【更新休止】婚約破棄された令嬢の激辛料理経営禄

大波乱!?料理対決!!

フェスティバルWave3

「ギッ!?　ガガッ!?」

【ダイナー・ファニーズ】料理人が次の200人を見た瞬間。
不味い事になった事を察した。
次の200人は子供達ばかりである。
こうなると・・・

「ッ!!」

ノンアルコールビールは出せない!!
何と言う不覚か!!　流石に酒では無いがビールを出すのは問題しかない!!
そもそも子供にとってビールは苦い泡!!
大人でもビール嫌いな人間は居るだろう、　筆者Mr.後困るもそうである。

「審判!!　飲み物を提供しない事は」
「駄目です」
「ッ!!」

しぶしぶノンアルコールビールと共に竜田揚げを出すが・・・

「ビールにがーい」
「もーやだー」

ビールが完全に足を引っ張り大不評である。

「・・・いや、　待てよ」

ラビーの料理は・・・

「舌が痛い!!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

そうカツカレーである。
辛い物好きなラビーは情けをしていない。
大人向けの辛さである。

(完全に抜かった!!)

子供が食べに来るとは想定外。

「ふっ」

【ダイナー・ファニーズ】料理人がほくそ笑む。
後は【博物館付属食堂】シェフだがこれも問題は無い。
付け合わせが牛乳だ、　これならば牛乳嫌いな子も居るだろし・・・

「美味しー」
「牛乳も飲みやすい!!」

【博物館付属食堂】シェフは次々と並んでいる子供達を捌いて行った。

「なっ・・・牛乳嫌いな子供居ねぇのか!?」
「あ・・・」

ラビーの違和感が解消された。
高温殺菌した牛乳。
特色として日持ちはするが風味は消えている。
風味は消えているがその分牛乳嫌いな人でも飲みやすいという事である。

「そこまで考えて・・・そして速い・・・」

恐ろしいスピードであっという間に100人分を捌き切った【博物館付属食堂】シェフ。

「くっそ・・・」

【ダイナー・ファニーズ】料理人は悔しがった。
ラビーも無念に思ったが人が来ないので
この時間は体を休めて次のWaveに備える事にしたのだった。

「次は何だ・・・?」

考えても仕方ない、　休める時には全力で休む。
行軍においても鉄則であり、　昼食時の飲食店には必須のスキルである。

「・・・・・」

【ダイナー・ファニーズ】料理人もそこの所は分かっている。
が体力は有り余っている、　苛立ちながらも次を待つ事にした。