んでくる。それをしっかりキャッチして、そしてボールを握った。
「これはこうやって投げんのよ!」
私の手から離れたボールは、無回転で飛んでいく。1度上に上がって、そして大きくぶれながら落ちてくる。ボールはそのまま内野が固まっていたところに飛んでいき、そしてボコンと音を立てた。
「ウウォォォ!」
ため息混じりの大きな歓声が響く。このボールが来た以上、今このグラウンドは私のものだ。
〇〇〇〇〇
さっきのボールの軌道は全く読めなかった。右行ったり左行ったり、しかも結構なスピードだった。
「あんな球毎回こられたらこっち全滅やな。」
「ゆーちゃんは残れるやろ。元々反射神経バグってたんやから。」
「もう衰えてるから。さすがに。」
誰かが投げたポールきいの目の前へ。
「みんな来るよ!」
〇〇〇〇〇
うわぁ~、警戒されてる~。まあ、無理もないか。あんなボール見せられたら警戒せぇへん方が難しいか。
「警戒されたらされるだけ燃えるんよな。」
私はボールを左手で持った。
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