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サマバケ
DAY34②
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明日の分の荷物をリュックにまとめて背負う。正直言ってめちゃくちゃ重い。こんなのをソロキャンパーの人達は持ったりしているのかと思うと、改めて尊敬できる。
リビングに降りると、桜はもう準備を終わらせていた。今はソファに座ってテレビを見ている。
「お待たせ。」
「久志、昨日の間に準備してなかったの?」
「今日の晩するつもりだった。」
「フフッ。久志らしい。きいはもうそろそろだって。迎えに行く?」
「1人で行かせるのもな。それくらいしといてやるか。」
「素直じゃないなぁ。」
桜はテレビを消して立ち上がる。俺より少し大きめのリュックを背負って、忘れ物がないことを確認して家を出る。
「いってらっしゃーい!」
「いってきまーす!杏ちゃん、寂しかったら連絡してきていいからね!」
「うん、桜さん。覚悟しといてね。」
「望むところだ!」
桜は先に歩いていく。
「それじゃ、行ってくるぞ。」
「おう、土産話たくさん持って帰ってこいよ。」
杏は手をヒラヒラと振って、俺を送り出す。俺は走って桜のところまで行き、並んで歩いた。
途中できいと合流して、奏の家まで案内してもらう。夏の騒がしい夜道は寂しさも溶かしていくようで、すぐに奏の家に着いた。
「じゃあ、明日ね。」
「寝坊するなよ。」
「久志こそ。」
俺は手前の奏の家に、2人は奥の海南さんの家に入っていく。
「やっと来たか。」
奏はキッチンで晩ご飯を作っていた。匂いからして炒飯だろうか。手早く食べられるからピッタリって感じだ。
「「いただきます。」」
久しぶりの男2人だけの食事。小さい頃に父ちゃんと2人でラーメンを食べに行ったっきりだ。味付けも薄目で美味い。そこら辺の中華料理屋なら大盛りの量なのに、いつまでも飽きない。これが料理上手の作る料理なのか。
風呂は男2人だと流石に狭いので1人ずつ。先に俺が入っている間に、奏は布団を敷いてくれていて、寝る用意ももうほぼしてくれていた。
歯を磨いて、布団に潜り込む。明かりはまだ点いたままだ。
「なあQ。お前、桜と過ごしていて、そういう気にはならないのか?」
奏が言わんとしていることは分かる。それでも俺は…
「まぁ、杏がいるしな。そういう感じにはならないな。それでも、危なかったことならあるぞ。」
「ほうほう。何があったんだ?」
「初日、桜がバスタオル1枚で出てきた。」
「感想をどうぞ。」
「(ありがとうございました。)絶対言うなよ!」
「分かってるって、男同士の約束だ。」
俺たちは指切りをする。
「奏こそどうなんだ?隣に海南さんいるだろ。」
「まあ、そういう気にはならんな。なんか、ずっと一緒にいるから、ドキドキとかじゃなくて、安心的な。」
「それ、もう付き合ってるみたいじゃねぇか。」
「違ぇよ、ただ単にめちゃくちゃ仲のいい幼馴染ってだけだ。」
「本当か?」
奏の頬が次第に熱を帯びていくのが分かる。これ以上は、いつボロを出してもおかしくない。早く話を切らないと。
「明日も早いからもう寝るぞ!」
「あっ逃げた。」
奏は無理矢理電気を消して、眠りについた。
リビングに降りると、桜はもう準備を終わらせていた。今はソファに座ってテレビを見ている。
「お待たせ。」
「久志、昨日の間に準備してなかったの?」
「今日の晩するつもりだった。」
「フフッ。久志らしい。きいはもうそろそろだって。迎えに行く?」
「1人で行かせるのもな。それくらいしといてやるか。」
「素直じゃないなぁ。」
桜はテレビを消して立ち上がる。俺より少し大きめのリュックを背負って、忘れ物がないことを確認して家を出る。
「いってらっしゃーい!」
「いってきまーす!杏ちゃん、寂しかったら連絡してきていいからね!」
「うん、桜さん。覚悟しといてね。」
「望むところだ!」
桜は先に歩いていく。
「それじゃ、行ってくるぞ。」
「おう、土産話たくさん持って帰ってこいよ。」
杏は手をヒラヒラと振って、俺を送り出す。俺は走って桜のところまで行き、並んで歩いた。
途中できいと合流して、奏の家まで案内してもらう。夏の騒がしい夜道は寂しさも溶かしていくようで、すぐに奏の家に着いた。
「じゃあ、明日ね。」
「寝坊するなよ。」
「久志こそ。」
俺は手前の奏の家に、2人は奥の海南さんの家に入っていく。
「やっと来たか。」
奏はキッチンで晩ご飯を作っていた。匂いからして炒飯だろうか。手早く食べられるからピッタリって感じだ。
「「いただきます。」」
久しぶりの男2人だけの食事。小さい頃に父ちゃんと2人でラーメンを食べに行ったっきりだ。味付けも薄目で美味い。そこら辺の中華料理屋なら大盛りの量なのに、いつまでも飽きない。これが料理上手の作る料理なのか。
風呂は男2人だと流石に狭いので1人ずつ。先に俺が入っている間に、奏は布団を敷いてくれていて、寝る用意ももうほぼしてくれていた。
歯を磨いて、布団に潜り込む。明かりはまだ点いたままだ。
「なあQ。お前、桜と過ごしていて、そういう気にはならないのか?」
奏が言わんとしていることは分かる。それでも俺は…
「まぁ、杏がいるしな。そういう感じにはならないな。それでも、危なかったことならあるぞ。」
「ほうほう。何があったんだ?」
「初日、桜がバスタオル1枚で出てきた。」
「感想をどうぞ。」
「(ありがとうございました。)絶対言うなよ!」
「分かってるって、男同士の約束だ。」
俺たちは指切りをする。
「奏こそどうなんだ?隣に海南さんいるだろ。」
「まあ、そういう気にはならんな。なんか、ずっと一緒にいるから、ドキドキとかじゃなくて、安心的な。」
「それ、もう付き合ってるみたいじゃねぇか。」
「違ぇよ、ただ単にめちゃくちゃ仲のいい幼馴染ってだけだ。」
「本当か?」
奏の頬が次第に熱を帯びていくのが分かる。これ以上は、いつボロを出してもおかしくない。早く話を切らないと。
「明日も早いからもう寝るぞ!」
「あっ逃げた。」
奏は無理矢理電気を消して、眠りについた。
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