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ウソツキ
ニチジョウ
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こういう日はたまにある。いつもとは違うものにのめり込む日が。
「カレン。ラノベ派やなかったっけ?」
「せやけど。」
「漫画ばっか読んでどしたん?」
「それはな…」
時は遡って一昨日。ついに家にあるラノベを読破してしまった。
「なぁ、Q。なんかオススメのラノベない?」
「家にあるやつ2周目とかしたらいいじゃないか。」
「ノンノンノン。俺が1周ごときで新しいのを探してるとでも思っているのか?5周はしてるぞ。」
「でもな~、俺漫画派やからな~。」
うーんと困った顔をするQ。
「漫画でもいいか?」
「俺の暇が潰れるのなら。」
「―というわけで、これ全部Qのなんだ。」
知らないタイトルばかりの漫画を見せる。どこに売ってんねんって感じの黄ばんだ紙の漫画もあれば、めちゃくちゃ状態のいい漫画もある。ほとんど全部に『B〇〇K・〇FF』のシールがついてるから、中古のやつばかりだろうな。
「あっ、これは名前だけ聞いたことある!」
音羽ちゃんが手に取ったのは日常系ほのぼのラブコメ。色褪せた表紙からも年季の入り方が分かる。
「読んでみる?」
「いいんかな?」
「ええやろ。こうなることもある程度見越してるやろうし。」
Qは自分が音羽ちゃんの家で3食を食べていることを知っている。というか、最近はこっちで過ごす時間の方が長いんだが。
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
音羽ちゃんは持っている漫画を開くと、そのままその世界に入っていった。
少しお腹が空いてきた。朝っぱらから読みまくってるからな。時間は1時前か。
「ふうぃー!読み切ったぁ~!」
音羽ちゃんが体を伸ばす。部屋着の上からだからこそ分かる立派な双丘に目を奪われそうになるが、すんでのところで目を逸らした。
「どう?面白かった?」
「腹筋筋肉痛。ラブコメって言うよりギャグ漫に近い感じかな?」
「そうなんや。これ読み切ったら読んでみよ。」
「お昼食べたらそっち読んでいい?」
音羽ちゃんが指さしたのは自分が手に持っている漫画。ドメスティックな愛情を描いた漫画である。
「落差エグいと思うけどいいん?」
「それくらい慣れてるから。お昼何食べたい?」
「焼肉定食、焼肉抜きで。」
「それ元ネタ分かるから笑えんねんで。」
「分かるやろ。」
「もう腹筋をいじめないで。」
音羽ちゃんは、ふぅと深呼吸して、
「テキトーに作るからその間に読んじゃって。」
「うい。」
俺は漫画に目を落とす。しばらくはその後ろ姿に釘付けになっていたことを誰も知らない。
「カレン。ラノベ派やなかったっけ?」
「せやけど。」
「漫画ばっか読んでどしたん?」
「それはな…」
時は遡って一昨日。ついに家にあるラノベを読破してしまった。
「なぁ、Q。なんかオススメのラノベない?」
「家にあるやつ2周目とかしたらいいじゃないか。」
「ノンノンノン。俺が1周ごときで新しいのを探してるとでも思っているのか?5周はしてるぞ。」
「でもな~、俺漫画派やからな~。」
うーんと困った顔をするQ。
「漫画でもいいか?」
「俺の暇が潰れるのなら。」
「―というわけで、これ全部Qのなんだ。」
知らないタイトルばかりの漫画を見せる。どこに売ってんねんって感じの黄ばんだ紙の漫画もあれば、めちゃくちゃ状態のいい漫画もある。ほとんど全部に『B〇〇K・〇FF』のシールがついてるから、中古のやつばかりだろうな。
「あっ、これは名前だけ聞いたことある!」
音羽ちゃんが手に取ったのは日常系ほのぼのラブコメ。色褪せた表紙からも年季の入り方が分かる。
「読んでみる?」
「いいんかな?」
「ええやろ。こうなることもある程度見越してるやろうし。」
Qは自分が音羽ちゃんの家で3食を食べていることを知っている。というか、最近はこっちで過ごす時間の方が長いんだが。
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
音羽ちゃんは持っている漫画を開くと、そのままその世界に入っていった。
少しお腹が空いてきた。朝っぱらから読みまくってるからな。時間は1時前か。
「ふうぃー!読み切ったぁ~!」
音羽ちゃんが体を伸ばす。部屋着の上からだからこそ分かる立派な双丘に目を奪われそうになるが、すんでのところで目を逸らした。
「どう?面白かった?」
「腹筋筋肉痛。ラブコメって言うよりギャグ漫に近い感じかな?」
「そうなんや。これ読み切ったら読んでみよ。」
「お昼食べたらそっち読んでいい?」
音羽ちゃんが指さしたのは自分が手に持っている漫画。ドメスティックな愛情を描いた漫画である。
「落差エグいと思うけどいいん?」
「それくらい慣れてるから。お昼何食べたい?」
「焼肉定食、焼肉抜きで。」
「それ元ネタ分かるから笑えんねんで。」
「分かるやろ。」
「もう腹筋をいじめないで。」
音羽ちゃんは、ふぅと深呼吸して、
「テキトーに作るからその間に読んじゃって。」
「うい。」
俺は漫画に目を落とす。しばらくはその後ろ姿に釘付けになっていたことを誰も知らない。
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