【更新休止】婚約破棄された令嬢の激辛料理経営禄

Mr.後困る

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大波乱!?料理対決!!

対戦相手①(別side)

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亜人圏中心部のクイズ王の拠点にてオーブンの中で肉を焼くクイズ王専属料理長。
彼の頭はステーキ皿になっており能力としては高温に対する耐性を持っている。
それ故に本来ならば間違い無く死ぬであろう熱量の炎にも耐えられる。
高温の炎で焼けていく肉を眺める料理長。

「ふむ・・・こんな所か」

オーブンの中から肉を取り出してオーブンの外に出るクイズ王専属料理長。
部下達が駆け寄る。

「料理長、 何も態々オーブンの中に入らなくても・・・」

部下の一人が心配する。

「これが一番確実だ」

そう言いながら部下から皿を受取る。

「でも、 料理のプロならば火の入れ時間とか分かるんじゃないんですか?」

新入りの一人の発言に部下達がぎょっとする。

「素人が、 確かに大体の時間ならば誰にでも分かるだろう
だが私が持っているこの肉は唯一無二の肉
今までに焼いた事の無い肉に対して全力で向き合う為には
オーブンの中で対面するのがベスト」
「そんなもんですかねぇ」

焼けた肉を切り分け皿に乗せる料理長。

「良いか新入り、 私が料理長の座についているのはひとえに
肉を良く焼き上げるからだ、 それ以外に出世した理由は無い」
「うーん、 でもなぁ」
「何だ新入り? 何か文句でもあるのか?」
「料理長って肉専門じゃないですか」
「そうだな」

料理長は即座に調味料を合わせたソースを作り肉にかける。

「魚とかも焼きませんか?」
「魚は聊か主張が強過ぎるし、 そもそも価値が高い」
「でも八王の食卓ですから豪華な物を使っても」
「彼の方の本代の為にも我々が使える物は年々減っている、 節約だ節約」

そう言って肉を持って行く料理長。

「うーん、 何か納得いかねぇッスよ
八王の手下だからもっと何か有ると思うじゃないっスか」

新入りが仲間に話す。

「まぁ魚やら野菜やら果物やら何やら言っているが
料理とは最終的にはやはり肉に落ち着く、 そこを抑えて居れば問題は無い」
「ですかねー」
「そうだろうよ、 次の八王料理大会でもやってくれるだろうさ」
「でも何と言うか・・・戦績が地味・・・」
「出場できるだけで名誉だろうさ」
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