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冥府にGO!!
閑話 聖女の死について
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ウェーサーカ法国国立学園併設の図書館にて調べ物をするサンライズ。
「サンライズ殿下、 調べ物ですか?」
サンバーが現れた。
「聖女の一人が死んだという号外が出てたじゃないか」
「そうですね、 フェニックス様はとても真面目な方でした・・・」
「聖女が死ぬなんて一大事だと私は思ったのだが、 皆の様子を見ると
驚きはすれどパニックには至っていない、 聖女が死んだのに聊か変じゃないのか?」
「確かに聖女様がお亡くなりになるのは悲しい事です
ですが聖女様が亡くなるのは無い事ではありません」
「・・・・・どういう事だ?」
「聖女様は神の力を持った御方、 それ故に様々な能力を持っています
その能力を使い様々な問題に立ち向かいます
此度の『フェニックス様が洪水に対して皆を守る為に尽力し
その末に亡くなった』といった具合に」
「それは・・・問題では無いのか?」
「好ましいとは言い難いですが聖女様ならば例え力が無くとも躊躇い無く立ち向かうでしょう」
「・・・・・そうか」
サンライズは話を打ち切った。
「所で聖女フェニックスが亡くなった洪水が起こっている場所は何処だ?
此方には影響は出ないのか?」
「・・・聖女の方々の出身地は秘密事項なので私にも分かりません」
「そうか・・・」
「でも問題が有れば既に何かするでしょう」
「それもそうか・・・うん?」
「如何しました?」
「一つ気が付いたが聖女の死について弔辞を読んだ記憶が無い」
「先程も言った通り聖女は死にやすい御方なので他国の方々が葬儀に来る事はありませんよ」
「そうか・・・」
サンライズは立ち上がった。
資料や本は置きっぱなしである。
「片付け頼む」
「え・・・分かりました」
サンライズの代わりに片付けをするサンバー。
「・・・・・」
サンライズが離れ物陰に行ったときにサンバーは本の中のメモを見る。
"サンバーへ
私とアスパルのカラメル王国への帰還に力を貸して貰いたい
もしも成功した場合、 其方の身分と報酬は約束しよう
連絡求む サンライズより"
サンバーはそのメモを見てにやりと笑った。
「餌に食い付いた」
「サンライズ殿下、 調べ物ですか?」
サンバーが現れた。
「聖女の一人が死んだという号外が出てたじゃないか」
「そうですね、 フェニックス様はとても真面目な方でした・・・」
「聖女が死ぬなんて一大事だと私は思ったのだが、 皆の様子を見ると
驚きはすれどパニックには至っていない、 聖女が死んだのに聊か変じゃないのか?」
「確かに聖女様がお亡くなりになるのは悲しい事です
ですが聖女様が亡くなるのは無い事ではありません」
「・・・・・どういう事だ?」
「聖女様は神の力を持った御方、 それ故に様々な能力を持っています
その能力を使い様々な問題に立ち向かいます
此度の『フェニックス様が洪水に対して皆を守る為に尽力し
その末に亡くなった』といった具合に」
「それは・・・問題では無いのか?」
「好ましいとは言い難いですが聖女様ならば例え力が無くとも躊躇い無く立ち向かうでしょう」
「・・・・・そうか」
サンライズは話を打ち切った。
「所で聖女フェニックスが亡くなった洪水が起こっている場所は何処だ?
此方には影響は出ないのか?」
「・・・聖女の方々の出身地は秘密事項なので私にも分かりません」
「そうか・・・」
「でも問題が有れば既に何かするでしょう」
「それもそうか・・・うん?」
「如何しました?」
「一つ気が付いたが聖女の死について弔辞を読んだ記憶が無い」
「先程も言った通り聖女は死にやすい御方なので他国の方々が葬儀に来る事はありませんよ」
「そうか・・・」
サンライズは立ち上がった。
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「片付け頼む」
「え・・・分かりました」
サンライズの代わりに片付けをするサンバー。
「・・・・・」
サンライズが離れ物陰に行ったときにサンバーは本の中のメモを見る。
"サンバーへ
私とアスパルのカラメル王国への帰還に力を貸して貰いたい
もしも成功した場合、 其方の身分と報酬は約束しよう
連絡求む サンライズより"
サンバーはそのメモを見てにやりと笑った。
「餌に食い付いた」
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