【更新休止】婚約破棄された令嬢の激辛料理経営禄

冥府にGO!!

あの決戦の後(アラモードside)

「あれは私達と皇帝フライとの
大帝国コロシアムでの決戦の時だった」
「あぁ父上一人に貴方達【純白の真珠】がボロ負けしたって話ですよね」

攻撃しようとするマヤを止めるスカイ。

「マヤ、　ムカつくのは分かるけど事実よ」
「っ・・・!!」

歯軋りをするマヤ。

「そうだ、　前々から疑問だったんだけど何で貴女達は逃げられたのに
純白の真珠団長のフライは逃げられなかったの?
もしかして貴女達だけで逃げたの?」
「違う!!!!!　私達は!!　私達は!!」
「落ち着いてマヤ、　説明すると私とマヤ、　シアンの三人
そしてフライとで逃げ出したのよ、　黒のフライだけでなく
奴の手下達も集まって仲間も次々に死んで・・・
もう駄目だと思ってフライを連れて逃げ出したの
マヤの【未確認飛行物体】でね」
「【未確認飛行物体】・・・光球の中に入って移動するあの技?」
「そう、　その気になればそこそこの人数は光の球の中に入って高速移動出来た
私達4人は何とか逃げ出した、　だけど・・・」

スカイが震える。

「あの男は追いかけて来た!!　あの黒のフライは!!
上空で高速移動している【未確認飛行物体】に!!」

絶叫するマヤ。

「そして黒のフライを倒す為、　相打ち覚悟で【未確認飛行物体】から
フライは飛び出して・・・あああああああああああああああああああ!!!」
「落ち着いて!!」

絶叫して頭を振り回すマヤ。
スカイはマヤを抑えた。

「はぁはぁ・・・」
「で、　結局フライは父上と相打ちに持ち込めずに
首を狩られ、　肉を削ぎ落され、　黒く塗られ
今は父上の顔を隠す骸骨になっていると」
「ぎぎぎぎぎぎぎ・・・」
「抑えなさいマヤ、　私も我慢する」

煽るアラモード。

「で、　それが何でシアンが死んでこんな有様になっている事に関係しているのですか?」
「それから私達はここに落ち延びた、　この冥界の門に」
「私達としてはここで一旦子供を産んでから事を進めようと思っていた
誤算だったのが亜人が居たと言う事ね
亜人達を何とか制圧してここを治めようとした
けれどもシアンがそれは絶対やっちゃ駄目だって言ってた」
「話が見えないですね、　どういう事ですか?」
「シアンの固有魔法は知っている?」
「【ラプラスの悪魔】ですよね」
「そう限定的な予言の魔法・・・」
「貴女も未来を知っているんだから無意味では?」
「そうでもないわよ」
「?」