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冥府にGO!!
閑話 アスパルとアサグ②
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「それじゃあ解説を始めますね」
「え? 5日どころか1分も経ってないわよ?」
「そうですか? 6日位経ったと思いますよ?」
「?????」
アサグが魅了についての解説を始める。
「まず初めに魅了と言う能力についての解説を始めます
結論から言って自分を安全かつ確実に惚れさせる魔法
それに類する技能はあり得ません」
「如何して?」
「まず人の心を司る器官は脳味噌です、 これは御存じですね?」
「えぇ」
「脳はデリケートな器官であり、 扱いを失敗すると死の危険がありますし
死なないにしても重篤な損傷を与える危険があります
同じ理屈で洗脳の類もあり得ないのが定説です」
「そんな物なの?」
「えぇ、 しかしながら勿論例外もあります
副作用を無視するのならば洗脳や魅了を可能にする方法は幾らでもあります」
「あんまり想像したくないわね・・・」
「魔法でパパっとお気軽で魅了なんて代物はこの世界にはありませんよ」
「そう・・・・・」
アスパルは話半分で聞いていた。
そもそもアサグが魅了されていて自分に嘘をついていたり
或は魅了の魔法使いが居たとしてもバレない様に隠蔽している
と言う可能性は無いとは言い切れない。
「何か?」
アサグが尋ねる。
アスパルは話を誤魔化した。
「でも、 技術革新とか有るじゃない、 何れは魅了も現実になるかもよ?」
「如何でしょう・・・人間の脳の繊細さは変わらないと思いますよ?
豆腐を思い切り掴んでも崩れない箸が出来る位の技術革新が起こるとは思えません」
「豆腐有るの?」
「うん?」
「いや豆腐ってこの世界有るの?」
「有りますよ、 知らなかったんですか?」
「・・・・・」
軽く溜息を吐くアスパル。
「まぁ・・・うん、 お肉とか食べてたからそういうのに疎かったよ」
「あらそう・・・豆腐、 結構おいしいのに」
「ヘルシーなのが好きなの?」
「揚げた奴が特に好き、 納豆かけて食べたい」
「大豆に大豆を?」
「更に醤油ね」
「更に大豆?」
コンコン、 と少し慌てた様子のノックが響く。
「はい? 如何しました」
ドアの隙間から一枚の新聞、 いや号外が差し込まれた。
「・・・・・!? フェニックス姉様が死んだ!?」
号外の内容は聖女第十一席フェニックスの訃報だった。
「え? 5日どころか1分も経ってないわよ?」
「そうですか? 6日位経ったと思いますよ?」
「?????」
アサグが魅了についての解説を始める。
「まず初めに魅了と言う能力についての解説を始めます
結論から言って自分を安全かつ確実に惚れさせる魔法
それに類する技能はあり得ません」
「如何して?」
「まず人の心を司る器官は脳味噌です、 これは御存じですね?」
「えぇ」
「脳はデリケートな器官であり、 扱いを失敗すると死の危険がありますし
死なないにしても重篤な損傷を与える危険があります
同じ理屈で洗脳の類もあり得ないのが定説です」
「そんな物なの?」
「えぇ、 しかしながら勿論例外もあります
副作用を無視するのならば洗脳や魅了を可能にする方法は幾らでもあります」
「あんまり想像したくないわね・・・」
「魔法でパパっとお気軽で魅了なんて代物はこの世界にはありませんよ」
「そう・・・・・」
アスパルは話半分で聞いていた。
そもそもアサグが魅了されていて自分に嘘をついていたり
或は魅了の魔法使いが居たとしてもバレない様に隠蔽している
と言う可能性は無いとは言い切れない。
「何か?」
アサグが尋ねる。
アスパルは話を誤魔化した。
「でも、 技術革新とか有るじゃない、 何れは魅了も現実になるかもよ?」
「如何でしょう・・・人間の脳の繊細さは変わらないと思いますよ?
豆腐を思い切り掴んでも崩れない箸が出来る位の技術革新が起こるとは思えません」
「豆腐有るの?」
「うん?」
「いや豆腐ってこの世界有るの?」
「有りますよ、 知らなかったんですか?」
「・・・・・」
軽く溜息を吐くアスパル。
「まぁ・・・うん、 お肉とか食べてたからそういうのに疎かったよ」
「あらそう・・・豆腐、 結構おいしいのに」
「ヘルシーなのが好きなの?」
「揚げた奴が特に好き、 納豆かけて食べたい」
「大豆に大豆を?」
「更に醤油ね」
「更に大豆?」
コンコン、 と少し慌てた様子のノックが響く。
「はい? 如何しました」
ドアの隙間から一枚の新聞、 いや号外が差し込まれた。
「・・・・・!? フェニックス姉様が死んだ!?」
号外の内容は聖女第十一席フェニックスの訃報だった。
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