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ウソツキ

ヨルマチ

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―パキパキパチジューパチパチパチシューーー

「火加減これくらいでいいか?」
「奏っち、ありがとね。」
「これくらい任せとけ。にしても、音羽が料理得意とはな。」
「まぁ、毎日カレンに作ってるから。不服ながら。」

へぇ、毎日か。そういうの面白そうだな。今度、楓にやってみよう。

 今はQと桜が寝床を作っていて、残っているメンバーで晩飯の用意をしている。とはいえ、今日の晩は焼肉なので、火を起こして、皿並べて…くらいしか準備するものがないが。

「2人ともそろそろ出て来い!」
「「うい。」」

最後に入ったきいのテントから出てきて、個々で持ってきている椅子に座る。火に1番近いところに俺と音羽が、俺の隣に楓が座り、音羽とQに挟まれる形できいが座る。

『いただきまーす!』

肉サバ、開幕だ。

 何か分からない虫の声が聞こえるようになってきた。

「ふぃー食った食った。」
「お前は食いすぎだ。」
「ほんと、そのちっこい体のどこに入ってくん?」
「ねぇ、桜、どこみてるのかなぁ?」
「さあ。」

向こう側の席に座った3人は早々にダウンして、こっち側の3人で7割ほど食うことになった。食えるのだが。

「お前らお疲れぇ。」
「よく頑張った。褒めてつかわそう。」
「みんなありがとねぇ。」

俺たちより食べていないはずの3人の方が疲れている。とは言いつつも、今、テーブルの上にはジュースとチー鱈とカルパスが広がっている。

「ここだけ見るとおじさん達の宴会やね。」
「楓とかいうおじさんが若干1人いるから間違いない。」
「みんなさっきから酷くない?」
「「「「そうかな?」」」」

よく見てみろ。Qは一切口出てないだろ。

 隣の楓が少し荒っぽくジュースを飲む。

「んくはぁ~!んまい!」
「ぶふっ!」

Qはもう耐えきれなくなったのか、吹き出してしまった。可哀想に。

「ん?私何かした?」
「自分の心によく聞いてみな。」

これを素でするのか。何か嫌な予感がする。

〇〇〇〇〇

―パチッ…パチッ…チッ…

「エヘヘヘヘ、そーう♡」
「「「「「………」」」」」
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