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1年生編終了記念 幕間

久志の作文

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 人は間違い続ける生き物だ。これは人間の摂理であるが、ある時期だけは例外である。それこそ青春だ。この期間では“陽“と“陰“という二つのグループに分けられ、格差社会が形成される。陽グループ(所謂“陽キャ“)では間違いは肯定化され、記憶の奥底深くに封印される。しかし、陰グループ(所謂“陰キャ“)では間違っても、身内では気にならない。ただ、陽キャにバレると、そのことを問い詰められ、従わざるをえない状況が作られる。だから俺はそんなものには染まらない。つまり、俺に青春など必要ない。

 この高校生活が始まって気づいたことは、青春を送るためには条件が多いということ。

 まずは友達の存在。面と向かって友達と言えるような仲の友達がいないことには、青春というもののステージに立つことは出来ない。青春とは何か。そう問いかけられた時にまず考えるのは友達の存在というのが頭に浮かぶ人が多いだろう。

 次に異性の友達の存在。ただ男同士、女同士でわちゃわちゃやっているのも青春のうちかもしれない。しかし、男女で過ごすと、そのクオリティは上がり(個人の見解)、更に充実した青春を送ることができるだろう。

 そして最後に恋人の存在。これによってリア充・非リアに分けられ、さらなる格差が生まれる。恋人がいるだけで何が偉いのか知らないが、そこで分けられてしまうのが現代社会と言えるだろう。

 俺個人として、そんな枠に囚われた生活なんて御免だ。よって俺に青春は必要ないと言える。

 しかしだ。そんなことを言っているから陽キャどもに蔑まれるのではないか。『青春』。俺はこの期間がなんたるかを知らない。だからこの高校生活で春が何か。それを見つける高校生活にしたいと思う。
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