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冥府にGO!!
閑話 密談
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サンバーはややこしい方法で合図を送り、 手続きを踏んだ後に
表向きは『街を歩いていたら暴漢に絡まれて事情聴取の為に取調室に入った』
という設定で街の警備隊の取調室に入った。
「やぁ」
取調室に来たのはルシファーだった。
「お時間を取らせて申し訳ありません」
「頭は下げなくてよろしい、 今日の私は警備隊の美人警備隊長のルシファーだ」
ルシファーは聖女の他にも様々な身分を持っている。
警備隊隊長、 国家安全維持局職員等々。
「報告は直ぐに済ませろ、 取調室の中は密室で監視の目は無いが
長々と居るのは危険だ」
「はっ、 こちらを」
「・・・・・」
サンライズからのメモを見るルシファー。
「これが欲しかった!! でかしたサンバー!!」
読者諸賢は気が付いただろう、 サンバーは最初から聖女の命令で
サンライズに肩入れをしていたのだった。
「お褒め頂き光栄です」
「危ない橋を渡って貰ったな、 私が首席を追い落とした暁には貴様を側近に加えよう」
「ありがたい事です
しかしながらそのメモで一体どうやって首席聖女殿を追い落とすつもりですか?」
「アスパルを引き込む」
「あの小娘はそんなに強いんですか?」
「今はそこまで強くない」
「では将来的に」
「そうなるだろうね、 じゃあ今日はここ迄だ」
「分かりました、 お時間を取って頂きありがとうございました
サンライズ殿下は如何しますか?」
「放置だ、 後々に私から色々やっておく」
「分かりました」
ルシファーとサンバーは取調室から出て分かれた。
その後、 ルシファーは着替えて聖女の恰好に戻り
教会本部聖女詰め所の自分の部屋に戻った。
「お帰りなさいませルシファー姉様」
「ん」
出迎えたのは聖女第五席フルーレティ。
「アスパルをこちらの陣営に引き込む脅迫材料は整った」
「それは良いですねぇ・・・アスパルちゃんが強くなってくれればいい戦力になるかも」
「なってくれないと困る、 首席に殺されたテック様の仇を討たなければならないし」
ルシファーは怒りに震えた。
「落ち着いて下さい、 派手に動くと」
「分かってるよ、 じゃあ今日はもう寝ようか」
「はい、 お布団温めておきました」
「うん、 じゃあ一緒に寝ようか」
表向きは『街を歩いていたら暴漢に絡まれて事情聴取の為に取調室に入った』
という設定で街の警備隊の取調室に入った。
「やぁ」
取調室に来たのはルシファーだった。
「お時間を取らせて申し訳ありません」
「頭は下げなくてよろしい、 今日の私は警備隊の美人警備隊長のルシファーだ」
ルシファーは聖女の他にも様々な身分を持っている。
警備隊隊長、 国家安全維持局職員等々。
「報告は直ぐに済ませろ、 取調室の中は密室で監視の目は無いが
長々と居るのは危険だ」
「はっ、 こちらを」
「・・・・・」
サンライズからのメモを見るルシファー。
「これが欲しかった!! でかしたサンバー!!」
読者諸賢は気が付いただろう、 サンバーは最初から聖女の命令で
サンライズに肩入れをしていたのだった。
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「危ない橋を渡って貰ったな、 私が首席を追い落とした暁には貴様を側近に加えよう」
「ありがたい事です
しかしながらそのメモで一体どうやって首席聖女殿を追い落とすつもりですか?」
「アスパルを引き込む」
「あの小娘はそんなに強いんですか?」
「今はそこまで強くない」
「では将来的に」
「そうなるだろうね、 じゃあ今日はここ迄だ」
「分かりました、 お時間を取って頂きありがとうございました
サンライズ殿下は如何しますか?」
「放置だ、 後々に私から色々やっておく」
「分かりました」
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その後、 ルシファーは着替えて聖女の恰好に戻り
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「お帰りなさいませルシファー姉様」
「ん」
出迎えたのは聖女第五席フルーレティ。
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「それは良いですねぇ・・・アスパルちゃんが強くなってくれればいい戦力になるかも」
「なってくれないと困る、 首席に殺されたテック様の仇を討たなければならないし」
ルシファーは怒りに震えた。
「落ち着いて下さい、 派手に動くと」
「分かってるよ、 じゃあ今日はもう寝ようか」
「はい、 お布団温めておきました」
「うん、 じゃあ一緒に寝ようか」
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